麺線 | あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

旧タイトル
あしたうさぎの朝ごはん ー野菜ごはん、ときどき、好きなこと。ー

足りないものを補い身体を整える朝ごはん・・・の事を書いていたけど、2020年から以外の事を書く機会が増えました。写真の著作権は放棄していません。ご使用ご希望の際はご相談下さいね。

 

 

 

 

 

 

 

あれから1年以上が経ちました。

 

 

旅先のあちらでもここ最近の日本と同じ

 

気温を下げる雨が降る日のあったのを記憶しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

携帯の薄いダウンのジャンパーを羽織りたいような

 

時間もあれば、

 

 

蒸した空気の中、

 

交差点で半袖の若者とすれ違うこともあった。

 

 

 

「境目の時期、日によって着るものに悩むのは

 

 日本よりずっと暖かいはずのここでも変わらず。」

 

 

そんなことを思いながらの旅行でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3泊4日では、

 

そうたくさんのものは食べられないけれど、

 

「どこか行きたいところある?」と聞かれて台湾と答えたのは、

 

その土地の暮らしと食べ物への興味の部分が大きかったのでしょう。

 

 

お土産も日もちのする食品中心で、

 

 

「非日常半分、日常半分」

 

または、

 

日本での生活とどこか「地続き」のよう。

 

 

 

 

(魚の箸置きは沖縄に行った時にもらったもの・・だったような。)

 

 

 

 

 

 

 

 

五香粉の香りがいたるところでするその街は、

 

スパイスの強い匂いに敏感な日本人には、

 

きっと食べ物の好みだけはしっかり分かれるところ。

 

 

 

 

 

でも、

 

気候も地理的距離も近い沖縄と

 

共通する部分を無意識に見て取って、

 

「地続き」・・・と自分に引き寄せてみたり、

 

 

反対に

 

「非日常」・・・と差異を探してみたり、

 

 

頭ではなくてワクワクと五感で感じながらすごせた。

 

 

 

 

 

たぶんこの先もそう多く海外に出る機会のなさそうな私にとっては、

 

貴重な体験でした。

 

 

 

 

さて、2月9日(金)の朝ごはんは

 

その台湾の麺線(めんしん)を使って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原宿や新宿、秋葉原にも似た繁華街で、

 

日本でおやつにクレープを食べるのと同じように、

 

若い子たちが手のひらにプラスチックのカップを乗せて食べていた

 

その麺を、

 

 

まったく同じではないけれど、

 

冬場には必ず食べる豚の白モツ(大きな寸胴で煮込みを作ります。)

 

を使って、

 

私の日常に引き寄せた形で作ってみたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

迪化街で、日本語をすこし話せるおじいさんに

 

「昔のラーメン」と教えてもらって買った麺もそうでしたが、

 

 

自然食品店の『里仁公司』で買ったこちらの麺線も、

 

全粒粉の麺。

 

 

 

 

 

 

(どちらも現地そのままの食べ方でなくても

 

 日本の麺類を食べる感覚で、貴重な「全粒粉」のそれを

 

 ありがたく食べてもいいと思って買ってきました。

 

 ちなみに「ラーメン」のほうは沖縄そばによく似た形状、

 

 こちらのほうは細く日本の素麺と本当にそっくり!

 

 

 「麺線(MENーSIN ) 」の「M」と「S」、

 

 「素麺(SOUーMEN) 」にも「M」と「S」。

 

 

 ・・・日本の素麺のルーツはここにあるのだったかな?・・・)

 

 

 

(あちらで食べた内臓は違う種類で、ゆでこぼしはあまり

 

 していないかも?スープにはもっとしっかりとした

 

 とろみがありました。)

 

 

 

 

 

 

何度か繰り返し食べること、

 

朝ごはんでも食べることを考えて、

 

(私はどちらにしたって平気なんだけど)

 

スパイス(五香粉)はひとまず使わずに作りました。

 

 

 

(たっぷりできたスープをあとから1人で食べる時には

 

 自家製五香粉をたっぷり足しました。

 

 私がお肉をたっぷり食べるにはやはりスパイスの力を

 

 借りた方がよさそうなので。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、

 

(煮込みを作るときに取り分けて冷凍してあった)

 

何度かゆでこぼしたモツを使ったよかったな。

 

 

(スパイスを多用しなくても

 

 ひとまず臭みは気にせずに食べられるから。)

 

 

 

 

 

 

 

 

そのモツをコトコト煮て、かつお節(の粉)も入れて、

 

寒いから生姜、にんにく、(鷹の爪も入れちゃったけれど!)

 

ごま油、酒、醤油、塩、花椒・・・、

 

(家にあった)にらともやし・・・

 

 

そんな感じでちょっとあっさりの『麺線』できました。

 

 

 

 

(せっかくだからと蓮根の粉も入れたような・・・。)

 

 

(かつお節と豚の出汁・・・

  

    沖縄のそばでもこの組み合わせの地域ありますよね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台湾への旅。 あれは正確には

 

『 春分 』よりもすこし前の時期でしたが、

 

 

日によって急激な温度差のある日本のこの時期と、

 

台湾で感じたあの春は、

 

自然が私に毎年毎春教えてきてくれたことに矛盾しません。

 

 

 

 

 

 

 

 

暖かさと寒さもひらひらと日によって変わり、なおかつ

 

いつそれが入れ替わるか予測もつかないような

 

あやうさの中で、

 

その先にすこしの希望を持って生きていく運命なのだと

 

年を重ねるごとに身体に染みこんできたのだから、

 

 

慢心でなどいられない。

 

だからと言って不安を持ちすぎることもよくない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨がちの今週。

 

せっかくついた筋肉もこの1年ですっかり落ちて

 

もとどおりの体にはこたえます。

 

 

 

そしてその代わりにお肉は蓄えたのだけど、

 

それを燃やして熱に変えるはずのマシーンが

 

小さすぎるのです。

 

冷えますね。

 

 

 

(「近い」どころか、「ただ中」のはずの「春」が

 

 こんなに遠いの。困ったなあ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関東では今日、

 

平地でも雪が降ったところがあるそうで、

 

私も今日はあの旅行の時と同じ薄いダウンを着て

 

髪を切りに出かけました。

 

 

 

 

 

 

『花冷え』と呼ぶには

 

目の前の川の桜はまだ全然で、

 

 

それでもあんなに寒かった昨日の間に開いた蕾が、

 

ひとつかふたつ・・・確認できたから、

 

 

この週末にこそ映画を観て、

 

またすこし散歩をしたいです。