皆さま、おはようございます!

 

前回に続き、今朝も函館本線の支線である砂原線から

掛澗(かかりま)駅の訪問記です。

 

砂原線の森駅-渡島砂原駅間は

昭和2年に開通した渡島海岸鉄道を

昭和20年に国有化させた区間であることは、

これまでもブログで何度か書きました。

が…実際に路盤が転用されたのは

森駅-尾白内駅付近のわずかな区間だけで、

尾白内駅以東の区間は新線に切り替えられてたのです。

その理由はズバリ、線路の勾配を緩和するため。

新線は町から大きく外れた位置に敷かれたものですから、

国鉄の掛澗駅は町からこんなに離れちゃってるのですよ。

 

故に、町の中心を貫く国道278号線に立っても

掛澗駅はまったく見えませんでした。

 

カメラをズームアップすると…黄色い駅舎がチラッと見えたかな?

国道から掛澗駅までは400メートルほど離れていたようで。

ちなみにこの国道こそが、かつての渡島海岸鉄道の廃線跡でしたよ。

 

掛澗駅に到着~!

 

今来た道を振り返りますけど、街がまったく見えませんね。

町外れにある駅は全国に数多くありますけど、

掛澗駅はその中でもトップクラスにあるのではないでしょうか?

 

そんなことで、掛澗駅は昭和2年開業とされてますが、

実情は昭和20年に新設された駅でした。

駅舎は開業当時から使われていた古い木造駅舎に代わって

昭和62年に建て替えされたモノだそう。

 

出入口が妻面にある、ちょっぴりユニークな造りの駅舎でした。

 

掛澗駅は昭和46年に無人化されていたために駅舎も無人駅仕様。

駅舎というよりは「デカい待合室」といった感じでしたよ。

 

自分が掛澗駅を訪れたのは8月19日のことで、

5日前に近くで岡千秋さんのショーがあったみたいですけど、

無事に開催できたのでしょうかね?

今年のお盆中、道内はどこもずっと雨模様だった気がします。

今回の掛澗駅訪問とはまったく関係のない話ですけど。

 

こちらの階段を伝ってホームにイン。

 

掛澗駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造でした。

2つのホームの間が広く空いてますけど、

国鉄時代はここに待避線が設けられてたそうですよ。

渡島海岸鉄道の国有化の背景には

軍需に伴う鉄道整備があったとのこと。

掛澗駅は列車の「追い越し」も可能な線路配置だったみたいです。

こうしてノンビリと駅が楽しめる平和が一番ですよね。

 

下り線ホームにちょっとだけ気になるモノを見つけました。

 

掛澗駅には古いままのホームが残るのですが、

所々に列車の乗車案内っぽいペイントが残っているのですよ。

掛澗駅は、国鉄時代に運行されていた急行「すずらん」をはじめ、

すべての優等列車が通過する駅だと思いましたが…

このマーキングはどんな目的で施されたモノなのでしょう?

 

こうして、町外れに置かれた掛澗駅ウォッチングは終了です。

この後ですけど、

渡島海岸鉄道の掛澗駅があった付近を眺めることにしました。

渡島海岸鉄道の廃線跡は国道に転用されてますので、

国道を走ればおのずとここに辿り着きます。

 

そして着いたのがここ。

目の前にを横切る国道が渡島海岸鉄道の廃線跡で、

手前の掛澗郵便局付近がかつての駅前広場だったはずですよ。

ふと国道を見ると、どこか騒がしい感じなのです。

何ごとかと思い国道を覗くと…

 

お祭り!?お神輿の行進がやってきました!

これはラッキーなのか?

駅巡り中にお神輿に遭遇するのは今回が初めてでしたよ。

そういえば、先週はまだお盆休み期間中でしたっけ。

 

ん?お神輿の行進がスローすぎて、いつの間にか付近が渋滞し始めた。

旧・掛澗駅周辺の写真を撮りたかったのですが、

完全にタイミングを失いましたわ。

お神輿部隊はまだ行進中ですけど

時間がないので写真の撮影を開始します。

 

郵便局の前が広く空いてるのがわかりますよね。

 

そして反対側も。

この広く空いてるスペースが

渡島海岸鉄道時代の掛澗駅の名残りだと思われます。

 

旧・掛澗駅は海岸線近くに設けられてた駅で、

付近の掛澗港で採れた鮮魚類の輸送で賑わっていたとのこと。

自分は渡島海岸鉄道の列車の写真は一度も見たことが無いのですが、

ここを訪れてから、列車がどのような姿だったのかが

とても気になってた次第です。

 

さてさて、この後ですけど

渡島海岸鉄道の終点・砂原駅跡にも立ち寄りました。

結果から言うと、遺構らしきものは何も残ってませんでしたが、

この砂原駅から離れた場所に設けられた国鉄駅の渡島砂原駅が

とても素晴らしかったのですよ。

その様子は次回に続きます。

(下記リンクよりチェックくださいませ)

 

訪問駅リスト(JR線)

函館本線(砂原線 大沼駅-森駅)

 

↑(長万部・大沼駅方面)

池田園駅(平成30年8月19日)

流山温泉駅(平成30年8月19日)

銚子口駅(平成30年8月19日)

鹿部駅(平成30年8月19日)

渡島沼尻駅(平成30年8月19日)

渡島砂原駅(平成30年8月19日)

掛澗駅(平成30年8月19日)

尾白内駅(平成30年8月19日)

東森駅(平成30年8月19日)

↓(函館・森駅方面)

 

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