今日も 「重ねる 合わせる ならべる」 | あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

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旧タイトル
あしたうさぎの朝ごはん ー野菜ごはん、ときどき、好きなこと。ー

足りないものを補い身体を整える朝ごはん・・・の事を書いていたけど、2020年から以外の事を書く機会が増えました。写真の著作権は放棄していません。ご使用ご希望の際はご相談下さいね。

 

 

 

 

 

 

 

先週の金曜日。

 

 

 

 

全身金色になった茅を脇に抱えた

 

緑色の川をいつものように見ていました。

 

 

 

 

 

すっかり葉を落とした桜の枝々の間からのぞく

 

川向こうの木製の遊歩道は、それが完成してから

 

何度かの四季をすごして乾ききって

 

翁の髪の色のようなグレーになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、そこからさらにさかのぼって10月16日(月)は

 

 

 

前夜のお鍋のつゆと『豆乳リゾット』を組み合わせたような、

 

重ねたような、

 

偶然の産物のようにそこに生まれた朝ごはんを食べて1日が始まり、

 

さらにほかの家事を終えてから、

 

 

 

スリッパのお直しに取り掛かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「 ひとつひとつ作りが違ったり、手が込んでいたりする

 

  革のバブーシュをじっくり選んで増やしていくとか、

 

  自分でもスリッパを作ったりするとか。

 

  

  時間や出会いや偶然が積み『重なって』いく中で暮らせたら。 」

 

 

 

 

 

 

 

そういう願いがあったけれど、

 

引っ越し後にすぐにたくさん人を迎える予定ができたりして、

 

それは一旦お預け。

 

 

 

 

 

慌ててじゃぶじゃぶ水で洗えるものを中心に

 

その時たくさん買ったのが、

 

4年間の間に擦り切れて傷んで、処分しもして・・・。

 

 

 

 

その中で履き心地のいいこの青い1足だけ、

 

この日からこうして直してみることにしたのです。

 

 

 

 

 

 

 

それが先週の金曜日。

 

もうすっかり冬の緑の川を見ながら手を動かし、

 

あと片方も完成。

 

 

 

 

   (境目のあたりが摩擦で一番いたむので底部分を大きめにして)

 

 

 

 

 

 

 

大昔に買った布の残りの表と裏を使い分けて

 

まつり縫いしていきました。

 

 

 

(実はこの底面に使った金色のほうが表地で、

 

 厚手のモスグリーンの綿生地にペンキを塗りつけたような加工がされていて丈夫。)

 

 

 

 

 

 

これまたずっと昔に用意してあったバブーシュの型紙を流用して、

 

無理をしているので底の部分はモサッとしてシワがよっているけれど実は

 

そこが1番気に入っています。

 

 

 

 

 

 

全部一色ではせっかく自分の手を使ってみたのに残念な気もするので、

 

黄色のリネンのはぎれを片足だけにつけて、

 

” 今のところ ” はすこしだけクールな感じにしておきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月最後の金曜日。

 

 

 

曇天の下。

 

緑色の川の風景画には、油絵の具で

 

未だオレンジ色に燃える葉をもつ木を重ねて描いて、

 

 

 

そのずっと手前には灰色のベランダの柵と

 

紺色に塗った板、それから、

 

小さく仕立てた鉢植えのわずかな灰緑も重ね描き。

 

 

 

 

茅は高く長く伸びた分だけ冷たく乾いた風に多く吹かれ

 

金色に輝いて見えるのにもかかわらず、

 

目立ちすぎないことを善(よし)としているのか

 

その最後はどこか弱々しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

週が明けて12月最初の月曜日の今日も雲は多めです。

 

 

でもその割れ目からのぞく光がきれいで、

 

それに主役を譲るかのように下界のキラキラとした輝きは

 

あっさりと潔くどこかへ行っちゃったなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モスグリーンのスリッパには

 

いつかまた「何か手先を動かさないといられないような日」に

 

キッチュな雰囲気のアップリケワッペンを作って、

 

「パッチ」のように破れたところにあてたりもしながら

 

貼ったり、布を重ねたり大胆にできたらいいな、

 

と思っています。

 

 

 

 

 

でもあの日の豆乳リゾット(おじや)の味が私たちには

 

すこしだけ「 too much 」だったように、

 

重ねたり、寄せ集めたりすることは

 

加減やバランスがとても大事。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この1足はそうしてしばらく履きつづけてみようと思いますが、

 

同時に今回、革のバブーシュも3足買い足しました。

 

 

 

 

 

 

 

本や雑誌やいろんな店やインターネットで

 

バブーシュもたくさん見てきて、

 

(そのお店に行く度に手にとってしまうほど気に入るものもあったりもして、)

 

心の蓄えは十分できたと思う。

 

 

 

 

それでもあまりにひとつの値段が高すぎるものは

 

まだもうちょっと「出会う楽しみ」と「じっくり選ぶ楽しみ」として、

 

とっておくこととして、

 

今回は「力を合わせて」でもいいよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そちらは翁の肌のような白い木の床でも、

 

冬には冷たさを感じるコンクリートの床でも、

 

「すこしずつ違うその3足を一緒に並べておくと絵になる」

 

 

 

そういうようなものを選びました。