皆さま、こんにちは!
とあるローカル線の駅に立ち寄った際、
構内から別の路線が見える光景って萌えません?
都会の駅ではよく見かけますけど、
地方の路線ではなかなか見る機会はありませんよね。
佐賀県内の筑肥線は3年前に駅巡りを楽しみましたが
ここにもそんな「萌え」を体験できる駅があるそうですよ。
今日は筑肥線・肥前久保駅の訪問記です。
肥前久保駅は筑肥線(当時は私鉄の北九州鉄道線)が開通した
昭和10年に開設された駅。
開業当時の駅名は幡随院(ばんずいいん)駅で、
昭和12年に国有化された際に現在の駅名に改称されたそうです。
肥前久保駅も筑肥線の他の駅と同様に、
無人駅化後に有人駅時代の木造駅舎は撤去されてしまいましたが、
この駅がスゴイところはその後に駅舎が建て替えされた点。
非電化区間の筑肥線内は駅舎がない駅がほとんどですからね。
駅舎というか…正式には「公衆便所」なのかもしれませんけど。
でも中を覗くと、待合室スペースがしっかりと確保されてました。
目の前でトイレを見ながら過ごすのが快適かどうかは別にしまして、
公衆便所があるのに待合室が無い無人駅が全国各地に多数ある中で
このような造りはグッドアイディアだと思います。
この建物には「さくら館」の名称が掲げられてました。
駅前に桜の木が植樹されてるそうで、
肥前久保駅は春になると桜の花が咲き誇るらしい。
そんな光景から付けられた名称なのでしょうね。
無人駅なのにトイレの中も清潔に保たれていて、
地元の皆さんに愛されてる駅であることが伝わってきます。
ホントに居心地の良い駅でしたわ。
なお、解体された木造駅舎は「さくら館」よりも一回り大きく、
ホームの入口付近もかつての駅舎跡地だそうですよ。
ホームの手前には「無事カエル」が鎮座してます。
このカエル、他の駅でも見たことがあるのですけど…場所が思い出せん。
カエルに見守られながらホームのチェックを開始しますぜ☆
肥前久保駅は単式ホームが1本あるだけの棒線構造の駅でした。
画像の奥にトンネルが見えますが(小さくて見えない?)
その付近から唐津線と並走し山本駅で合流します。
先に書いた「肥前久保駅から見える別の路線」とは、
この唐津線のことでしたの。
ここで肥前久保駅と唐津線の位置関係をチェックします。
せっかくなので、国土地理院のサイトから転載した
昭和22年撮影の航空写真で位置を確認。
青いラインで示した通り、駅前の街並みの切れ目から
唐津線の線路を見ることが出来るのですよ。
それでは、肥前久保駅から見た
唐津線の実際の風景はどんなんだったかというと…
すみません、見てませんでした!!!
駅前でこんなホーロー看板を見つけたら、
コレに夢中になって唐津線のこと、すっかり忘れちゃってました。
あっ…ちなみに自分はファンタ派ではなくミリンダ派でした。
ミリンダ、今の若い子たちは知らなかなぁ?
あの甘ったるい感じが好きなんですよね。
…と言い訳をしてみる。
ちなみに肥前久保駅ですが、
国鉄時代は唐津線の貨物支線の終点である
相知炭坑(おうちたんこう)駅(昭和53年廃止)からも
近い場所にある駅です。
駅前を出たら、盛況な炭坑の姿やそこに行き交う貨物列車が見れた、
より「萌え」な光景が楽しめる駅だったのかもしれませんね。
肥前久保駅、ひょっとしたら昔は
鉄道ファンにはとても魅力的な駅だったんじゃないでしょうか?
最後は駅名標で〆ます。
駅名標の中央には「栗」のイラストが描かれてました。
そういえば筑肥線にはかつて久里(くり)駅が存在してましたっけ…。
久里駅は、筑肥線の唐津駅以東が電化された昭和58年に廃止された
旧・東唐津駅-山本駅間に存在していた駅でしたよ。
もちろん、栗の絵と久里駅はまったく関係がありませんので
念のために言っておきます。
この後、久里駅跡にも行ってきましたので
こちらの様子は後日にブログUPしますね。
↑(山本駅方面)
肥前久保駅(平成28年2月2日)
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