あらゆる意味でわかりみしかないです

紅白で鮮烈な印象を残したB'Zへのポストが物議を醸し出してます
曰く、「B'Z、90年代はクソダサくて、文化的素養が少しでもある人ならみんな大嫌いだった(意訳)」※ちなみに今はB'Z好き
そして、この発言にめちゃ反論きてました
「B'Zは昔からダサくない」
「お前がダサい」
「昔から売れてる。数字が全てを表してる」
「他人の感性をバカにするな」
「いくら雑誌を捨てても拭いきれないスヌーザー臭がする」
これもう両者の話が笑っちゃうほど噛み合ってないんですが(最後のはめちゃ笑いましたが)、言い分が食い違うのはとても分かりますので考えてみたいと思います
※スヌーザー臭についてはコチラも是非
まず元ポスト発信者はサブカル側から俯瞰でB'Zを捉えてます(ちなみに私は完全にコチラ側の人間です)
所謂「大衆はマスコミから供給されたウェルメイドな産業音楽に踊らされてる。俺達はもっと尖った音楽聴いてるぜ。ロック!」みたいなリスナー
中村一義とかRadioheadとか聴いて、発売日にクイック・ジャパン買ってそうな人達
ちなみにこれ、Radioheadを引き合いに出しましたが、HM/HRやV系リスナーも皆本質は同じです
直球選民主義
所謂厨二病って奴です
そしてそれら全ての厨二文脈から分かりやすく批判されやすかったのがB'Zなんです
クイックジャパン勢からは大衆に媚びたロック
HM/HR勢からはエアロ・スミスのパクリ
V系勢からはハーフパンツダサい
あまりにも売れまくり、街中でかかりまくり、そして音楽としてあまりに計算づくめのハイクオリティ産業ロックだった為、厨二陰キャの最大公約仮想敵になってしまった(これにはマスコミの誘導論も少なからずあると思います)

このポストに反論してる人達の主張も一方では分かります
大筋「文化的素養」ってフレーズにスノッブ臭感じて必要以上にイラついたのだと思いますが、それも含めて俯瞰で冷笑的に見るのがサブカル文化なんです
「B'Zは昔からダサくない」
「お前がダサい」
その通りです(発信者も絶対それわかってます)
私も今となってはめちゃめちゃカッコ良さ分かるし、なんなら当時から隠れてB'Z聴いてました
ただ大っぴらに言えなかったんです
厨二だから
ところが、この感覚ってそうでない人達(≒反論されてる人達)にはうまく伝わらないんですよ
ガチで「私と違って「文化的素養」ない人はダメだ」、と捉えられてしまう
「そんな選民主義とやらにとらわれてるからシンプルにめちゃ良い演奏/曲、B'Zのカッコ良さが分からないのだろう」と思われてます
サブカルサイドからすると、「昔はそうだったけど今は違うんです」って話
時を経てそれがわかったんです。皆今は厨二じゃない(大体の人)、のだから、B'Zのカッコ良さはめちゃ分かります
大人になったんです
だけどあの頃はこんな感じだったし、なんかバカバカしかった(でも熱量はあったしなんか愛おしい)って感覚