皆さま、こんにちは!

 

世の中には2年の間に2度も駅名を改称した駅があるらしい。

…といっても戦前の話ですけど。

佐賀県唐津市南部に位置する筑肥線・佐里(さり)駅です。

昭和10年に北九州鉄道の手により佐里温泉駅として開業した駅でしたが、

開業後わずか1年で松浦温泉駅に改称。

更に翌年の昭和12年に国有化された際に現在の佐里駅に改称されたという、

わずかな期間にころっころ名称が変わっちゃった駅なのでした。

 

それじゃ、今は佐里温泉自体が無くなっちゃったのかと思いましたら、

駅の目の前にしっかりあるし。

しかも「佐里温泉」をネットで調べてみると、

露天風呂や展望風呂が楽しめる人気が高い温泉地みたいです。

国鉄駅がJRに移行されてから

「〇〇温泉」を名乗る駅が全国各地に誕生しましたけど、

その逆パターンは稀な存在ではないでしょうかね?

せっかく人気の温泉地があるのに駅名でアピールすることが出来ず、

温泉地の存在がイマイチ知られていないのは

とても惜しい気がしますが。

えっ!? 佐里温泉を知らないのはひょっとして自分だけなの?

 

そんな佐里駅にはもうひとつ特記することがあり、

筑肥線の中間駅では唯一!

切符を購入することが出来る簡易委託駅らしいのですよ。

「らしい」と書いたのは

この事実を知ったのは佐里駅を訪れた後日のことで、

確認の切符を購入しないまま帰宅してしまったのです。

こんな重要なことを知らずにスルーしてしまった自分を

打ん殴ってやりたい。

今になってめっちゃ後悔してましたわ。

 

なお、佐里駅は駅前の商店で切符を販売する「構外委託」とのこと。

最近じゃこの形態をとる簡易委託駅は滅多に見なくなりました。

 

この商店さん、お店の看板に「リョーユーパン」と書かれてますけど、

仙台住まいの自分はそれの存在を知らず…

そんな時はネットで検索、唐津市が発祥の製パン会社さんみたいですね。

「マンハッタン」が人気商品らしいですが、やはり知らず。

今度九州を旅した時は絶対にゲットしますぞ!

ところで毎度疑問に感じていること。

製パン会社さんのマーク、ヤマザキやフジパン、第一パンもですけど、

なぜ赤と白のツートンカラーなのでしょう?

佐里駅とはまったく関係がない話ですけど。

 

佐里駅は小高い丘陵の上にあるため、

構内にはこちらの階段を伝って進入しますよ。

 

長らく国鉄時代の木造駅舎が使用しれていたそうですけど、

現在は簡易駅舎に建て替え済。

駅舎には「秋櫻館」の名称看板が掲げられてました。

この建物、どこかで見覚えがあるな~と思いましたら、

2つ隣りの肥前久保駅に建てられてる「さくら館」と

ほぼ同仕様ですよね。

「さくら館」がある肥前久保駅は構内に桜の木がありましたが…

ってことは、構内のどこかにコスモス畑がある!?

 

「秋櫻館」の名称看板は作家の森村誠一さんが書いたモノらしい。

森村誠一さんと言ったら「人間の証明」。

自分は「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね」のセリフを

ギリギリ知ってる世代でした。

 

待合室の中はこんな感じ、奥にトイレが備わってますよ。

 

続いてはホームにイン。

佐里駅は単式ホームが1本あるだけの棒線構造の駅でした。

 

最近は環境問題が重要視されてるために

焚火を見る機会がめっぽう減ったような気がします。

今でも焚火を見るとワクワクするのは自分だけでしょうかね?

小学校の頃は、親に出し忘れた学校から貰ってきたチラシや答案用紙、

それと残して出しづらくなった弁当、よく燃やしたっけ。

 

今からでも駅名を「佐里温泉駅」に戻せば

筑肥線の利用者数がそこそこに増えるような気がするのですが、

世の中そんなに甘くはないのかな?

全国中で発行されてる書籍(時刻表です)に

「佐里温泉」の名称が掲載される効果は絶大だと思いますよ。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

筑肥線(山本駅-伊万里駅 非電化区間)

 

↑(山本駅方面)

肥前久保駅(平成28年2月2日)

西相知駅(平成28年2月2日)

佐里駅(平成28年2月2日)

駒鳴駅(平成28年2月2日)

大川野駅(平成28年2月2日)

肥前長野駅(平成28年2月2日)

桃川駅(平成28年2月2日)

金石原駅(平成28年2月2日)

上伊万里駅(平成28年2月2日)

伊万里駅(平成28年2月2日)

 

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