ろくじょうのおとしあな -16ページ目

ほんづくり




せっかく時間があるのでbccksで本を作ろう、と思いブログの記事を編集していたのですが予想以上にうまくいきませんでした。

ブログの記事だから日記のようなものをまとめたかったのに、私はあまり日記らしい日記を書いていなかった。

日常の記録ではないのだな。



しかしとりあえずアップしてみましたので、お時間ある方は良かったらどうぞ。

もうちょっとこれから改良していこうとは思っていますが。

http://bccks.jp/bcck/39741









いたずらに、ということばを実感する最近です。

いたずらに待たされている。

仕事が決まるまでひまです。が、お金もないので作品作りに励もうと思います。

イルミネイト






深夜に、隣人の洗濯機が排水している
騒がしいのはもともとで、マンションの前の大通りにはサイレンがよく通り過ぎる
部屋の電気を消すと、存在しなかったものが浮かび上がってくる
一週間前まで、私は隣人を認識していなかった


酢醤油の匂い
脱水
部屋の中は私ひとりである
存在、はたくさんいるけれど


目に見えない
今現在は、ここには
隣人も、恋人も、家族も、
彼らの時間のほんの匂いだけが
私の中に存在する


網戸に隔てられ
さて、何をおそれているの と中心へ問う
網戸の隙間から
明るい夜が見えている
東京はずっと白夜



誰の存在も、わたしとは別のものである
わたしはわたしを終われない
風も光も日常も非日常も
わたしにわたしを終わらせられない
大それた言葉なんてどうでもよいので
わたしはわたしに忠実に
彼らの優しさを
勘違いしてしまわぬように。


むしょくとうめい




風が、

ベランダのところまできている

とても外では履けない

ゆれている葉

どこまでも伸びきってしまったような

わさわさの葉

それもゆれている

ゆれていて野蛮でたくましいかな

そんなのまあ、わたしの見方に過ぎないのですがね

夕方が

部屋のすみっこまできている

(いいえ、夜が)

ことばは

サイレンやエンジン音に連れられて

音声はすべて等しく、

きこえなくなっている

夏が

わたしの内臓まできている

むせかえりそうな鮮やかさで

吐き出したくなる喧騒が

やわやわと

粘膜からやってくるような

ふわん/ふわん

彼女の音声は

サイレンに連れられて

エンジンにかき消され

音声は

サイレンに

エンジンに

やわやわに

粘膜質の

切除できない ふわん が

むせかえる鮮やかに

夏を切り貼りしている