シベリウス「5つの小品」とモミの木 | 木原朝子(マヤ暦アドバイザー)幸せな毎日につながるマヤ暦【千葉県市川市/オンライン】マヤミラクルダイアリー/マヤ暦講座・相談

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※2018年1月12日の記事

 

 

シベリウスの交響曲第5番からのフィンランド記事について、フェイスブックで三枝ゆみさんからコメントをいただきました。

 

シベリウス、「樅の木」子供が弾いています。フィンランドと「樅の木」の関係を聞いてなるほど!でした!

 

そういえばシベリウスの「樅(もみ)の木」ってどんな曲か知らないなぁ

と思い、

ユーチューブで聞いてみました。

 

 

ついでにどんな曲なのかみてみよう。

 

まず参考にしたのは、

ピティナ・ピアノ曲事典

http://www.piano.or.jp/enc/pieces/5588

 

シベリウスの「樅の木」は

「5つの小品」というピアノ曲集の第5曲。

 

1914年シベリウス49歳の時、交響曲第5番の少し前に作られました。

 

「5つの小品」はそれぞれに木のタイトルが付いていて「樹木の組曲」とも言われるそうです。

 

1 ピヒラヤの花咲くとき  /  "When the mountainash in flower"
2 さびしい樅の木  /  "The lonely fir"
3 ポプラ  /  "The aspen"
4 白樺の木  /  "The birch"
5 樅の木  /  "The fir"

 

ピティナ・ピアノ曲事典の第2曲の解説にこうあります。

 

曲名には「樅の木」と表記されることが多いが、最近の研究では樅の木ではなく、「松の木」であることがわかってきた。松の木というと、日本をはじめとするアジアのイメージが強いかも知れないが、国土の65%を森に覆われたフィンランドでは、モミの木、白樺、そして松の3つが森の主役と言われている。


と言いつつ、マツとは断定していないようで、英語表記にはモミを表すfirを使っている。

 

 

 

 

こちらのユーチューブには木の画像が使われている。

 

 

ここで紹介したものの英語表記は

 

第2曲

The Solitaly Pine

※Pineはマツ。

 

第5曲

The Spruce

 

あれ、スプルース?

 

Spruceはトウヒのこと。

 

むむむ。

 

第2曲は「さびしい松の木」で、第5曲は「唐檜(トウヒ)の木」だった?

 

モミもマツもトウヒも、みんなマツ科の針葉樹だから似てはいる。

 

「属」は違うけど。

 

 

そもそもシベリウスはどう書いてる?

 

第2曲の

honka を「フィンランド語 honka」で検索してみたら、「松」と「古い松の木」が出てきました。

 

第5曲の

kuusi を「フィンランド語 kuusi」で検索すると、

「ヨーロッパトウヒ。クリスマスツリーとして使われるのでもみの木と訳されることもある。」

ウィクショナリー日本語版

 

 

むむむ。トウヒ?モミ?

 

 

 

気分を変えて…

フィンランドの森は主に何の木が生えてるの?

と思い、検索したら、次の記事にあたりました。

 

国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 林木育種センター

フィンランドの林業と材木育種

フィンランドにおける主要造林樹種はヨーロッパアカマツとヨーロッパトウヒであり、広葉樹としてシルバーバーチ(カンバ)も植栽されています。

 

https://www.ffpri.affrc.go.jp/ftbc/iden/kaishi/2015no2.html

 

この情報は「造林樹種」に関してのもの。

 

シベリウスの活動していた100年ほど前がどうだかわからないけれど、「5つの小品」第2曲はヨーロッパアカマツ、第5曲はヨーロッパトウヒの曲という可能性もあると言えるでしょう。

 

 

おまけ

 

「フィンランド」で検索してみつけたこちらの画像

 

 

幹が赤っぽく見えるのがヨーロッパアカマツかな?