スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」
各種講演、セミナー、研修やデモンストレーション、トークショー等、コーポレートイベントを企画から承ります。
英国式紅茶教室についてのご案内も詳細は下記をクリックしてホームページでご覧ください。
  紅茶スクール インフューズティー
  http://www.infuse-tea.com

英国発のお茶資格を日本語で取得できる「ティーアカデミージャパン」の詳細は以下ホームページから
  ティーアカデミージャパン
  http://www.teaacademyjapan.com

紅茶は健康に良いだけでなく、香りの癒し効果、無理なくきれいになれるヘルシーな飲み物として世界各国で消費が増えています。
また、イギリスの文化を学ぶ上では欠かせない国民飲料です。
イギリスに関すること、香りをキーワードのお仕事などで幅広く対応できます。

過去のクライアント様:
高校、大学の英国研修
トワイニング300周年記念イベント(片岡物産、朝日新聞)
ハロッズ日本上陸30周年イベント
香りで楽しむアフタヌーンティー(花王)
他にオリジンズ、リプトン、在英日本商工会議所、英国婦人会、ミキモト・アカデミー、ダイナース・クラブなど

著書「英国 とっておきのティープレイスへ」他4冊
雑誌、新聞:「ミセス」「ボン・シック」「家庭画報」「アエラ」「朝日新聞」「読売新聞」他
テレビ出演:NHK「極める!紅茶学」「恋する雑貨」、フジテレビ「ノンストップ!」など



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クリスマスのメニューとノンアルコールのマルドティー レシピ

 

毎年クリスマスクラスはテーブルセッティングを変えるだけでなく召し上がっていただくメニューも変えています。

 

今年好評だったドリンクが、マルドティー。

イギリスでこの時期良く飲むマルド・ワインのノンアルコール版です。

ところで、何故か日本で最近「モルド・ワイン」と書かれるのを見かけますが、「モルド」ってそのまま発音すると「カビが生えたワイン」になってしまうので、私はマルド、と書きます。

 

本来のMulled Wineを作るには、赤ワインをベースにオレンジやレモン、シナモン、クローブなど加えますが、このレシピはクリスマスティーとザクロジュース、アップルジュースをゆっくり温めて作ります。

クリスマスティーが500mlとすればザクロジュースが300ml、アップルジュースが250mlくらい。ざっくりとで大丈夫です。入れたければブラウンシュガーや三温糖も入れられますが十分甘いので私はレモン、オレンジを適当に入れ、シナモンスティックは1本分くらい、クローブは6個くらい入れます。

 

皆さんのグラスに注いだ後は、前にプレゼントされた素敵なジャグに入れておかわりも。

クリスマスティー、買ったはいいけど飲みきれない!という時にとても美味しいアレンジですので是非試してみてくださいね。

 

アフタヌーンティーのサンドイッチ、今回はクリスマス・ローストチキン・サンドイッチ、エッグマヨネーズとトリュフソース、ヴィンテージチェダーとホームメイドチャツネの3種類です。

チキンはブライン液に2時間漬けてから低温でオーブンローストします。庭のタイム、ローズマリーやベイリーフが大活躍。さらにローストターキーやチキンと一緒に提供する「スタッフィング」も作りました。

スタッフィングは元々は鳥の中の詰め物ですが、大きいターキーだとスタッフィングに火が通るまでに外側が乾いてしまうので、イギリスでは最近スタッフィングだけオーブンディッシュ(バットなど)に入れて別にローストするので、その方法で作りました。

サンドイッチする時にはバターを塗ったパンの片側にフォートナムで買った「クリスマス・フィグ・マスタード」を塗り、もう一枚にはクランベリーソースを塗り、スライスしたチキンとスタッフィングをはさみます。

エッグマヨネーズにはコクをプラスするために少しだけクリームチーズを加えます。

ヴィンテージチェダーはイギリスで買ってきたものに、夏の間に作ったチャツネを和えました。

ロンドンのホテルのアフタヌーンティーのサンドイッチはバリエーションを変えるために本当に細かいところまで作り込んでいるので参考にしています。

 

