それでは、タイの産休について詳しく見ていきます。
日本では産休というと約90日(産前6週間+産後6~8週間)ですよね。
タイでも産休は90日と変わりません。ただしお給料については
日本は通常産休中、全額会社から支給されるところ、タイでは45日のみ
会社から給与として支払われ、残りの45日は先ほどの産休補助金で
政府がカバーするという形になっているようです。
またしても、この補助金は普通は、給与より少ないので、
ないよりマシという程度なんです。
そして育休。日本での育休は制度として1年ですが、保育所不足などの
いくつかの背景があり、1年半に伸びそうとのことですよね。
育休中は給与が出ない会社も多い(少なくとも私が知る範囲では
給与が出る会社は知らないのですが、有給の会社もあるらしい)と思いますが、
育児休業給付金なるものがあり、これは雇用保険がカバーしてくれるそう。
条件がいろいろあるようですので、自分がもらえるかは調べる必要がありますが
もしもらえたら、家計の足しになることは確かですよね。
ところで、日本の公務員は育休、3年だそうですね!先日ハンガリーの育休が
3年という記事を書いたら、「すごい!長い!あり得ない\(゜□゜)/!」というコメントを
皆さんからもいただきましたが、日本でもあったんですね。
でも3年間、基本的に無給だそうで、それは民間と同じになっているそうですが。
ポイントは金銭面の支援というよりは、最長3年間が保障されているから
育休が取りやすいことにあるそうです。実際、誰もが3年取るわけではない、と。
ちなみにドイツ・フランスもハンガリーと同じで3年育休の制度があるみたい。
育休の間の所得給付額が最も多いのはスウェーデンで、
360日間、給与80%も出るんですって!Σ(・ω・ノ)ノ!
国が制度にしているんだから、これはすごい支援ですよね。
例えば月給100万円の人がいても、毎月80万、約1年間出るわけです。
タイでは、そもそも育休という概念がないような気がしています。
先ほどの90日産休で復帰する人が多いし、45日で戻る人もいるし、
さらにそれより早く職場復帰しちゃう人もいるんだそう。
タイでの育児支援といえば、子供2人まで、毎月350バーツ(約1000円)、
6歳になるまで受け取れる制度があります。12,000円を6年分ですから、
一人当たり7万2000円。二人の子供がいるなら、14万4000円ですね。
これもないよりはマシですが、たいした金額ではないように思います。
さて、ここまでは国からの補助や制度について。社会保険加入者なら
ほぼ誰にでも当てはまるお話でした。
この後、それ以外の補助について、考えていきます。