皆さま、こんにちは!

 

ついにと言いますか…

JR北海道が輸送密度の低い路線を廃止する方針を打ち出しましたね。

既に地元が容認し、平成31年4月に廃止されることが決定した

石勝線(夕張支線)新夕張駅-夕張駅間の他に、

札沼線(学園都市線) 北海道医療大学駅-新十津川駅間

日高本線 鵡川駅-様似駅間

根室本線 富良野駅-新得駅間

留萌本線 深川駅-留萌駅間(留萌本線全線)

の計3区間が平成32年度までに廃止されるそうです。

根室本線の当該区間の廃止は誤報でした。すみません。

 

根室本線の該当区間は、

平成28年8月に発生した台風10号の被害により

現在も不通になってる箇所を含んだ区間。

昨年5月のことですが被害の様子を見てきました。

根室本線とトマム川に挟まれた場所にある

道道から眺めてきたのですけど…

道道に押し寄せた流木は道の脇に寄せられたまま。

被害状況は想像以上に酷かったですね。

 

こちらは氾濫を起こしたトマム川です。

やはり流木はそのままの状態でしたよ。

 

肝心の根室本線はというと…

見えますかね?

線路に土砂が流れ、線路上に大量の流木が載ったままになっているのが。

 

矢印の先に見えるのが根室本線のトンネルですけど…

これを見て確信しましたよ。

仮に復旧が決定したとしても相当な時間を要することを。

いくら根室”本線”と言えど、富良野駅-新得駅間は

輸送密度(1日1キロ当たりの輸送量)が152人(被災前の平成28年度)

の過疎区間です。

JRが復旧に難色を示してたのも無理ないかもしれませんね。

 

そんな区間上にある落合(おちあい)駅行ってきました。

落合駅は明治34年、根室本線(当時は十勝線)の開通に併せて

開設された駅です。

かつて「日本三大車窓」のひとつに数えられた狩勝峠

(落合駅-新得駅間 昭和41年に新線付け替えにより廃止)の袂の駅で、

狩勝峠越えのための機関車を配した機関区を

構内に備えていた時代もあるんですって。

 

それが今じゃ1日の乗車客数が5人以下の駅なのだとか…。

駅前は静かで時折、災害復旧のダンプカーが往来しているだけ。

街が落合駅から離れた十勝国道沿いに広がってるのが

理由のひとつなのかもしれません。

 

さて、鉄道は不通となってる落合駅ですけど

代行バスの待合室として活用されてるようで、

駅舎は従来通りに解放されてました。

 

外にある駅便(駅の便所)も利用できます。

平成19年に廃止された愛冠駅にも似た形状がユニークですよね。

 

待合室はご覧の通り。

古い木造駅舎のこの佇まいが良いのですよ。

 

有人駅時代の出札窓口の跡です。

落合駅が無人化されたのは昭和61年ですから

30年以上もこのままなのか。

 

窓口におもちゃがいっぱい置かれているのですが…

ひょっとして日中は子供の遊び場になっているのかな?

 

雪除室がある造りは、いかにも「北海道の駅」という感じです。

 

続いてはホームです。

落合駅は相対式&島式ホームによる複合2面3線構造でした。

こんな広い構内ですけど、

災害前も1日に6往復の列車しか運行されてなかったのですよね。

奥の空き地がかつてあった機関庫の跡か。

 

ホームは穴だらけ、水害の影響で間違いないでしょう。

 

鉄道が不通なために跨線橋は使用中止の模様。

向かい側の島式ホームも立ち入りが禁止されてたようです、残念!

 

最後は駅名標で〆ます。

今回発表された区間がすべて廃止になると、

既に廃止が決まっている夕張支線を含めて

合計62駅(場合によってはそれ以上?)が

廃止されることになります。

残された期間は2年弱、駅ファンは忙しい日々が続きそうですね。

 

 

訪問駅リスト(JR線)
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落合駅(平成29年5月24日)
↓(新得駅・根室駅方面)

 

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