何か新しいことを始めようとするとき、私たちはよく「もう少し準備してから」とか「もう少し時間に余裕ができたら」といって先延ばしにしてしまうことがあります。

これはとても自然なことですし、慎重に考えることは悪いことではありません。

ですが、時代の流れが大きく変わってきている今、「何もしないこと」の方が、むしろリスクになる可能性があるということも、知っておいていただきたいのです。

 

 

少し前までは「会社に勤めていれば定年まで安泰」と言われていました。

でも、今はそうではありません。

企業も人件費を抑えるようになり、定年を待たずに退職を勧められる人も増えています。

年金も、将来は今よりさらに受け取りが遅くなるかもしれません。

収入が減っていく一方で、医療や生活にかかるお金は確実に増えていきます。

 

また、AIやロボットの進化によって、人の仕事がどんどん減ってきています。

事務作業やマニュアル通りの仕事は、機械が代わりにできるようになってきています。

これは便利なことでもありますが、「人にしかできない仕事」を持っていないと、社会から必要とされなくなるリスクもあるということです。

 

でも、安心してください。

 

AIにはできないこともたくさんあります。

たとえば、「あなたの体験を語ること」や「人の気持ちに寄り添うこと」は、AIには真似できません。

誰かの悩みに、あなた自身の言葉で答えてあげる。

それは、あなたにしかできない価値のあることです。

つまり、これからの時代に必要なのは、「自分の名前で収入を得る力」を少しでも持っておくことが必要です。

それさえあれば、たとえ環境が変わっても、誰かに依存せずに暮らしていける安心感が生まれます。

そして、その第一歩を踏み出すのに最も良いタイミングは、「今」です。

 

未来のことは誰にもわかりません。

でも、「少しずつでも始めておけばよかった」と後悔する人は多くても、「やってみて後悔した」という人はほとんどいません。

なぜなら、行動した人には、たとえ失敗があっても、学びと経験が必ず残るからです。

むしろ、動かないことは、何も失わないように見えて、実は「可能性」や「自信」を少しずつ手放しているのです。

もちろん、大きなことをいきなり始める必要はありません。

まだ間に合う今のうちから、小さな一歩を踏み出すことが大切です。

そうした積み重ねが、やがて大きな成果へとつながっていきます。

先日、甥っ子から「給料から残ったお金をNISAやiDeCoに回すべきか、それとも自己投資をするべきか」と相談を受けました。

今の若い世代は、物価や税負担の増加でお金を貯めるのが難しい中、将来のためにどうお金を使うかを真剣に考える必要があります。

 

 

そこで、私はまず、「生活防衛資金」をどうするかを聞きました。

一般的には、生活費の3〜6か月分を現金で確保することが推奨されます。

しかし、甥っ子の場合、実家暮らしで、両親や祖父母も健在です。

いざというときに頼れる環境が整っており、借金もありません。

さらに正社員で安定収入があります。

となると、生活防衛資金をストックしておくより、余剰資金を有効活用する方が合理的だと判断しました。

 

次に、自己投資と金融投資、そして投機のバランスをどう取るかを考えました。

甥っ子は、スキルアップや副業にも関心を持ちつつ、暗号資産やFXといったハイリスク投資にも興味を示していました。

ここで大切なのは、攻めと守りのバランスです。

すべてを投機に回すのは危険ですが、投機を完全に排除する必要もありません。

「なくなっても生活に影響しない額」で挑戦すれば、経験も得られ、万一当たれば大きなリターンを得られます。

 

そこで私は、次の順序を提案しました。

 

まず、将来にわたって確実に資産を積み上げる仕組みとして、つみたてNISAとiDeCoを固定費のように自動積立で始めることです。

これにより、複利と非課税の恩恵を長期間受けられます。

 

次に、余った資金を自己投資に回すことを勧めました。

スキルアップや副業は先々の収入増につながり、一番効率的な投資と言えます。

 

そして最後に、生活費の残金を暗号資産やFXなどの投機に回すことを勧めました。

ただし、「資産の数%まで」「レバレッジは最小限」「勝っても追加しない」などの明確なルールを設けるべきとも伝えました。

 

この方法は、堅実でありながら挑戦心も満たす、非常に合理的な選択だといえます。

つみたてNISAとiDeCoは将来の土台を固め、自己投資は収入を増やすエンジンになります。

そして投機は、失敗しても人生を揺るがさない範囲で刺激を与え、成功すれば資産形成を加速させます。

攻めと守りを同時に実現するこの組み合わせは、若いうちだからこそ可能な戦略です。

 

最終的に、甥っ子はこの方針に納得し、「まずはつみたてNISAとiDeCoを始め、資格取得や副業にも力を入れつつ、余剰分で暗号資産に挑戦する」と決めました。

若いうちにこうしたバランス感覚を身につけることが、将来の大きな差につながるのです。
 

今日は、収入を生み出すためにブルーオーシャンで勝負する具体的な方法を3つ紹介したいと思います。

 

 

 

まず最初にお伝えしたいのは、これからの時代においては、「何を知っているか」よりも「どんな経験をしてきたか」が大きな価値になるということです。

つまり、これまでの人生で体験してきたこと、悩んできたこと、乗り越えてきたこと……それこそが、誰かにとっての答えになり得るのです。

たとえばブログでは、自分の経験を記事にまとめることで、発信していくことができます。

最初は「ただの日記では?」と思われるかもしれません。

でも、たとえば「50代で再就職に苦労した話」や、「更年期にどう向き合ったか」といった内容は、同じ悩みを持つ人にとって貴重な情報になります。

知りたいけれど、なかなか本音が語られないようなことを自分の言葉で伝える。

それだけで、人に感謝されるようになります。

そして、人に感謝され、信頼を獲得できれば、そこからマネタイズすることは容易に実現可能です。

 

次にKindle出版です。

Kindleは、誰でも電子書籍を出すことができる仕組みです。

書く内容は、かたくるしいものでなくてもかまいません。

あなたが何かについて学んだこと、探求したことを整理して、体系化させることができれば、簡単に1冊の本になります。

たとえば「50歳からはじめる毎月20万円を稼ぐFX投資」「もう野菜を買わない家庭菜園の方法」といった本を出版するということです。

「でも、私には文章力がありません…」と思われるかもしれません。

安心してください。

うまく書こうとしなくて大丈夫です。

このご時世、自分のコンテンツを生成AIを使うことで、誰でも容易に原稿を書くことが可能です。

 

そして最後に、オンライン講座という方法があります。

「講座」と聞くと、大げさに聞こえるかもしれませんが、これは「人に自分のノウハウを、動画や音声、資料などにまとめたもの」です。

たとえば、「テレビや雑誌の取材オファーがとまらないブログを運営する方法」「働きながらKindleを出版して300リストを獲得し、1000万円を売り上げる方法」など、あなた自身が実践して成功したことを整理し、それを学びたいと思う人に向けて届けるのです。

今では、簡単にオンラインで講座を作る仕組みが整っているので、パソコンが得意でなくても始められます。

最初は小さく始めて、少しずつ形にしていけばいいのです。

 

ブログ、Kindle、オンライン講座。

この3つに共通しているのは、「自分の経験が、そのまま価値になる」という点です。

そして、それを求めている人が必ずいるということです。

 

誰かの役に立ち、感謝され、さらに収入にもつながる。

そんな働き方が、実は身近なところから始められるのです。

自分の言葉で、自分の経験を伝える……それだけで、自分の人生が誰かの希望になり、収入にもつながるとしたら、やらない理由はないと思いませんか?