スコーンも毎回変えています。今年はクランベリーとジンジャークリスマスティー、スパイスを入れて焼きました。

 

毎年来てくださる生徒さんの間ではもうおなじみのミンスミート・ケーキ。
レーズンや柑橘のピール、アーモンドなどでまずミンスミートを作ります。
ケーキはしっとりとしたバターケーキにスパイスをたっぷりとミンスミートを加えて焼き上げ、冷めたら上にブランデーバタートッピングを乗せて、ローストしたくるみを乗せます。
食べやすくてクリスマスらしい香りで家族にも大好評のケーキ、これだけはないと我が家のクリスマスではない!というくらいなので毎年作ります!
ブランデーバターは無塩バターをよくホイップして粉糖を少しずつ混ぜ込み、ブランデーを加えて更にホイップしたもので、イギリスでは必ずクリスマスプディングと一緒に出てくるものです。
 
毎年このクラスでクリスマスをたっぷり楽しんで、お家では早くから年末の支度、という生徒さんもいらっしゃるようなので、商業的でない伝統的なクリスマスを楽しんでいただけるよう毎年張り切ります。
何よりも、私はクリスマスが大好き。
家を整え、お友達を招き、家族で過ごすのがイギリスのクリスマスなので、この時期外出しようとはあまり考えません。
寒くなってきましたし、体が温まる紅茶を淹れて、ひとりでゆっくりするもよし、家族で団らんもよし。
それぞれのやり方で楽しめるのがティータイムの良いところです。
 
イギリスではクリスマスはイブではなく25日が本番。
今年は子どもたちは日本に来られないので料理のボリュームは10分の1くらいですが(笑)、何かちょっと美味しいものでも作って過ごそうと思います。
皆様も、良いクリスマスを!

 

2025年クリスマストレンドはラルフローレンクリスマス!今年のクリスマス講座より

TikTokやInstagramで海外のインテリアやテーブルコーディネートなどを見ている人はもうよくご存知だと思いますが、クリスマスにも毎年トレンドがあるようです。

今年のトレンドは「ラルフ・ローレン クリスマス」。

よく知られたアメリカブランドですが、そのためにこのクリスマストレンドもアメリカ中心のようで、私がよく見るイギリスの投稿ではそれほど多く見かけてはいません。

でも、私は毎年参加してくださる方のためにも、毎年テーブルセッティングは変えていますので、早めにトレンドはチェックしていました。

で、今年はこんな感じにしました!

ラルフ・ローレンと言っても私にはそれほど馴染みがあるわけではなかったので(と言いながらテーブルリネンは割とRLのが多いのですが)、RL=トラディショナル、と考えて、タータンチェックを中心にしてみました。

テーブルクロスは世界最大のタータンコレクションを誇る、スコットランドの老舗ロキャロンのウール。ウールなので水洗いはできずテーブルクロスには向きませんが、他にこれと思う質感のものが見つからなかったので生地問屋さんから布を買って、縫ってもらいました。

 

全てごくトラディショナルにしたので、あまりむずかしいことはなく、今年はスムーズにセッティングができました。お皿はスポードのフェルスパーと呼ばれる食器。

1821年、ジョサイア・スポード2世がスポードの製品ラインに新たに加えたフェルスパー・ポーセリン(長石磁器)です。

ボーンチャイナの素地に、チャイナストーンより純度が高い長石(フェルスパー)を使用したラインで、白く、ガラス質で光沢のある磁器ができました。この緑の花や葉が描かれたシリーズは何年も前にスポードミュージアムで見つけて、縁あってセットを見つけて買ったもので、毎年できるだけクリスマスにはこれを使うようにしています。

 

ナプキンはウェールズのアンティークの麻。プレースマットのように使ったのはこれもアンティークレースですが、カップの下に敷けるサイズの他にコースターもあって、今回のダークなクロスに合わせるのにちょうど良かったので使いました。

ティーカップ&ソーサーは廃盤ですがロイヤル・ドルトンの「カーライル」、カトラリーはアーサープライスです。

 

満席の時は丸テーブルも使いますが、こちらは丸いクロスを縫っていただくのは大変なのでラナーにしました。

 

 

 

みんなでクリスマスクラッカーもパン!と鳴らして楽しかった!

