●最近気になっている液体ヘリウムと超流動
「液体窒素」は以前から聞いたことがあった。
でも「液体ヘリウム」という存在を知ったのが、11月の千葉大での公開講座の時。
研究室を見学させてもらった際に、液体ヘリウムを使って実験をしているという説明を受けた。
・液体ヘリウムは液体窒素よりも沸点が低い。
・液体窒素より価格が高いので、使ったヘリウムは回収する。
それだけが記憶に残った。
その後、2017年12月の松原靖樹さんのエッセンシャル・アカデミーおよびエスモーズ大学院で液体ヘリウムの超流動が紹介された。
そこで液体ヘリウムが「超流動」というへんてこな現象を起こすということを知った。
ウィキペディアを引用して紹介する。
超流動(英語:superfluidity)とは、極低温において液体ヘリウムの流動性が高まり、容器の壁面をつたって外へ溢れ出たり、原子一個が通れる程度の隙間に浸透したりする現象で、量子効果が巨視的に現れたものである。1937年、ヘリウム4が超流動性を示すことをピョートル・カピッツァが発見した。
ウィキペディア 超流動
とにかく不思議な、状態の変化。
そして、先日、NHK番組『100分de名著』でスタニスラム・レムの小説『ソラリス』の紹介をしているのを見た。
4回シリーズの第3回目の放送で、その中に「液体酸素」が登場した。
「酸素も液体化できてるの?」
と思って検索してみたら、「液体酸素」は普通に存在してた。
「酸素があるなら液体水素もあるの?」
と思ってさらに検索すると、あった。
「水素の液化は、1896年にイギリスのジェイムズ・デュワーが初めて成功した。」
120年以上前から!
<液体酸素や液体水素はロケットの推進剤に使われたりしてる。>
普段、人間が暮らす環境では「気体」であるのが当たり前だと思っているものが、技術によって液体にできるようになっている。
そして最初のヘリウムに戻ると、通常の水でイメージするような液体ではなく、超流動体という変わった液体状態にすることができる。
液体ヘリウムについて検索してみているうちに、こんな記事も発見。
※ヘリウム3は、一般に「ヘリウム」といわれるヘリウム4の同位体。
子どものように「よくわかんないけど、なんかスゲー!」と思う超低温の世界。