皆さま、おはようございます!

 

今朝は名古屋に向かってました。

目的は太平洋フェリー「きたかみ」に乗船するため。

ブログでも何度も取り上げたことがある船でしたが、

残念なことに1月25日の便から新造船に変わることが決まり、

今回乗船している「仙台港→名古屋港」便がラストランなのです。

「きたかみ」は中古車を運ぶ仕事の他、旅でもよく利用してました。

 

昨年9月の旅中、北海道胆振東部地震に遭遇し路頭に迷っていたところ、

いち早く仙台に導いてくれたのも「きたかみ」でしたっけ。

北海道胆振東部地震

そんな思い出がいっぱい詰まった「きたかみ」のラストランです。

引退することを知ってから、絶対に乗らなきゃと決めてたのですよね。

 

仙台港を出港する際は紙テープでのお別れ。

絶対に泣かしにきてるでしょうよ。

 

福島沖で見る夕日も今日が最後です。

「きたかみ」は名古屋港に着くと

すぐに海外バイヤーに譲渡されるそうで、

二度と日本に帰ってこないのかもしれません。

他にも船内では、船長さんの挨拶があったり

スペシャルな内容のラウンジショーがあったりと…

思い出に残るラストランを楽しむことが出来ました。

「きたかみ」のラストランに着いては別の機会にUPしたいと思います。

 

さて今朝は、先週訪れました

小野田線・南小野田(みなみおのだ)駅の訪問記です。

南小野田駅は昭和37年に開設された、

小野田線内ではもっとも新しい駅でしたよ。

 

山陽小野田市の街の中心に位置する駅で、

駅の北側を交通量が多い市道が横切るほか、

駅の目の前には巨大なセブンイレブンがありました。

単式ホームと待合所があるだけの簡素な造りの駅ですけど、

ただの無人駅だと思ってたらとんでもない!

南小野田駅があるこの場所、

実は小野田線の前身である小野田鉄道が開通した際に、

最初の終着駅が置かれていた場所なんですって!

 

ことの経緯はこんな感じです。

小野田鉄道が開通したのは大正4年のこと。

当時の終着駅は「セメント町駅」で

南大野田駅がある付近に設けられてたそうです。

「セメント駅」は昭和18年に「小野田港駅」に改称され、

昭和22年には現在地に移設されました。

こうして一度はこの地から駅は消滅したのですけど、

昭和37年に復活、それが南小野田駅だったのですよ。

説明がちょいとわかりにくかったかな?

 

…そうなると気になるのは、南小野田駅のホームは

昔の「セメント駅」で使わていたモノじゃないかなぁってこと。

旧駅の面影が残っているのではないかとワクワクしながら見ましたが、

嵩上げした形跡がないので古いモノではなさそうでしたよ、残念。

 

それではホームの様子からチェックを開始します。

ホームは単式ホームが一本あるだけの棒線構造です。

どちらかというと簡素な部類の駅ですけど、

こんな南小野田駅もかつては有人駅だったいうから驚きです。

 

ホントにこんな狭い場所に駅員さん常駐されてたの?

今イチ信じられない話ですけど、

裏手に回るとクーラーの室外機を発見。

ここが駅員さんの詰所であったことは間違いなさそうですね。

 

ちなみにこちらが有人駅時代の駅便(駅の便所)跡らしいです。

コンパクトな駅舎は無数に存在しますけど、

これだけの機能を集約したモノは珍しいのでは?

南小野田駅の駅舎、万能過ぎやしませんかね。

 

国鉄末期まで小野田港駅から分岐していた2本の専用線

(小野田セメント専用線)の内、

1本は南小野田駅のホーム向い側に伸びてました。

かつては南小野田駅のホームから

専用線を行き交う貨物列車の姿が楽しめたみたいですね。

 

その専用線ですけど、廃止され40年以上が経過した今も

それとわかる姿を留めているそうです。

ひょっとしたら南小野田駅のホームから

その様子が見えるのではないかと期待してたのですが…

残念ながら駅と工場は垣根で遮られていた模様。

一筋縄ではいきませんなぁ。

 

おっと、「小野田セメント」所有の貨車でお馴染みの

あのマークを冠した建物が見えるじゃないですか!

ちなみに敷地内にあるのは国内初のセメント工場だそうです。

中に入れないことがつくづく惜しい。

 

こちらは南小野田駅のホームからも見える看板でした。

 

工場の正面に1本の道路が伸びてましたが、

ここは私有地のために車はもちろん人も横断不可ですって。

めっちゃ厳しいなぁ。

「見るな」と言われたら見たくなるし

「入るな」と言われたら入りたくなるのが心情というヤツです。

ホームから見えない廃線跡、絶対に渡っちゃいけない道路等々、

えらく気になるモノだらけの南小野田駅でした。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

小野田線

 

↑(居能駅方面)

妻崎駅(平成31年1月9日)

長門長沢駅(平成31年1月9日)

雀田駅(平成31年1月9日)

┃ 浜河内駅(平成31年1月9日)

┗ 長門本山駅(平成31年1月9日)

小野田港駅(平成31年1月9日)

南小野田駅(平成31年1月9日)

南中川駅(平成31年1月9日)

目出駅(平成31年1月9日)

↓(小野田駅方面)

 

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