人生を豊かにするお金の哲学 ― 資産形成の集大成
こんにちは、小林且昌です。
今日は「お金の話」だけど、少し違った視点からお届けしたいと思います。
お金って、“増やすこと”や“節約すること”ばかりに注目されがちですが、
本当はその裏に「どう生きたいか」という価値観があるんですよね。
このブログでは、私自身が20代から実践してきた資産形成の経験をもとに、
お金の「増やし方」「守り方」「使い方」を、できるだけやさしくお話しします。
◆ きっかけは2016年のチャイナショック
私は28歳のときに投資を始めました。
最初は少額の積立。でも、2016年に起きたチャイナショックで、
あっという間に含み損が数百万円…。正直、頭が真っ白になりました。
でも、この経験がターニングポイントでした。
「なぜ自分は不安なのか?」「どうすれば長く続けられるのか?」
そんな疑問をきっかけに、投資の本質を学び直しました。
そのときに出会ったのが、ジョン・ボーグル、チャールズ・エリス、バートン・マルキール。
3人の共通点は「市場を予測せず、居続けること」。
つまり、“短期で勝とうとしない”ということ。
これを理解したとき、ようやく自分の中でスイッチが入りました。
◆ 複利の力に気づいた瞬間
100万円を年7%で運用すると、20年後には386万円になります。
これが「複利の力」。時間が味方してくれる仕組みです。
私はそれから「給料日に自動で積立される設定」にしました。
相場が下がっても止めない。むしろ「安く買えてラッキー」と考えるように。
このシンプルな習慣が、10年後に大きな結果を生みました。
お金に支配されるのではなく、“お金と共に生きる”という感覚が芽生えたのです。
◆ 守る力 ― 感情ではなく仕組みで動く
お金を守るためには、「仕組み」を作ることが一番大事です。
人間って、感情の生き物ですからね。笑
私が実践しているのはこの4つ:
- 投資は自動積立(感情を排除)
 - 支出は自動振り分け(予算管理)
 - 保険は必要最低限
 - NISA・iDeCoの制度を最大限活用
 
これだけで「勝手にお金が増える仕組み」ができます。
家計を守るのは、節約ではなく「整えること」なんです。
◆ 使う力 ― 幸せを生むお金の使い方
お金は、ただ貯めるだけじゃ意味がありません。
“どう使うか”で人生の質が決まります。
20代のころの私は、給料をもらうたびにすぐ使っていました。
ブランド品、旅行、家電…。欲しかったものは全部買いました。
でも、あとに残るのは「空虚さ」だけ。
そこから気づいたんです。
お金は「欲」ではなく「意図」で使うべきだって。
そして、「使い方」には3つの種類があると気づきました。
- 消費(生活の維持)
 - 浪費(一時的な満足)
 - 投資(未来への投資)
 
学び・健康・人間関係に使うお金は、必ずリターンをくれます。
これは数字じゃ測れない、“心の資産”なんです。
◆ 不動産がくれた“安心というリターン”
40歳を過ぎて、不動産投資を始めました。
現在は総額2億円規模、年間キャッシュフローは約300万円。
これが「心の安定」をもたらしてくれています。
株式が「増やす投資」なら、不動産は「守る投資」。
インフレにも強く、毎月の家賃収入があることで精神的にも安定します。
お金の世界では、バランスがすべて。
増やす × 守る × 使う、これが整ったとき、人生は一気に安定します。
◆ 経済的自由とは“働かないこと”じゃない
経済的自由=仕事を辞めること、ではありません。
本当の自由とは「お金のために働かなくてもいい状態」。
私自身、もし明日から給料がゼロになっても生活できます。
でも、働くのをやめたいとは思いません。
なぜなら、働くこと自体が「成長」であり「貢献」だから。
お金の心配がなくなって初めて、
“自分の好きな仕事を選べる自由”が生まれるんです。
◆ 次の世代へ ― 金融教育という贈り物
資産形成の本当のゴールは、次の世代にあります。
お金の知識や習慣を、子どもたちに伝えること。
家計の見える化、投資信託の説明、ふるさと納税の選び方。
家庭の中でできる“小さな金融教育”こそが、最も実践的なんです。
「お金の話=難しい」ではなく、「家族で考えるテーマ」にしていく。
これが、次世代の日本を変えていく第一歩だと感じています。
◆ お金の哲学は“生き方”そのもの
お金を増やすこと。守ること。使うこと。
この3つの力が整ったとき、ようやく「お金から自由」になれます。
私は10年以上かけてこの仕組みを作りました。
でも、やっていることはとてもシンプル。
「焦らない」「続ける」「仕組み化する」――この3つだけ。
お金を通じて、自分自身を育てる。
それが、人生を豊かにするいちばんの近道です。
次回予告
次回はシリーズ最終章、
「お金を使う力 ― 幸せを最大化する支出哲学」
について詳しくお届けします。
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