10月25日から11月3日までの10日間、日本一周クルーズに行ってきました。

乗船したのは、豪華客船「MSCベリッシマ」です。

 

いやぁ、本当に素晴らしい旅でした。

船そのものが大きなリゾート施設になっていて、食事やエンターテインメントを楽しみながら、海の上でゆったりと過ごせます。

普通の旅行なら、移動するたびに荷物をまとめ、ホテルをチェックアウトしなければなりません。

ところが、クルーズなら荷物は部屋に置いたまま。

寝ている間に次の目的地へ向かってくれます。

何もしないでのんびり過ごすのもよし、朝から晩まで遊び尽くすのもよし。

これほど贅沢で自由な旅行があるのかと感心しました。

 

そして、今回の旅を通じて、FIREの意義を改めて考えさせられました。

 

というのも、今回のクルーズには高齢の方が非常に多かったのです。

考えてみれば当然かもしれません。

会社勤めをしていれば、平日を含めて10日間も連続で休むのは簡単ではありません。

一方、定年退職された方なら、そうした制約は少なくなります。

ここで気づいたのが、時間に自由がある人は、お金の使い方まで自由になるということです。

旅行は日程によって料金が変わることがあります。

時間に自由があれば、比較的お得な旅行を選ぶこともできます。

つまり、時間の自由があることで、同じお金でも、より豊かな体験ができるわけです。

 

そして、もうひとつ印象に残ったことがあります。

今回のクルーズでは、車椅子を利用されている方も多く見かけました。

もちろん、車椅子でも旅行は楽しめます。

むしろ、移動の負担が少ないクルーズは、足腰に不安のある方にも向いているのでしょう。

ただ、その光景を見ながら、改めて健康の大切さを考えました。

私たちは、つい「老後になったら旅行をしよう」「仕事を引退したら好きなことをしよう」と考えがちです。

でも、そのときに今と同じように身体が動くとは限りません。

お金があっても、時間があっても、健康状態によっては、やりたいことが制限される可能性があります。

だからこそ、元気なうちに人生を楽しむことも大切なのだと思いました。

 

今回のクルーズで改めて実感したのは、人生を豊かに楽しむために3つの自由が必要だということです。

ひとつ目は、お金の自由。

やりたいことを、お金を理由に諦めなくてもよい状態です。

ふたつ目は、時間の自由。

行きたいときに、行きたい場所へ行ける状態です。

そして、みっつ目は、身体の自由。

自分の身体を使って、さまざまな体験を楽しめる健康があることです。

この3つがそろってこそ、人生の選択肢は大きく広がります。

ただ、3つの自由がそろっている時間は、思っているほど長くないのかもしれません。

 

FIREというと、資産を増やして早く仕事を辞めることだと思われがちです。

でも、私は必ずしも仕事を辞める必要はないと思っています。

好きな仕事を続けながらでも、10日間の旅行に自由に出かけられる。

そんな環境が手に入れば、FIREが目指す自由の多くは実現できているのではないでしょうか。

大切なのは、老後のために今を犠牲にするのでもなく、今を楽しむために将来を犠牲にするのでもないことです。

今も将来も楽しめるように、お金と時間と健康を大切にすることなのです。

 

今回の日本一周クルーズがあまりにも素晴らしかっただけに、この3つの自由を手にしていることの価値を、これまで以上に強く感じました。

お金は、人生を楽しむための道具です。

時間は、人生そのものです。

そして、健康は、人生を思い切り楽しむための土台です。

FIREの本当の価値は、働かなくても暮らせることではなく、自分の人生を自分の意思で楽しめることにあると思います。

今回の日本一周クルーズは、そのことを改めて実感させてくれる、最高の旅になりました。
 

先日、異業種交流会で、ひとりの青年と出会いました。

まだ若いのに起業して頑張っているらしいのですが、
いろんな人と積極的に名刺交換しており、はたから見てるとどうも余裕がなさそう…。

ちょっと興味があって、いろいろ話しを聞いてみたら、どうもいろいろ借り入れがあって、返済が大変とのこと。

 

実際、起業していると、急な出費もありますし、リースやローン、分割払いが増えることってありますよね。

その上、いろいろサブスクもあるとしたら、さらに大変。

そうなると、当然、毎月の支払いで精一杯になってしまいます。

 

もちろん、借りたお金は返さなければなりません。

借金の総額や月々の返済額、返済期間、収入に対しての返済比率なども気にはなりますが、そんなことより気になったのは彼の仕事のやり方でした。

毎月の返済があるので、既存のお客様に次々と新しいサービスを案内しているとのこと。

今はそれで何とかなっていると、ちょっと誇らしげ。

でも、新しいお客様を集める活動がおざなりになってました。

まぁ、現状、何とかなっていれば、そこに目がいかないのは当たり前です。

 

ただ、これって、実は非常に危険な状態。

借金をすると、どうしても目先の返済が気になります。

すると、少しずつ「視座」が下がっていきます。

本来、経営者であれば、半年後、1年後、3年後のことまで見据えて動かなければなりません。

しかし、視座が下がると、目先の今月、来月のことしか考えられなくなります。

その結果、既存のお客様に売り込みを繰り返し、やがて嫌われたり、敬遠されたりするようになります。

新しいお客様も増えていないので、既存のお客様が離れたら、そこで終わりです。

借金を返し終わった頃には、事業そのものが立ち行かなくなっているかもしれません。

これでは本末転倒ですよね。

 

 

