蜜で守って。 | あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

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旧タイトル
あしたうさぎの朝ごはん ー野菜ごはん、ときどき、好きなこと。ー

足りないものを補い身体を整える朝ごはん・・・の事を書いていたけど、2020年から以外の事を書く機会が増えました。写真の著作権は放棄していません。ご使用ご希望の際はご相談下さいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このあいだの雪。

 

 

翌日のもうすっかりその姿が消えた時間の散歩で私は、

 

雪のおかげの

 

川の水のまれに見る透明度の高さに喜んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その数時間前の朝には、

 

夜中に止まってしまったらしいガスの復旧作業を、

 

戸外のメーターボックスで

 

(だんな君が)してくれたことなど

 

もうすっかり忘れて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪のさらにその前日には、

 

南国(沖縄、台湾)の植物の『月桃』を

 

またベランダに置くことを決めて

 

室内から運び出したところで、

 

 

予報通りについに翌日雪が降り出した時には、

 

あくる朝その鉢の八方に広がる葉の上に

 

(ベランダだから雨よけはあるけれども)雪が白く

 

こんもりとのる様子まで想像したりもして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほどよく、よい感じで緩み始めた気がします。

 

緊張からくる頭痛もすっかりなくなって

 

朝も時間いっぱい・・・かそれ以上まで

 

しっかり布団から出ないでいます。

 

 

(・・・えへへ)

 

 

 

 

 

 

 

 

さてそこから10日以上も前

 

1月11日だんな君は風邪ひき。

 

朝ごはんもそれをゆるーく

 

気遣ってのものでした。

 

 

 

 

 

(お茶はケツメイシだけで。レモンバームは夏が盛りのものなので

 

             この日はさすがに使いませんでした。)

 

 

 

 

 

 

 

 

お雑煮。

 

 

いつでも作れるように鶏肉は常備していたので、

 

それと台湾で買ってきた『 四物湯 』

 

酒と塩でスープを作って、

 

 

焼いたお餅と春菊を入れてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

風邪ですけど・・・

 

 

今回は「食べないで治す」という方向よりも

 

「温めて出す」方向で。

 

 

だんな君が子どものように素直に

 

一生懸命身体を温めようとしている様子を見て、

 

私も素直にそれに協力、です。

 

 

 

 

 

 

 

過去の経験の全部を生かすのではなく、

 

ゆるく行けちゃいそう。

 

 

 

「『今見ているもの』を信じるよー。」

 

 

 

 (春菊を沖縄そばにのせるフーチバー・・よもぎみたいに。)

 

 

 

 

『 四物湯 』

 

当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、

 

芍薬(しゃくやく)、熟地黄(じゅくじおう)

 

 

(もともとは私が冷えを感じる時のために買ってきたものだけど

 

 胃腸の調子もとくに悪くないようなので春菊やお餅以外は

 

 台湾の人たちが

 

 滋養をつけたい時にスープにするのと同じようにして

 

 作ってみました。)

 

 

 

 

セリ科の植物2種類を含むそれを煮出すのですから、

 

部屋中にセロリのような香りが広がりました。

 

 

ドライプルーンのような甘酸っぱい味の出るもの(熟地黄)も

 

あり、それは真っ黒な色も出ます。

 

 

 

香りも、見た目もとっても「効きそう〜〜〜」。

 

 

 

 

 

(セロリが大嫌いだっただんな君も、

 

 いかにも効きそうな香りに楽しげな声をあげました。

 

 

 五感で2人揃ってそう思えるのはきっといいことだぞ!

 

 そして実際にこの日は私も一人で煎じて飲んだ時よりももっと

 

 効果を感じ、1日中ずっと身体がぽかぽかしました。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寒さで身体がいたくなるような経験だって

 

していたことはあるし、

 

 

なにより「今はこういうふうにしんどいのかな?」

 

ということを感じ取るのは

 

得意すぎるくらいに得意。

 

 

 

 

でも風邪は私近頃はそうそうひかないから、

 

それに関しての想像力はちょっと頼りないかもしれないし、

 

 

(私としては)すこしいいほうに緩んできた今の状態は、

 

いろいろの感じ取り方も多少「にぶく」は

 

なっているかもしれません。

 

 

( 寒い中ガスの復旧を頑張ってくれたことにも

 

 「ありがとう。」のひとことを言ったらおしまい。

 

  あとからこうしてその時の寒そうな表情を思い出すことは

 

  あっても、一度はわりと早く手放せちゃった。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから、その足りない分を補うように

 

月桃にした厳しい態度よりは、

 

本人の気持ちを大事にして

 

もうすこしだけ手厚くしてあげなければと

 

頭でなく心で思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう。

 

 

『月桃』はここに越してくるまでに

 

もう何回も

 

この関東の冬を外ですごして、

 

雪を積もらせた経験もあります。

 

 

(その時は冬になると葉はすっかり乾いて

 

 ほとんどが枯れていました。)

 

 

そんな環境のせいか夏になっても花は未だ

 

咲いたことはないけれど

 

それでも株が枯れきってしまうことはなく、

 

あたたかくなれば葉はまた

 

次々に出てくるのです。

 

 

 

(もちろんもの静か!・・・

 

   だけど、人よりきっとずっとたくましい!)

 

 

 

 

 

 

 

この冬は

 

花を咲かす望みをかけて越してきた頃のように

 

ふたたび室内で過ごさせてきたのですが、

 

 

寒さから身を守るため

 

凍りつかないようにするためでしょうが、

 

葉から蜜のような液体が

 

たくさんしみ出すようになりました。

 

(外に溢れ出すほどに適応能力があがっていたのかしら?)

 

 

 

 

 

今シーズンはすこし前に

 

寒くなってからのフェンネルの花の蜜の勢いにも

 

驚かされたけれど

 

月桃は冬野菜と同じように

 

その身体の全部を甘くして

 

凍らないようにしたみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまることなく溢れ出し

 

ぽたぽたと床にたれる

 

その生命力に圧倒され、

 

(なにより床にたれたのを毎日拭き取るのが大変だったんだ。)

 

 

戸外の風の冷たさを私も知った上で

 

 

「蜜で守って。」「大丈夫。お願いね。」

 

と、1度は心で念じて

 

 

ふたたび冬の風の中に

 

本当にゆるーーーく放り出す決心が

 

ついたのでした。