ろくじょうのおとしあな -12ページ目

雨 (虚構の)



今年も終わるんだなあ、の鐘の音
一日一日をやり過ごしてきた感じなのでどうも連続性というものがない



すきだなあ きらいだなあ
あこがれているのだ
しっとしているのだ


そのようなさまざまな
それでも単純なことばたちだけで
きもちが満たされていられたらいいのに
そうしたらとてもいいのに







∞∞∞





メルトダウンしながら
つづいてゆく/かわってゆく
それをまつしかないので。







∞∞∞





サークルの先輩のライブ動画を見ていた
レースの部分が刃物でできている白いワンピースのように
やわらかく えぐられる


「手をのばせば、遠のいた」




雨が降っている
外の大通りでは大きな工事をしている
無機物と無機物の触れ合う音がする
キーボードを叩く、
無機物に有機物が触れる音がする
布団のむこうから断続的に呼吸の音がする
生きる音
それは水のようで
だからそれは無機的なのかもしれなかった












実家から東京まで帰る電車は
どこへたどり着いてもおかしくない気持ちにさせる
途方もない
自分が生活に埋め込まれていない存在のような気持ちになる
夜は、ただただ黒い
穴なのか、果てなのか、無限なのか
すべてはとても等しいような気もする


その瞬間、の永遠性












電車の中でこの曲を聴いていた身体は震えていた
どこまでもどこまでも行ってしまう気がした。



















気持ちの良いもの、うつくしいもの、真実のようなもの、本質のようなもの、暴力的なほどの欲求、自動筆記、音楽のような世界のすべて
そういうものはすべて瞬間だ
そして、その瞬間は同時に永遠だ。いつでも。



だから瞬間の対義語は永遠ではなくて、持続なんだろうな
それでも持続してゆく生活の合間にしか真実がないのならば
直線を生きるしかないのだ
身体を震わせながら。


無題

部屋を真っ暗なまま
通り過ぎることを待っていた
一ミリも動かず
風も通さず
部屋の中の物体はこんなにも静かだ
途中で、文学のような夢をたくさん見た
意味のわからなさ、
グロテスク
繰り返されているイメージたちの亡霊
で、
現実からの声によって目を覚ましたら
すっかり通り過ぎていた後だった
私の現実の身体はきっとあの夢の最中で半分死んでいた
目が覚めて
部屋の灯りをつけて
窓を開けると、空は
紫がかって 世界は
とても明るくて私は少し驚き そして
安堵していることに気づき 安堵したのであった