東京ビッグサイトで開催されていた展示会
「ライフスタイルWeek夏」
を見学してきました。
こちらの展示会は、
国際文具・紙製品展
をはじめ、
国際デザイン製品展
サステナブル グッズ EXPO
ヘルス&ビューティグッズ EXPO
など、複数のテーマの
展示会の集合イベント。
たいへんなボリュームなので、
なかなかじっくりと見ることは
できませんでしたが、
この中でも注目したい製品等を
取り扱っていたメーカーさん等を
ご紹介したいと思います。
北星鉛筆株式会社
こちらは
GENIUS PENCIL
という商品で、
「日本文具大賞2023」の機能部門優秀賞
を受賞しました。
シャーペンやボールペンとは異なる、
鉛筆ならではの魅力があります。
しかし、
長すぎる
芯が折れやすい
引っ掛けられないので持ち運びに難がある
といった欠点も。
それを、ビジネスパーソンでも扱いやすいように
改良したのが、GENIUS PENCILです。
ではあるのですが、今回もっと気になったのが、
大人の水彩色鉛筆3.3
スライド式ホルダーに、
色芯をセットして
使用するものです。
本体は削らず、芯のみを使うため、
余計なゴミが出ないことはもちろん、
削った芯も絵の具として使えるという、
水彩色鉛筆ならではのメリットが。
色鉛筆として使えるのはもちろん、
描いた箇所を水筆でなぞることで、
筆描きの風合いを出すことができます。
前述したように、削った芯を
水筆で溶けば、絵の具にもなります。
1つのセットで、複数のタッチを
楽しめるだけでなく、
無駄を極力まで減らせるのが、
とても魅力的な商品だと感じました。
こちらはスターターキットが
今年2023年の秋に登場するとのこと。
まだ新商品の案内は出ていませんが、
北星鉛筆さんの製品はこちらから
ご覧いただけます。
ウルシの木の活用プロジェクト
こちらは、FEEL J株式会社のプロジェクト。
塗料としての漆の採取が終わった
ウルシの木を、資源・資材として
活用していこうというものです。
現在、日本で使われている漆は、
95%が輸入なのだそうです。
一方で、重要文化財の修復などで
国産漆の需要は急増中。
しかしウルシ樹液を採取する、
漆掻き職人のおかれた状況は厳しく、
これのみで生計を立てることが難しい。
そのために、職人の高齢化、
後継者不足が大きな問題に。
そこを補うために、役割を終えて
伐採されたウルシの木を、
活用して職人たちの新たな収入源と
できるようにしていこう、
というのがこのプロジェクトです。
FEEL Jのウルシスト®こと、
加藤千晶さんと、
学生たちとのコラボレーションで、
伝統文化を未来に繋いでいく
活動を行なっています。
ウルシの木の活用プロジェクトについて
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.urushipicnic.com/urushinoki-project
日本化工機材株式会社
古くから再生紙に携わってきたという企業で、
その技術を生かした、紙のパイプ、
角紙管を製造。
こちらと、同じく紙でできた板を組み合わせて、
椅子やテーブルなどの、紙でできた
家具も製造。
椅子に座らせてもらいましたが、
紙でできているとはとても思えないほど
しっかりとした作りで、
また紙製のため軽くて扱いやすい。
使わなくなれば、ジョイント部品を外して、
また再生紙にできるというのも、
これからの時代にマッチしています。
個人的な工作に使用できる資材としても
販売されているようなので、
気になる方はぜひ覗いてみてください。
残せる水習字〜合同会社イージーモード
最近は、墨汁を使わない「水習字」というものが
広がりつつあるそうです。
道具が少なくて済み、
周りを汚さないことから、
特に小さな子供や高齢者施設などで
行われることが増えているとか。
ただ、難点があり、
作品が残せない、
ということ。
書いた瞬間は水跡が残りますが、
乾いてしまえば文字も見えなくなってしまう。
それを解決するために、
紙にインキを染み込ませて、
水筆でなぞったところに文字が
書けるようにしたのが、
こちらの水習字用紙。
水で溶けたインキが紙面に
定着するため、
乾いても文字が残るわけです。
熱で反応して印字できる
感熱紙、というものがありますが、
さながらその水バージョン、
といったところでしょうか。
練習は普通の水習字で行なって、
本番をこの水習字用紙を使う、
という活用方法を展開していく
とのこと。
ちなみにこちらも、日本文具大賞2023
機能部門の優秀賞を受賞しています。
そのほかにも気になる製品が
そのほかにも、同じく文具大賞の優秀賞を受賞した
LIHIT LAB.の
1冊でも倒れないBOOK STAND