●「群知能」関連リンク集
※2018年1月6日の記事。
1月のエッセンシャル・アカデミーのテーマは科学。
(※2019年6月追記:エッセンシャル・アカデミーのサービスは終了しました)
予告で触れられていた群知能に関する情報を集めてみた。
【群知能】 ぐんちのう
単純な要素が協調して秩序ある行動を生み出し、個々の能力の和を超える結果が得られること。 〔アリの行動などにいうが、ネットワーク制御などにも用いられる〕
群知能
群知能(ぐんちのう、むれちのう、Swarm Intelligence, SI)は、分権化し自己組織化されたシステムの集合的ふるまいの研究に基づいた人工知能技術である。「群知能」という用語は、1989年 Beni および Wang が提唱したもので、セルラーロボットシステムに関して使ったのが最初である。
SIシステムは一般に単純なエージェントやボイドの個体群から構成され、各個体はローカルに互いと、そして彼らの環境と対話する。個々のエージェントがどう行動すべきかを命じている集中的な制御構造は通常存在しないが、そのようなエージェント間の局所相互作用はしばしば全体の行動の創発(emergence)をもたらす。このようなシステムの自然界の例として、アリの巣、鳥の群れ、動物の群れ、細菌のコロニー、魚の群れなどがある。
群ロボット工学は群知能の考え方を多数の安価なロボット群に適用するものである。
静岡理工科大学情報学部コンピュータシステム学科・知能インタラクション研究室
群知能(<人工生命)
群知能(swarm intelligence)は、例えば鳥や昆虫の群れに見られるように、個体間の局所的な簡単なやり取りを通じて、集団として高度な動きを見せる現象(創発、等と呼ばれる)を模倣した計算手法として近年、研究が盛んになっている。
全体を統御する指導者は無く、平等な立場の個体の相互作用が全体を決めるボトムアップな方法となる。
進化型計算のうち、遺伝的アルゴリズムは交叉という個体間の相互作用があるので、群知能の一種と言える。
群知能は進化型計算を行なうものも多いが、鳥の運動のシミュレーション等は、進化型計算ではない。
両者は共に人工生命の一種として、共通部分を持つ関係と言える。
※以下このページでは、蟻コロニー最適化(ACO)や粒子群最適化(PSO)についても解説されている。
【物理エンジン】もしも人が蟻の探索能力を手に入れたら?
※ 「蟻コロニー最適化」というアルゴリズムがわかる。