先日、金利上昇のニュースが流れましたね。
0.75%から1%なので、住宅ローンのような長期の借入や、元本が大きい場合以外は、大した問題ではないと思います。
とはいえ、FIREを目指す人にとって、金利の変動はのニュースは見過ごすことはできません。
なぜなら、金利は住宅ローンや借入だけでなく、為替、株、不動産、金、預金の動きにもつながっているからです。
ただし、すべてを同じ重さで見る必要はありません。
優先順位をつけて確認していきましょう。
まず一番に見るべきなのはFXです。
特にドル円やクロス円は、日本の金利が上がり、アメリカの金利が下がるなら、日米の金利差は縮まり、円高に動きやすくなります。
逆に、アメリカの金利が高いままで、日本の利上げが小さいなら、円安が続きやすくなるでしょう。
ただし、見るべきものは、ドル円のチャートだけではありません。
日本とアメリカの政策金利、2年国債利回り、10年国債利回り、そしてスワップポイントです。
金利差が広がるなら円売り、縮まるなら円買い方向になるでしょう。
ただし、円安が進みすぎているときは、政府の為替介入にも注意が必要となります。
高いスワップをもらえるからといって、大きなポジションを持ち続けるのは危険です。
次に見るべきなのは債券です。
金利が上がると、基本的に債券価格は下がります。
特に長期債は影響を受けやすいです。
見るべきものは、日本とアメリカの2年国債利回り、10年国債利回りとなります。
金利がまだ上がりそうなら、長期債を大きく買うのは慎重にした方がいいです。
逆に、金利上昇が終わりそうなら、債券や債券ETFは候補になります。
三番目は銀行株や保険株です。
金利が上がると、銀行は貸出金利を上げやすくなり、利益が増えやすくなります。
見るべきものは、金利の上昇がゆるやかか、景気が悪くなりすぎていないかです。
ゆるやかな金利上昇ならプラスですが、金利が上がりすぎて倒産や貸し倒れが増えるとマイナスになります。
すでに株価が大きく上がっている場合は、あわてて買わず、決算や押し目を待つ方が安全でしょう。
四番目はREITです。
REITは不動産に投資する商品なので、不動産取得に借入を使うことが多く、金利が上がるとコストが増えるため、金利上昇には弱くなります。
見るべきものは、国債利回り、REITの分配金利回り、空室率、賃料の上昇です。
金利だけが上がり、景気や賃料が弱いなら慎重に見ます。
逆に、金利上昇が止まり、分配金利回りが十分に高ければ、買い場になるでしょう。
五番目は金です。
金は利息を生まないため、金利が上がると不利になります。
逆に、インフレ不安、戦争や金融不安、円安が強いときには買われるでしょう。
見るべきものは、アメリカの実質金利、ドルの強さ、世界の不安材料です。
金は大きく増やすための商品というより、資産全体を守るための商品として考える方が向いています。
金利発表を見たときに「何が上がるか」だけを見るのではなく、「お金の流れがどこへ向かうか」を見るようにしましょう。
攻めるならFX、金利の本質を見るなら債券、恩恵を受ける企業を見るなら銀行株、悪影響を受けやすいものを見るならREIT、不安への備えを見るなら金です。
大切なのは、金利が動いた直後にあわてて売買することではありません。
金利差、景気、為替、スワップ、介入リスクを順番に確認し、自分の資産を守りながら、無理のない判断をしていきましょう。


