皆さま、おばんです!

 

前回に続きまして、3年前に訪れました

根室本線・赤平(あかびら)駅の訪問記です。

根室本線・赤平駅

赤平市の玄関口として大正2年に開設された赤平駅。

赤平市はかつて、赤平炭鉱や赤間炭鉱、豊里炭鉱などなど、

周辺に数多くの炭鉱を抱えていた街で、

赤平駅も石炭列車が発着していた時代の遺構が残る駅でした。

 

赤平市内にも炭鉱の遺構が今でも多く残っており、

それら炭鉱産業資産を活用して「街興し」を展開中だそうです。

そういえば、赤平駅の跨線橋からもこんなのが見えましたっけ。

根室本線・赤平駅

これら炭鉱はかつて、石炭列車が出入りしていた場所でもあります。

そんな時代の様子を想像しながら現地に足を運んでみました。

 

まずは駅のすぐ裏手側にあります

北炭赤間炭鉱の選炭工場跡からです。

こちらは昭和16年に操業を開始し、

昭和48年に赤間炭鉱が閉山されるまで使用された施設だそうですよ。

 

この場所から駅方向を見る。

左側に見える茶色の建物が赤平駅の駅舎です。

ねっ、駅のすぐそばにありますでしょ?

 

選炭工場の後ろに見えるのはズリ山(ぼた山)で、

炭鉱から排出された廃石が積み重なって出来た山です。

赤平のズリ山には階段が架けられていて頂上に昇れるらしい。

 

…ですが、コデブな自分はここで全体力を使うと

この後の駅巡りの予定に影響が出そうでしたので、

選炭工場跡を見るだけにしました。

セイラさんみたいに「それでも男ですか、軟弱者!」とか言わないでね。

次に来た時は必ず上りますから。

 

選炭工場跡を間近で見るとこんな感じでしたよ。

このようなコンクリートの構造物に萌えちゃう同志の皆さん、

きっと多いのではないかしら?

 

手前側の傾斜が付いてる部分にはベルトコンベアーがあったようです。

施設のそばには詳細な説明書きが用意されてました。

 

なお、赤間炭鉱が閉山する昭和48年までは

赤平駅から石炭を輸送するための貨物専用線が伸びていたとのこと。

昭和23年に撮影された航空写真をチェックしたところ、

専用線は赤平駅の西側で分岐し

現在はズリ山展望広場の駐車場がある辺りに

ヤードが存在してたみたいです。

 

そして現在の様子でした。

茶色の小屋がある辺りにヤードがあったはずですけど、

赤間炭鉱が閉山して既に45年が経過、

さすがに何も残ってませんでしたわ。

そのことを思うと、選炭工場が残っていることは

奇跡的なことなのかもしれませんね。

 

ここで何かイベントが催されてたのかな?

何のことかわからず「不便な便利屋 雪だるま」で検索すると…

わぉ!ドラマにこの場所が出てたのですね!

選炭工場もしっかりと映ってるじゃないですか!!!

気になる方はぜひ、ネットで検索けんさく~。

 

駅から少々離れますが

赤平市には他にも有名な炭鉱遺産があるのです。

それがこちら、平成6年まで操業していた旧住友赤平炭砿立坑

ここもかつて貨物専用線が伸びてた炭鉱のひとつでしたよ。

 

こちらは赤平駅の東側から貨物専用線が伸びていた模様。

専用線は平成元年まで現役だったそうです。

…ってことは、閉山までの6年間はトラック輸送されてたってこと?

 

ここが素晴らしいのは、

深度650メートルの作業場まで工員を送ったり、

採掘した石炭を引き上げるための「立坑やぐら」が

現役当時の姿のままで保管されてるのです。

外からも、その様子を見ることが出来るのでした。

 

ここも先に見た「赤間炭鉱」と同様に、

保管されてる施設の詳細な説明書きが設置されてます。

 

風呂場もあるのですか、ちょっと中を覗いてみたいぞ。

 

今回は時間が無く、30分ほど眺めて帰ってきてしまいましたが…

これらを全部、しっかりと見てたら

丸一日かかるのではないでしょうかね?

今回はマジで時間が足りず不完全燃焼な状態で帰ってきました。

赤平市は見どころが多すぎ!

 

そんな赤平市ですけど、

人口1万人の街なのに「市」を名乗ってるということは

かつて人口が5万人を超えてたってことです。

この事実が今イチ理解できず昭和23年撮影の航空写真を見たのですが、

もうね、腰を抜かしそうになっちゃいました。

市内の至る所に炭鉱住宅がビッチリと並び、

間違いなくここは昔は「都市」だったのですよね。

新しい駅舎を見て

「きっと面白味が少ない駅だろう」と高を括っていた自分。

赤平駅と赤平市を完全に舐めてましたよ。

炭鉱産業遺産が今も数多く残る赤平駅周辺、侮れませんぜ☆

 

 

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