(11/21追記)
さらに画像処理でこねくり回し、さらに構造がはっきりしたように思います。
(11/20原文)
以前「M33内の散光星雲 NGC604(さんかく座)~企画倒れのラッキーイメージング~」と題し、M33銀河の中の最大の散光星雲を単独で撮影するという企画を思いついたのですが...撃沈、チャレンジ精神をたたえていただきました。
そして初志貫徹! 今回(11/11撮影)のラッキーイメージングは、
①露光時間も伸ばす(1FRは10秒のままですが184FRから389FRへ)
②ゲインを182から306へ
③ビニングをBin1からBin2へ
とトッピングをマシマシにして、とにかく解像度を犠牲にしてでも感度アップを図りました。
結果の画像は、でで~ん。前回からは大幅改善で、内部構造が見えてきました。やはりラッキーイメージングは無敵です。M33は普段皆に撮影されNGC604さんも自然と写っているのですが、単独で写してあげることもないと思うので、喜んで(赤面して)いるように見えます !(^^)!
【散光星雲(M604)M33内】
【今回画像の拡大】
中の構造や周辺の光芒もわかる。但し今回も荒れまくりなので観賞用写真には不適
(あんまり拡大して見ないでね♡)
【比較:前回の失敗作】
白く明るい部分しか表現できていない(星像を比較すると無理して炙り出ししていることがわかる)
【NGC604のハッブル宇宙望遠鏡(HST)画像(お手本)】
いつも惑星状星雲(ラッキーイメージング)の時はHST画像をベンチマークしています。周りの赤い部分も今回は少しは見えています。
データ(冒頭のNGC604)
日時: 11/11 21:34~(10秒x389Fr、80%採用)総露光時間52分
カメラ: ZWO ASI678MC Bin2 Gain306 3nmHOフィルター
レンズ: ミューロン180C RD(1770mmF9.8)トリミングあり
赤道儀: EM-200改 ノータッチガイド
撮影場所:吹田市
撮像ソフト:ASIAIR
画像処理:AutoStakkert3!(スタック)、PI
※鼻の手術が終わり退院しました。1~2週間は遠征は無理かも(泣)