皆さま、おばんです!


今晩もまたまた、岩泉線の駅紹介をいっちゃいまずぞ。
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岩泉線・岩手大川(いわておおかわ)駅です!

昭和32年5月に開業した駅で、単式ホーム1面1線の無人駅でした。


岩手大川駅の話に入る前に、

まずは岩泉線の延伸開通の歴史についてのお話を。


世の中が戦争色に染まりつつあった昭和16年に、

岩泉線(当時は小本線)の建設工事が開始されました。

小本線はもともと、

この地の産出物である耐火粘土を輸送するために計画された路線で、

先ずは昭和17年6月に茂市‐岩手和井内駅間が、

昭和19年7月には押角駅までの区間が開通しております。

3年後の昭和22年11月には、

難工事であった押角トンネルも開通し、

その先の出口には宇津野貨物駅が開業、

岩手窯業鉱山からの鉱物輸送も加わり、

繁盛路線としての一途を辿るかのように思われました。


その後も小本線は本来の計画終着駅を目指して、

延伸工事が進められるのですが、

昭和32年5月の浅内駅延伸、

昭和47年2月の岩泉駅延伸を最後に、

岩泉線の工事は中断されてしまったのですよ。


小本線が小本駅に届かずに「岩泉線」となった時点で、

盲腸線としての運命が決まっちゃったのかもしれませんね。



そしてここからまた、岩手大川駅に話を戻します。


浅内駅延伸によって開業した岩手大川駅ですが、

開業時は現在のような棒線構造ではなく、

立派な木造駅舎と、行き違いが可能な島式ホームを持った駅でした。

昭和52年の航空写真を見ると、

その当時の様子が伺い知ることが出来るんですよ。
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この航空写真を頼りに、現在の岩手大川駅を眺めてみると…


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手前中央に見えるコンクリートで埋められた部分が、

駅舎の土台だったようですね。


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待合室や外灯の向きからも、ここが島式ホームであったことがわかります。


そして線路を眺めてみると…
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押角駅方向を見ると、確かにY字分岐の跡がはっきりと。


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ホームと反対側にも「いわておおかわ」の駅名票が…


こうして見ると、賑わってた頃の岩手大川駅の様子が、

現在でも数多く残っていることが、よーくわかります。


昭和50年代半ばには駅舎は解体され、

代りに肌色の「待合室」が設置されました。

もともとホームにも待合室がありましたから、

待合室が2つもある無人駅になっちゃったわけですね。


そんな待合室の中味は、こんな感じで。
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それにしても岩泉線の駅は、本当におもしろ過ぎです!



岩泉線


↑(茂市駅方面)

岩手刈屋駅(平成23年10月10日)

中里駅(平成23年10月10日)

岩手和井内駅(平成23年10月10日)

押角駅(平成23年10月10日)

岩手大川駅(平成23年10月10日)

浅内駅(平成23年10月10日)

二升石駅(平成23年10月10日)

岩泉駅(平成23年10月10日)