これだけで一気にクリスマスパーティー気分になります。

今年の講座トピックはイギリスのクリスマスとスパイスの関係。ポマンダーもそのひとつです。

なぜスパイスがクリスマスに使われるようになったのか、どのように使われるのかをお話し、イギリスのクリスマスティーの香りの理由もわかっていただけたと思います。

 

クリスマスティーや今年の目玉の衝撃!アドヴェントカレンダーなどはまた次に紹介しますね。

 

クリスマス仕様 今年の我が家

今日、我が家のあたりはロンドンでの日々を思い出すような寒く暗い天気です。

ああ、だからこそ、イギリスではクリスマスのキラキラが必要なんだな、と改めて思いました。

日本は晴れの日が多くてありがたいです!

先週、クリスマスクラス前半の2クラスが終わりました。

今年のリースはサイズは大きいものの色はグリーン一色なので、代わりに赤いポインセチアを左右に置きました。

 

イギリスの頃と違って生の枝や葉を取ってくることが難しいので(勝手に森から取ったりするのはもちろん禁止ですが、自宅のある敷地内や家族のエステートなどから持って来ていました)、日本ではアーティフィシャルのツタなど買って、ライトと一緒に階段の手すりに飾りました。

 

まだ来週のクラスがありますので、テーブルの様子はお楽しみに、ということで写真は挙げませんが、居間の暖炉です。去年と大きくは変わっていません。ただ、クリスマスってそういうものですよね、毎年同じ飾りが出てきても、年に一度だからそれがまたなんとなくホリデー気分を盛り上げるという感じ。

 

 

ちなみにキッチンのパインのドレッサーも、ついつい増やしてしまうクリスマスグッズを飾っています。

クリスマス・プディングのティーコージーは可愛くて大切にしていますが、両側のカラフルな鳥たちはケニアのマサイ・マーケットで見つけたもの。

 

生徒さんからプレゼントされたクリスマスプレートには、私が大好きなロビンというイギリスによくいるコマドリが描かれています。冬は丸々と羽を膨らませて、胸が赤くて本当に可愛いんです。

 

居間のソファのクッションも衣替え。ケニアのセンスが良いライフスタイルショップで見つけました。

ケニアの雑貨の素敵なところは、ヨーロピアンのオーナーが地元の人たちと協力し、ケニアの生地やケニアならではの素材を使っておしゃれなものを作り出すところだと思います。

このクッションもイギリスらしいインテリアでも違和感がありませんが、葉っぱの部分はケニアの生地が使われているのがとても素敵で即決しました。

 

もう少し地味な感じではありますが、こちらも気に入ってペアで購入。やはり赤い生地はどちらもケニアの民族的な柄、少しバティックのような感じです。

 

少しだけテーブルの様子も。

クリスマスクラスは年中行事のように、毎年来てくださる方もたくさんいらっしゃるので、毎年テーブルは違うイメージでセットし、内容も一部変えています。今年はイギリスのクリスマスのスパイスと紅茶について。

クリスマスティー、昨年は7種類くらい飲み比べていただきましたが、とても似ているものが続くので今年は趣向を変えてクリスマスティーは3種類のみ、あとはベトナムの国家主席が海外からのゲストの晩餐会に使う、高度2000mで作り3年寝かせるレアなお茶や、ノンアルコールのマルド・ワインなどもお出ししました。

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ちなみにこちらは昨年のクリスマスクラスの様子です。

この年は、フォートナムの新しいクリスマスティーの缶に触発されて、珍しくピンクを使ったセッティングでした。

今年は全然!違う趣向ですが、それもインスピレーションは今年のクリスマス・トレンドとして既に有名なものです。どうぞお楽しみに!

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