私は、こういう場合、借金の一本化を検討することをおすすめしています。

複数の借金をまとめて、毎月の返済額を減らす方法です。

もちろん、返済期間が延びれば、支払う金利の総額が増える場合もあります。

金利や手数料、返済条件を確認することは欠かせません。

それでも、条件次第では、多少の金利を負担してでも、毎月の返済額を減らしたほうがいいと考えています。

なぜなら、そこで生まれるのは、お金の余裕だけではないからです。

 

得られのは、視座の高さ、そして、未来を考える余裕です。

その余裕が、新しいお客様を集めたり、継続的に売上が生まれる仕組みをつくったりする時間にあてることが可能です。

そうすれば、より早く事業を立て直せる可能性が高まります。

 

考えてみてください。

金利を数十万円節約するために、将来得られたはずの数百万円、数千万円の売上を失ってしまったら、何のための節約なのでしょうか。

もちろん、将来の売上は約束されたものではありません。

それでも、目先の金利だけでなく、未来の収益を生み出す力まで考えて判断することが重要です。

 

「借金を早く返すこと」と「事業や家計を健全な状態に戻すこと」は、必ずしも同じではありません。

 

借金の完済を目指すあまり、未来を失っては意味がない。

大切なのは、どれだけ早く借金を返すかだけではなく、返し終わったときに何が残っているか。

目先の金利を惜しんで、未来の可能性まで手放さないようにしたいものです。

 

「やっぱり、仮想通貨は嫌だなぁ……」

最近、あらためてそう思う出来事がありました。

 

以前、仮想通貨が大きく値上がりして、思いがけず利益が出たことがあります。

それなら、少しぐらい投資しておいてもいいかと思い、いくつかの仮想通貨を保有していたのです。

ところが、仮想通貨というのは、とにかく値動きが激しい。

ちょっと目を離した隙に売り時を逃し、その後は大暴落です。

株式なら企業の業績や配当金など、投資するかどうかを判断する材料があります。

しかし、仮想通貨は値動きの根拠が分かりにくく、世の中の期待や思惑で大きく動くこともしばしば。

これでは、おちおち目も離せません。

 

しかも、今回はそれだけではありません。

大暴落した仮想通貨について、利用していた取引所が取り扱いを停止するというのです。

急いで別の取引所に口座を開設し、資産を移さなければならなくなりました。

ただ保有しているだけなのに、突然、面倒な手続きが発生するわけです。

まさに踏んだり蹴ったり…。

 

もちろん、仮想通貨そのものを否定するつもりはありません。

ただ、今回の経験で、私が目指す資産形成とは違うと感じました。

そこで、ビットコイン以外の仮想通貨からは撤退し、ビットコインも余剰資金の範囲で投資することにしました。

なぜなら、私が考えるFIREとはかけ離れていたから。

 

 

FIREとは、経済的に自立し、働かなくても生活できる状態を目指す考え方です。

その本当の目的は、お金持ちになることではありません。

お金のために働かなければならない状態から抜け出し、自分の時間を自由に使えるようになることです。

例えば、会社に縛られる生活から抜け出しても、今度は仮想通貨の値動きに縛られてしまったら、どうでしょうか。

朝起きたら価格を確認し、食事中も値動きが気になり、旅行中も暴落していないか心配になる。

それでは、会社に縛られていた生活が、仮想通貨に縛られる生活に変わっただけです。

そんな状態を、本当に自由になったと言えるのでしょうか。

私は違うと思います。

 

私自身、FXも運用していますが、短期間で売買を繰り返すのではなく、低いレバレッジでスワップポイントを受け取り、そのスワップポイントでさらに買い増すようにしています。

もちろん、為替の急変などはリスクです。

それでも、適切にリスクを管理することで、私の場合は2〜3日ほど価格を確認しなくても、比較的不安を感じずに過ごせています。

 

この経験から、FIREを目指す資産形成には、利回りだけではない判断基準が必要だと考えるようになりました。

私が重要だと思うのは、次の5つです。

 

  • 収益性:どれだけ資産を増やせるか。
  • 安定性:どれだけ大きな損失を避けられるか。
  • 管理負担:どれだけ時間や手間をかけずに運用できるか。
  • 精神的負担:どれだけ不安やストレスを感じずに保有できるか。
  • 継続性:どれだけ無理なく長期間続けられるか。


一般的な投資では、収益性や安定性ばかりが注目されがちです。

しかし、FIREを目指すのであれば、管理負担や精神的負担、継続性も同じぐらい重要ではないでしょうか。

例えば、年間30%の利益を狙えるものの、毎日何時間も価格を確認しなければならない投資。

一方、年間5%程度の利益を目指し、普段はほとんど手間をかけずに続けられる投資。

もちろん、実際には損失の可能性なども比較する必要がありますが、FIREという目的で考えれば、後者のほうが適している人も多いはずです。

なぜなら、投資に費やす時間も、心配して過ごす時間も、私たちの大切な人生の一部だからです。

 

資産は増えたけれど、いつも値動きが心配で仕方がない。

旅行に出かけても、スマートフォンから目が離せない。

それでは、何のためにFIREを目指しているのか分かりません。

資産形成とは、お金を育てることであって、お金に振り回されることではないはずです。

家族と過ごす時間、旅行を楽しむ時間、好きなことに取り組む時間、何もしないでのんびり過ごす時間。

そんな自由な時間を増やすために、資産を育てているのではないでしょうか。

だからこそ、これからFIREを目指す人には、投資先を選ぶとき、ぜひ考えていただきたいことがあります。

 

「いくら増えるか」だけでなく、「どれだけ気にせずにいられるか」。

 

本当のFIREとは、お金をたくさん持つことではなく、お金に縛られずに生きられること。

そして、本当の資産形成とは、その自由を手に入れ、守り続けるために、お金を無理なく育てていくことなのだと私は思います。