皆さま、こんにちは!

 

先週末、JR北海道が平成32年度までに

根室本線の富良野駅-新得駅間を廃止する方針であることが報道されました。

ここは平成28年8月に発生した台風10号の被害により不通になってる

東鹿越駅-新得駅間が含まれた区間でしたが、

今日はその不通区間ではなく、

現在も列車が運行中の区間にある

根室本線・下金山(しもかなやま)駅の訪問記です。

 

下金山駅は大正2年に、根室本線(当時は釧路本線)の

滝川駅-富良野駅(当時は下富良野駅)間開通に併せて開設された駅。

あ~ややこしい。

国道237号線(富良野国道)のすぐそばにある駅でしたよ。

駅前にはそこそこの数の民家も点在しているのですが、

JRの調査によると利用者数は僅少で、

1日の乗車客数は3人に満たない状況みたいですね。

 

駅前にはロータリーを形作るための円形の花壇があるのですが、

なぜかチューリップが2輪だけ植えられてました。

これが日本人が古来から持つ「わび・さび」というヤツか。

明治生まれの駅が数多くあるJR北海道の中では、

大正2年開業の下金山駅は歴史が浅い部類なのかもしれませんが、

過去に一度、駅舎が移設された歴史があるそうです。

Wikipediaによれば、

昭和14年に滝川駅寄りに200メートルほど移設されたらしく。

 

そこで昭和23年に撮影された航空写真をチェックします。

西側に空き地がありますので、

ここに旧駅舎があったのではないでしょうかね?

かつて下金山駅から駅の北側に位置する石綿工場まで

貨物の専用線が伸びてましたので、

駅舎の移設は工場の操業と関係してるのかもしれません。

 

なお、下金山駅の構内には廃止された貨物ホームが残ってますが、

ここから滝川駅方向に貨物専用線が伸びてたようです。

駅舎とホームの間が空いているのはそんな理由があったのですね。

 

それでは駅舎に入ります。

煙突がある駅舎がいかにも北海道の駅って感じ。

 

ホームには駅舎を通ることなく進入することが出来ます。

下金山駅が無人駅化されたのは昭和57年のこと。

駅舎の古さから察するに、

その後に建て替えされたモノではないと思いますが…。

右に見える扉の奥に待合室がありました。

 

待合室は意外に狭めな感じです。

 

有人駅時代に使われていた出札窓口を眺める。

 

なぜゴジラ?

気にしたら負けなのはわかりますけど…

チューリップといいゴジラといい

下金山駅は注意を引くものが多すぎますって。

 

下金山駅は単式ホームが1本あるだけの棒線構造の駅です。

先にも書きましたが、かつては石綿工場に伸びる専用線分岐しており、

構内には数本の貨物側線もあったとのこと。

ホームも島式ホームだったみたいですね。

 

駅好きな方なら、これを見ればすぐわかるかと思いますが。

 

駅舎とホームが広く空いている駅を見かけたら、

必ずその場所には過去に線路があったはずです。

駅を通過する機会がありましたら、ぜひチェックしてみてくださいね。

その線路がどんな目的で使用されてたかを探るだけで

飯3杯はいけちゃうはずですから。

お陰で自分は小デブになっちゃいましたけどなにか?

 

ここも駅としての使命が残されているのは2年余りなのですよね。

多くのファンで混雑する前に再訪しなきゃ!

問題は1日に5往復しか運行されていない列車で

どうやって向かうかってこと。

相変わらず道内の”乗り鉄”は頭脳プレイが要求されますな。

 

 

訪問駅リスト(JR線)
根室本線

↑(滝川駅方面)
東滝川駅
赤平駅
茂尻駅
平岸駅
芦別駅
上芦別駅(平成27年10月21日)
野花南駅(平成27年10月21日)
島ノ下駅(平成27年10月21日)
富良野駅
布部駅
山部駅
下金山駅(平成29年5月24日)
金山駅
東鹿越駅
幾寅駅
落合駅(平成29年5月24日)
↓(新得駅・根室駅方面)

 

駅探訪記、旅情報を不定期に更新中。

新着情報がすぐ受け取れる読者登録をお願いします!