ろくじょうのおとしあな -171ページ目

無題

胸がくしゃって、音を立ててつぶれた

ようなそんな気がした


泣いていたら誰か助けてくれるかしら

過激な言葉を吐けば誰か助けてくれるかしら



いやちがう誰か何か他のもので埋めようとしても無駄無駄

これはもうまっこうから向き合うしか他ない

そうでしかきっとない

そうとわかって期待したのだしね


わたくし当分どこかへ行方をくらましたい

私がいないことに何かしらの喪失感を抱いたら良い

そうでもしなければ私きっとまたやけになって惨めなだけであろう

どうしたらどうしたら

私にはそんな言葉まったくなかったのに



泣きそうになるのは私のプライド故なのでしょうか

どうすればいいのだろう

わかっていたのに

わかっていたのに

どうしようもできない


私を捨ててあのひとをつかまえるの?

どうしてそんなことが

どうしてどうして

私は私を

どうしたらどうしたら

アイデンティファイ

遠くで


説教。電車の過ぎる音。緑色。窓枠は額縁のようになる。






目の前の色々が多すぎる

なんて言ったらいいかよくわからない

電波はあるのですか声は聞こえませぬ

この色々の内に呑まれて

あのひとは帰ってくる今すぐにも

どうしたらどうしたらどうしたら?




だめだ

なんにもない





なにもたべてない


やせたいやせたい

やせなくてはいけない


醜い

いらない脂肪贅肉


醜い

梅酒ソオダ

野菜と魚がおいしい


素材の味がきちんと濃い


おかずがたくさんあって、そうだ、食卓とはこういうものであったと思う。湯気。いんげんの緑。お茶碗。箸。






不安なことは、たくさん

山ほど山ほど

けれどもとりあえず眠るのだ

あたたかい毛布にくるまれて

言葉は多く

彼女の語るのを聞きながら

明日になったらまた

野菜をたくさん食べて

ピアノの音も

鍵盤の重さも

大丈夫

まだこの手の中にある

玄関先で手を振る母の手などを想像して

私はすこし胸を痛めて

青い線の入った電車に乗って

新宿の駅を

おもうひとはただただ。










今日たべたもの

昼 ラーメン 餃子

夜 グリンピースご飯 金目鯛の煮付け ほたて がんもどきとホウレン草の炊き合わせ いんげん 鶏肉とマカロニのグラタン お味噌汁 梅酒



小鉢がたくさんあるのって幸福なんだなあ。自分がそういうのがすきだということが意外だった。でもそういえば、母は毎日たんぱく質に加えて野菜の小鉢を数種類つけていたのだった。