丘の上のマンションへの移動手段
山切り開き直結エレベーター設置 丘の上のマンション「ルネ北久里浜ソラヒルズ」
総合地所が、神奈川県横須賀市で分譲中のマンション「ルネ北久里浜ソラヒルズ」(総戸数202戸)は、山を切り開いた丘の上という立地でありながら駅からフラットな道のりを実現した物件だ。
その理由はエレベーター。山を掘削し、地上から丘の上まで新たに設けたものだ。エレベーターがなければ、駅から物件までは徒歩10分。しかもアップダウンのある厳しい道のりだ。それが、エレベーターができたお陰で、駅徒歩3分で着くトンネル入口から40mのエントランスゲートを進み、エレベーターで30秒かけて50m上のヒルトップゲートをくぐれば物件にたどり着く。エレベーターは13人乗りを2台用意した。
物件の竣工予定は11月だが、それに先駆けて7月上旬にエレベーターが完成した。エントランスゲート内のセキュリティーを不安視する見方もあったようだが、「二重オートロック」「防犯カメラ9台」「非常用ボタン4カ所」といった厳重さのほか、十分な照度が確保されていることを実際に確認でき、「これなら安心」という声が高まっているという。7月9日時点の契約戸数は109戸(供給戸数151戸)。エレベーターの完成で、今後の販売活動が一気に加速することを期待している。
このエレベーターは、物件周辺の住民も2年間は無料使用できる。希望者にはセキュリティーカードが配られる。対象となる約700世帯のうち、1500人が利用を希望しているという。
物件の最寄り駅は、京浜急行久里浜線北久里浜駅。平均坪単価150万円強で分譲中。
(10年7月15日住宅新報)
山から物件へ直結のエレベーターというのが凄いですね。丘の上にありながらも駅からフラットな道のりで物件までたどり着くことができるという珍しい物件です。
高優賃の整備
高優賃、既存住宅改修で面積要件緩和
東京都は、既存住宅を改修して高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)を整備する場合、国が定める基準より狭い面積でも認める制度の導入を検討する。
国が定める高優賃の面積基準25平方メートル(浴室、台所などがある物件)を20平方メートルに、台所や浴室などが共用になっている物件は18平方メートルから下限を13平方メートルに緩和する。
地価の高い都内では、現行の面積基準で高優賃を供給する場合、賃料が高くなる傾向にあることから入居できる人が限られていた。都は、面積基準を抑えるとともに、新築に比べコストのかからない改修を促すことで入居者の家賃負担を従来から3割程度減らす効果を見込む。
都の試算によると、戸数22戸、1戸あたり面積20平方メートルの物件を高優賃仕様に改修した時の費用はおよそ1億1000万円。仮に新築と同様の整備費補助が認められれば補助金総額は3100万円となることから、既存ストックを高優賃にリニューアルする動きも今後は活発化する可能性がある。
国土交通省は4月、高齢者の居住の安定確保に関する法律で、自治体が高齢者居住安定確保計画を定めれば高優賃の面積基準を緩和できるよう定めた。都では年度内にも計画を策定する方針。
(10年7月13日週刊住宅online)
高齢化社会でどんどんお年寄りの方が増えている今、住まいの供給という点でも様々な問題がこれから出てくるでしょう。そうした際に今回のような柔軟な対応をもって、よりお年寄りの方が暮らしやすい社会を創ることが大切だと思います。
近所付き合いのススメ
住まいの防犯には「近所付き合い重要」だが実践は少ない アットホーム調査
防犯対策は近所付き合いが大切。けれど実践はしていない――。アットホームがこのほど、1都3県に在住する20~50代の既婚男女600人を対象に行った「住宅の防犯意識」に関する調査で、こんな結果があらわれた。
「近所付き合いは防犯にもなると思うか」を聞くと、男性は89.1%が、女性も80.4%が「はい」と回答。ただし、「自分は近所付き合いをしている方だと思うか」について、「はい」と答えたのは男性が37.6%、女性が40.6%だった。特に、賃貸マンションやアパートに住む人は近所付き合いをしている割合が低く、賃貸マンションに住む女性は26.8%にとどまった。
調査は、2010年6月15~18日にインターネットで行った。
(10年7月7日住宅新報)
近隣住民の目は防犯に役立ちますが、なかなか今の時代に近所付き合いを自分から積極的に行うのは難しいと思います。
賃貸アパートや賃貸マンションなら、最初から上記のようなルールが存在すれば楽なんですが…