先日、ふと「売れるKindle本とはどのようなものなのか」という仮説を思いつきました。

ただ、頭の中で考えているだけでは何も始まりません。

そこで、すぐにその仮説を検証するために、実際に行動に移してみて、Kindleを作り、リリースをしました。

 

最初に試した方法は、思ったような結果は出ませんでした。

しかし、ここで重要なのは「行動したからこそ、その問題点に気づくことができた」という点です。

もし何もせずに考え続けていたら、その問題点さえ分からなかったかもしれません。

 

そこで、読者の反応や売上データを分析し、どこに問題があるのかを探りました。

その結果、さらなる仮説を立てて、すぐに修正し、改善を試みました。

 

すると、すぐに成果が現れたのです。

しかも、面白いほどに。

 

この一連の流れの中で、改めて「PDCAサイクルを回すことの重要性」を実感しました。

計画(Plan)を立て、実行(Do)し、結果を分析(Check)し、改善(Act)する。

このサイクルを素早く回すことで、どんどん精度を上げていくことができるのです。

 


この経験を周囲に話すと、「もっと詳しく知りたい」「ちゃんと教えて欲しい」という声を多くいただきました。

そして、その場でセミナーや講座のオファーを受けることになったのです。

 

最初は単なる仮説の検証だったものが、それを行動に移したことで貴重な経験となり、その経験を共有したことでさらに新たなチャンスへとつながっていきました。

もし、最初の段階で「失敗するかもしれない」と考えて動かなかったら、この一連の流れは生まれなかったでしょう。

 

失敗を恐れずに、まず動くこと。

 

それによって問題点が見つかり、改善を重ねることで成果が出る。

その成果がさらに新たな機会を呼び込み、気がつけば「自信→行動→成果→新たなチャンス」という成長のスパイラルが自然と動き出していたのです。

 

つまり、成功するために必要なのは完璧な計画ではなく、まず一歩を踏み出すこと。

考えすぎず、まず試す。

そして、その結果を分析し、改善を繰り返す。

そうすることで、どんどん成長し、チャンスが広がっていくと思います。

 

今、何かに躊躇していることがあるのなら、まずは一歩、踏み出してみましょう。


 

世の中には、魅力的に見える投資話が数多くあります。

「簡単に利益が出る」「今がチャンス」「リスクはほとんどない」といった言葉が並び、聞いていると非常に魅力的に思えてしまうこともあるでしょう。

しかし、こうした投資話を安易に信じることはとても危険です。

なぜなら、勧める側は利益を得る立場にあるため、意図的に都合の良い話だけを強調し、リスクについては触れないことが多いからです。

 

 

例えば、再生可能エネルギーの一つとして注目されている太陽光発電への投資を考えてみましょう。

多くの業者は、「太陽は毎日昇るため、発電は安定している」「売電すれば長期間にわたって収益が得られる」「環境に優しく、将来性のある分野である」といった点を強調します。

特に固定価格買取制度(FIT)が適用される案件では、一定期間、国が決めた価格で電気を買い取るため、「安定した収益が保証される」と説明することが多いです。

 

しかし、こうした説明の裏には、実際に次のようなリスクが隠されています。

ひとつ目は、近年の気候変動による影響です。

台風や豪雨、吹雪などの異常気象が増加しており、それに伴い太陽光パネルの損傷や架台の崩壊といった被害が発生しています。

設置当初は問題なくても、こうした自然災害により修理費用がかさむこともあり、結果として収益を圧迫する要因になり得ます。

 

二つ目は、設備の盗難も深刻な問題です。

太陽光パネルや電気を送るための銅線は高額で取引されるため、特に無人の発電所では盗難が相次いでいます。

このため、防犯カメラやフェンスの設置、警備費用などの追加コストが発生し、投資当初の計算よりも出費が増える可能性が高いのです。

 

三つ目は、太陽光パネルの寿命と最終的な処分費用も考慮しなければなりません。

パネルの寿命は一般的に20年から30年とされていますが、実際には経年劣化により発電効率が低下し、期待していた収益を維持できなくなることもあります。

そして、パネルを廃棄する際には産業廃棄物として処分しなければならず、その費用はそれなりの金額になります。

 

こうしたリスクは、多くの業者が積極的には話さない部分です。

 

投資を検討する際には、業者の説明を鵜呑みにせず、「何か他にリスクはないか」「数年後、十数年後にも利益が出るのか」「市場の変化や政策の変更に影響されないか」といった視点を持つことが重要です。

多くの人が「今の利回りが良い」と思い、短期的な利益に目を向けがちですが、実際には維持管理や最終処分まで含めて計算しなければ、本当に利益が出るかどうかは分かりません。

 

このように、投資をする際には長期的な視野を持ち、目の前の利益だけでなく、その裏に潜むリスクまで考慮することが重要です。

世の中には「美味しい話」に聞こえる投資案件が多く存在しますが、そのほとんどは何らかのリスクを伴っています。

将来を見通し、慎重に判断することこそ、賢い投資家になるための第一歩と言えるでしょう。


 

先日、外注先の方と食事をした際に、「山田さんって、値切らないですよね? 気風がいいですね」と言われました。

その時、自分では特に意識していなかったのですが、改めて考えてみると、私は外注先に対して値切ることをしたことがありません。

しかし、それは単にお金に余裕があるからではなく、しっかりとした基準を持っているからこその判断です。

 

 

ひとり社長としてビジネスをしていると、多くの作業を外注することも少なくありません。

しかし、私は何でもすぐに外注するわけではなく、一度自分でその作業をやってみることを大切にしています。

なぜなら、実際に経験しないと、その作業がどれほどの時間やスキルを要するのかがわからないからです。

自分でやってみることで、その作業の価値が明確になり、外注する際に適正な価格を判断することができます。

 

外注の際に最も重要なのは、その仕事の適正価格を理解することだと思っています。

適正な価格であれば依頼し、高すぎると感じた場合は単純に依頼しない…それが私の基本的な考え方です。

つまり、最初から値切ることを前提に考えているわけではなく、提示された価格が妥当かどうかを自分の基準で判断し、納得できれば発注するし、そうでなければ見送るというシンプルな基準を持っています。

 

逆に、最初から値切られる前提で価格を提示してくる業者もいます。

それって、最初の金額はぼったぐってるってことですよね。

そういう業者とは、信頼関係を築くことは難しいでしょう。

誠実な取引を望むのであれば、最初から適正な価格を提示してくれる相手と仕事をしたいと考えています。

 

また、特にクリエイティブ系の仕事では、価格交渉の結果が相手のモチベーションに大きく影響を与えることがあります。

クリエイティブ系の仕事は、明確な正解があるわけではなく、クリエイターの感性や努力によって成果が変わります。

こうした仕事に対して値切り交渉をすると、作業者のモチベーションが下がり、やっつけ仕事にされてしまい、結果的に満足のいく成果が得られなくなる可能性が高いです。

それならば、最初から気持ちよく働いてもらえる環境を整えたほうが、より良い成果が期待できるのではないかと考えます。

 

 

実際に、適正な価格で外注先と取引をしていると、長期的な信頼関係を築くことができると実感しています。

適切な対価を支払うことで、相手も誠意を持って仕事をしてくれるようになり、結果的に良い成果が得られます。

また、継続的に依頼をすることで、お互いにスムーズなやり取りができるようになり、無駄なやり取りを減らすこともできます。

 

外注を活用する際には、単に安く発注するのではなく、作業の価値を理解し、適正な価格で依頼することが大切です。

その方が、最終的には自分にとっても相手にとっても、より良い結果を生むことになるのではないでしょうか。