南南東 | あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

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旧タイトル
あしたうさぎの朝ごはん ー野菜ごはん、ときどき、好きなこと。ー

足りないものを補い身体を整える朝ごはん・・・の事を書いていたけど、2020年から以外の事を書く機会が増えました。写真の著作権は放棄していません。ご使用ご希望の際はご相談下さいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今年は南南東だね」と駅までの道を行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝、お粥を食べて向かうのは今年初めての大江戸骨董市。

 

 

 

 

 

 

 

昨年は最後の回に行けて、

 

今年は最初の回にも行けた。

 

 

 

 

 

1月7日(日)

 

今年は前の晩に恵方を向いて包丁で叩くこと、

 

忘れていた七草だけど、

 

 

 

 

 

” こいつは春から縁起がいいわーーい ”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて

 

 

去年の七草は、ベランダのいろいろのハーブを、

 
 
洋の東西を問わず考えて、置き換えて使いましたが、
 

 

 

 

 

 

今年は、

 

 

たとえば2年草のイタリアンパセリは代替わり中で、

 

 

ほかのセリ科さんたちも皆、

 

芽吹きが遅れて、まだ寝ぼけ眼の赤ちゃん状態。

 

 

(本葉が現れたものもまだひとつ。)

 

 

 

 

 

 

昨年からの市場の作物の不作も関係するの?

 

・・などとも思いながらもそこはきりりとわりきって、

 

・・・うん。でも

 

”身近な植物であること”にだけはちょっとこだわって

 

ベランダの2種類の植物を使ってお粥を作りました。

 

 

 

 

 

 

そのひとつめは、

 

 

花を咲かせ続け、種を実らせ続けながらも、

 

寒空の中でぎゅーっと密度の詰まった濃い色の若葉をのぞかせている

 

フェンネルの葉。

 

 

 

 

 

 

 

そしてもうひとつは、

 

 

シンプルなお雑煮」に使った葉がとてもみずみずしく

 

とても甘かった「スズシロ」(大根)を

 

ひげのような細い根もふくめてまるごと。

 

 

 

(ベビーリーフを小さな鉢でそのまま育てて土をかぶせたりもしていないので、

 

 白く太るはずの部分も地上に飛び出て青く硬くはなっていましたが。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年内には下ごしらえまでしか間に合わず

 

年明け3日になってから作ったかぼちゃの伊達巻と、

 

黒豆も一緒に食べて、

 

 

そしていつものお茶(ケツメイシ・レモンバーム)。

 

 

 

 

 

(お茶はちょこちょこいただいたり、

 

 出張のお土産などもあるけれど、

 

 結局これが今いちばん自分たちの心と身体に

 

 ストンとくる。腑に落ちるようなのです。)

 

 

 

 

 

 

ここまではすべて植物性で。

 

 

 

けれど1日に実家で昨年の夏の分のちりめん山椒をもらってきたので、

 

それをかけて時々味に変化をつけながら

 

お餅も入れて土鍋で炊いたこのお粥、

 

この朝炊いた分をすっかり美味しく食べ切りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも実は今年も

 

お店で何度か「七草パック」に出会い、

 

ちょっと手に取り考えた。

 

 

 

 

それをそのまま買うのも正しかっただろうし、

 

 

 

 

「家にあるもの(ベランダにあるもの)で、

 

 今年もできるかな?」

 

 

その想いも正しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふむふむ。

 

 

「横線・縦線・横線・縦線・縦線」

 

と、手を動かして書く『正』の字が、

 

 

「長い・長い・短い・短い・長い」

 

となっているその線の長さに

 

確信の度合いや、

 

心の揺れ具合が現れているように見えてきた。

 

 

 

「こうだ!・いやこれでしょ!・やっぱりこれかな?・いやこっちかな?・こうしよう!」

 

 

 

 

きっとみんなそんなふうにしてきて、

 

そのなかのひとりの

 

今の私の自然な流れの中で炊いたお粥は

 

それがたとえ毎年些細な変化をしても

 

最後にはこうしてストンと腑に落ちる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熱々のお粥は寒い朝の五臓六腑に染み渡り、

 

(今までで一番混雑している)骨董市へ

 

久しぶりに2人で行きまして、

 

 

その駅までの道、

 

コンビニの入り口に恵方巻きの旗を見て

 

「南南東は南東よりも南に近い方」

 

と1人が言えば、もう1人が

 

「真南を見てそこからほんのすこしだけ東のほうに意識を向ける感じ?」・・・。

 

 

(そんなのはどっちでもいいこと!!)

 

 

 

 

( 本は、まずは図書館で借りて読むことにしているけれど

  つばたさんご夫妻のこの3部作の最終巻は

  昨年本屋さんで見つけてすぐに買いました。

  

  前2冊、その先はこのシリーズ以外の数冊もこれから折を見て

  数年かけて購入していこうと思います。 )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家から見て決して南南東の方角ではない『国際フォーラム』の地下で

 

コーヒーを飲んでから先は小一時間別行動。

 

 

 

 

私が先に地上へ、市へ、向かいます。

 

合流してからも続けて市を巡って見て、

 

お昼ご飯、夕ご飯はそのまま外で食べました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1人も2人もどちらも正しい。

 

どちらも楽しい。

 

骨董市をめぐるにも両方のよさがある。

 

 

ドタバタ何を選んでも、

 

その時々ですとんと腑に落ちたものをしっかり握って

 

うまく消化して身体の中にめぐらせることができれば、

 

最後は南南東にたどり着く。

 

 

 

 

 

そういえば、ちょうど1年前の年末に、

 

 

私が「好きだ」と直接話したことのないつばたさんご夫婦の

 

ドキュメンタリー『人生フルーツ』(映画)に誘われた時には

 

もうとてもびっくりして、

 

 

 

それが(普段そうしているように)私の好みを考えてのことではなく、

 

純粋に自分が観たいものであるふうだったので、

 

「なんて縁起のいい春」かと思った。

 

 

 

 

 

西洋ハーブをも使った七草粥を食べ出かけて、

 

別行動して、

 

その後待ち合わせた映画館で、

 

満員で(席がなくなり)階段に座る人まで、その多くが

 

私も含めて男性も女性もポロポロ涙するのとは

 

立場を違えて見ていた風であったけど、

 

 

 

 

(私も、だんな君も)

 

1人でもきっと行くはずだったこの映画

 

(現に映画を見るまでの数時間を別行動で私は吉祥寺へ)、

 

(好みが異なるので)まったく違う道を歩いているようでも、

 

たまにその道がちょっと交差する人がいることが

 

楽しいことと思います。