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皆さま、こんにちは!

 

今年の2月にこちらの駅を訪れました。

土讃線・多ノ郷(おおのごう)駅です!

 

駅に到着して先ず目に飛び込んだのは、

駅舎の正面に須崎市のゆるキャラ「しんじょう君」のイラスト。

これ、めっちゃカワイイでしょうよ!

「しんじょう君」は2016年ゆるキャラグランプリの覇者です。

これを見たくて多ノ郷駅を訪れるファンの方、

きっと多いのではないでしょうかね?

多ノ郷駅の駅舎、ゆるすぎる~

ココだけ見ると多ノ郷駅はものすごくユルユルに感じますが、

貨車ファンの間では、実は超有名だった駅なのです。

自分は今回が初訪問ですが、

駅の存在は小学生の頃から知ってましたもんね。

 

その理由はこちらです。

上は斗賀野駅の駅前に立つ案内看板ですが、看板の右側に注目。

平成4年まで、土佐石灰工業大平山鉱山で産出された石灰石を

多ノ郷駅から分岐する専用線の先の

大阪セメント高知工場まで輸送する貨物列車が運行され、

古典的なスタイルを持つ専用貨車のホキ5200が

任に就いてたのです。

 

ホキ5200が気になる皆さんは

こちらが必見ですよ。

 

ホキ5200は斗賀野駅と

多ノ郷駅(大阪セメント高知工場の最寄り駅)間の

わずか2駅間でしか運行されてなかったために、

現地を訪れる以外、これを見るチャンスはなかったのですよ。

 

下は国土地理院のサイトから転載した、

石灰石輸送が現役だった頃の

昭和50年に撮影された多ノ郷駅の航空写真です。

土佐石灰工業の専用線は構内東側から分岐してたらしく。

 

こちらが当時の大阪セメント高知工場でした。

写真に数多くのホキ5200が写っているのが見えるかな?

大阪住友セメント高知工場は現在も操業中ですので、

念のために言っておきますね。

 

多ノ郷駅が開業したきっかけも土佐石灰工業絡みで、

昭和18年に石灰石輸送が開始されるのに先立って開業した

多ノ郷信号場が起源とのこと。

昭和22年に駅に昇格したそうですよ。

上は昭和22年撮影の航空写真で、

土讃線と専用線の間に通標を受け渡す簡易ホームが見えますが、

こちらは専用線が廃止されるまで現存してたみたいですね。

 

なお、当時はまだ巨大なセメント工場は建造されておらず、

代わりに専用線は、山を越えた先に繋がってたようですけど…

果たして昔はここに何があったのでしょう?

海辺に工場らしきものが写っているから先代のセメント工場?

ウンチクを垂れ流しましたが、

以上が貨車ファンが昔から知る多ノ郷駅の歴史でした。

 

そうなりゃ気になるのが、廃止された専用線の現在の様子です。

その件には後ほど触れることにしまして…

かつて大勢の職員さんが常駐していた多ノ郷駅ですが、現在は無人駅。

出札窓口が今でも残されてましたよ。

 

専用線が現役だった頃の多ノ郷駅は棒線構造でしたが、

現在はホーム×2面化され列車の行き違いが可能です。

2本のホームは構内踏切で結ばれてました。

 

駅舎の反対側にあるのが増設されたホーム。

増設工事に併せ、既設のホームも中心が若干南側に移設されたようです。

 

構内の東西を結ぶ跨線橋が設けられたために、

駅舎をこんな角度から見ることが出来ました。

昔は駅舎前までホームが伸びてたみたいですね。

 

さてさて、平成4年に廃止された土佐石灰工業専用線の現在の様子です。

下の画像の中央に見える白い建物は

おそらくは専用線が現役だった頃からある監視棟で、

その向かい側から専用線は分岐してました。

現在も2本の乗り場に繋がる分岐器がありますが、

ひょっとして専用線時代の分岐器を転用したモノ?

位置的には一致してると思いますけど。

 

こちらは専用線が廃止されてから新設された東口ロータリーなり~

 

ロータリーととともに児童公園(神田児童遊園)が設けられましたが、

ここがかつての専用線跡だそうです。

 

グーグルマップに緑線で廃線跡を入れてみましたが、

フェンスの並びに線路跡とわかる形跡があるみたい。

 

鉄道の廃線跡だから…というワケではありませんが、

公園には蒸気機関車スタイルの遊具が置かれてました。

 

この手の遊具は大抵、主連棒がこんな感じで結ばれてますが、

これじゃ前に進めないと思うのですけど…

子供の遊具だからそこは無問題ってことでOK?

最後はどうでもいい話ですが。

 

ここまで来たなら土佐石灰工業の廃線跡を眺めたいと思いましたが、

残念なことにタイムアウトしちゃいました。

9月に再訪予定ですので廃線跡はその時にじっくりと。

土佐石灰工業のホキ5200が恋しいのですけど、

どこかに30年前に戻る手段が転がってませんかね?

 

 

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