お金を守る力 ― 不況に負けない家計と心の整え方

こんにちは、小林且昌です。
今日は、シリーズ第2弾「お金を守る力」についてお話しします。
「お金を増やす力」が攻めだとすれば、「お金を守る力」は守り。
資産形成の後半戦では、この“守りの設計”こそがすべてを決めます。

お金を守るって、どういうこと?

「節約して貯金を増やすこと?」と思うかもしれませんが、実は違います。
お金を守るとは、**“お金を減らさない仕組みを作ること”**。
たとえば、収入が増えても生活レベルを上げないこと。
貯金や投資の積立を「自動」にしておくこと。
この「仕組み化」ができている人ほど、ストレスなくお金を守れます。

支出を見直すだけで「守り」は強くなる

私の家庭では、生活費を月24万円に抑えています。
住宅費49,000円、水道光熱23,500円、通信7,000円、食費6万円、教育費4万円。
こうして「何に使っているか」を把握するだけで、無駄は自然と減っていきます。
そして浮いたお金はすべて、未来のために。
教育資金、NISA、iDeCo、不動産積立に自動で回しています。
まさに「家計=守りのシステム」です。

暴落が来たときの“正しい反応”とは

2016年、チャイナショックで私は大きな損失を出しました。
恐怖から売ってしまい、そのあと後悔したんです。
それ以来、「暴落が来ても積立を止めない」と決めました。
なぜなら、長期では必ず回復する。
市場が安くなった今こそ、未来のリターンを安く買えるチャンスだからです。

現金の持ち方にも“バランス”がある

暴落や不況時に冷静でいられるかどうかは、「現金の量」で決まります。
私は生活費1〜2年分の現金をキープしています。
それ以上は投資に回す。
現金は“使うためではなく、耐えるため”。
このマインドが、長期投資を継続する原動力になります。

住宅ローンは「長期×低金利×インデックス運用」

住宅ローンは低金利なので、できる限り長期で借りるのがおすすめです。
そして、繰上げ返済はせずに余剰資金をインデックス投資へ。
固定費を抑えて、残りを運用に回す。
これが、守りながら増やすための最も効率的な方法です。

不動産がもたらす「守りの複利」

私は2億円規模の不動産を所有し、年間300万円ほどのキャッシュフローを得ています。
この安定収入があることで、株式市場が下落しても心が揺れません。
不動産はインフレに強く、ローンは名目固定。
つまり、時間が経つほど負債の実質価値が減る。
「守りながら増やす」ための柱のひとつです。

浪費は“心のクセ”から生まれる

20代の頃は、仕事のご褒美にブランド物を買ったり、衝動で出費したりしていました。
でも、買い物で得られる幸福はほんの一瞬。
本当の豊かさは、「満足を育てる支出」にあると気づきました。
浪費は、感情を整えるだけで止まります。
お金を守るとは、実は“自分の感情を守ること”でもあるのです。

次世代へつなぐ「守る力」

お金の話を家庭でしない家庭が多いですが、私はタブーにしません。
子どもには「使い方」「守り方」を教えることが本当の金融教育。
資産と考え方の両方を次世代に引き継ぐ。
それが、家族で豊かさを守るということだと思っています。

まとめ:豊かさを“続ける力”を育てよう

お金を守る力とは、節約術ではなく「心の安定を保つ力」です。
暴落が来ても慌てない。生活が変わっても焦らない。
その穏やかさこそが、経済的自由の本質です。

次回はシリーズ最終章、
「お金を使う力 ― 幸せを最大化する支出哲学」をテーマにお届けします。

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