声を改善することで、年収アップ? もしかしたら違う人生に…
今でこそ、テレビはほとんど見ませんが、子供の頃はテレビっ子でした。最も見ていたのはやっぱり、アニメ。あるとき、アニメの中のキャラクターは、それぞれ声を当てている人がいることを知りました。「声優」というその職業を知って、将来の夢だった時期があります。ですが、その夢は長くは持たないまま、諦めてしまいました。というのも、自分の声にコンプレックスがあったから。父が撮影したホームビデオから聴こえてくる自分の声は、音はくぐもっているし、滑舌も良くない。それを改善することはできる、という発想がなかったんですね。そのコンプレックスは大人になっても、払拭されたわけではありませんでした。でも自分の声は、コツコツ積み重ねることで改善することができる。その方法を教えてくれたのが、秋竹朋子さんの『年収の9割は声で決まる!』(清談社Publico)でした。年収の9割は声で決まる! 「できる人」だけが知っている「声の出し方」「話し方」トレーニングAmazon(アマゾン)620〜6,436円結構、大胆で衝撃的なタイトルです。声がいいと、自信を持って伝えることができます。そして、通る声であれば、伝えたいことが相手にきちんと届きます。それが年収に影響を与える、というわけです。声を鍛える、というと「ボイトレ」(ボイストレーニング)を思い浮かべますが、それは歌や演技にまつわるトレーニング、というイメージが強いのではないでしょうか。それに対して秋竹さんの「声トレ」は、実生活、特にビジネスに役立つようにアレンジしたもの。忙しいと時間を確保するのが難しかったり、その性質上、行う場所を選ぶのではないか、という心配があったりします。秋竹さんの「声トレ」は日常生活の中で、最低1分から取り入れられるようになっているので、小さな1歩として始められ、なおかつ継続しやすいのが特徴といえます。トレーニングによっては横になったまま、あるいは歩きながらできるものもあるので、気軽に生活の中に取り入れられます。本書の中では大きく「呼吸」「滑舌」「発声」の3つに分け、それぞれ10個のトレーニングを掲載。最低1つずつ取り組めばいいので、うまくできるようになったり、あるいは飽きてきたりしたら、別のトレーニングに切り替えることもできます。さらにコラムとして、自分で声の状態をチェックできる「声診断」も載っています。呼吸・滑舌・発声のどこが特に弱いのか(全部という場合もあるかもしれませんが……!)を知り、まずどこから手をつけたらいいのかがわかるのも、「声トレ」を気楽に始めるきっかけになります。全部読み終わってから……と思っているとなかなかスタートが切れませんが、とりあえず声診断をして、必要なトレーニングを1つでも始めてみると、年収アップの第一歩が踏み出せます。子供の頃の自分がもし、このトレーニングをやっていたら……どこかで「声の出演」をしていたのかなあ。年収の9割は声で決まる! 「できる人」だけが知っている「声の出し方」「話し方」トレーニング [ 秋竹朋子 ]楽天市場1,650円