鈴木共子さんから「小学校の道徳の教科書に杉原千畝と生命のメッセージ展が紹介されているよ」との連絡を受けました。
上の写真の教科書は、小学6年生の道徳「ゆたかな心」ですが、残念ながら福井県では採用されていないようです。
教科書の156ページには「六千人の命を救った決断-杉原千畝」が紹介されていて、以下一部を引用させて頂きます。
七月二十九日
「幸子、わたしはユダヤ人にビザを発行する。」
杉原は、妻の幸子に向かってそう言った。
「はい。そうしてください。」
といったような奥様とのやりとり等もあり、とても分かりやすい内容となっていますので、ぜひ全国の小学生に読んで頂きたいと思っています。
また、教科書の136ページには「生命のメッセージ」のことが書かれています。
私自身、敦賀市で「生命のメッセージ展」が開催される際には、常に実行委員として活動させて頂いていますので、道徳の教科書で紹介されたことを嬉しく思います。
こちらでは、「生命のメッセージ」の最後に書かれている「小学生のみなさんへ」を引用させて頂きます。
突然、最愛の我が子の命を交通事故でうばわれるというわたしの体験をどう受け止められたでしょうか。
わたしの体験は、だれもが体験してしまうかもしれないことです。特に交通事故は日常茶飯事です。つまり、人事ではないのです。もしも自分に起こったことだとしたらと想像してみてください。あなた自身の無念さ、そしてご両親のなげき・・・、それだけでもむねがつまることでしょう。
むすこは生きたくても生きることができなかったのです。そんなむすこがあわれでなりません。みなさんは、自分に命がある。生きているということに、何ら疑問を感じることはないでしょう。でも、もしかしたら、命がある、生きているということは奇跡的なことかもしれません。みなさんはその奇跡の命を生きているのです。
生きているあなたは、あなたの命をかがやかせる使命があります。夢や希望をもって、あなたの命を精いっぱいかがやかせてほしいのです。
一人一人が命のかがやきをもって生きていたら、「生命のメッセージ展」で夢見ている「命の大事にされる社会」も実現することでしょう。
最後にみなさん、一人一人の命にエールを送らせてください。
以上、「生命のメッセージ展」を立ち上げられた鈴木共子さんの言葉です。私自身も、敦賀市で犯罪被害者等支援条例制定時には、鈴木さんからお言葉を頂き提言に繋げました。
その言葉は「わたしの体験は、だれもが体験してしまうかもしれないことです。」でありますが、誰もが被害者になる可能性がある社会で、被害に遭われた方を社会全体で守っていけるよう、今後もしっかり取り組んでいきたいと思っています。