Kiss Tomorrow Goodbye

凶悪犯のラルフ・コッターはカールトンと脱獄した。途中邪魔になったカールトンを射殺。
カールトンの妹のホリデーと暮らした。だが金持ちの娘マーガレット・ドブソンと知り合って結婚。
だがホリデーはコッターがカールトンを射殺したことを知った。


製作年:1950,監督:Gordon Douglas,脚本:Harry Brown,原作:Kiss Tomorrow Goodbye(Horace McCoy)


■ はじめに

登場人物(キャスト)

ラルフ・コッター(ジェームズ・ギャグニー)
カールトン(ネヴィル・ブランド)
ホリデー・カールトン(バーバラ・ペイトン) カールトンの妹

マーガレット・ドブソン(ヘレナ・カーター)
エズラ・ドブソン(ハーバート・ヘイス) マーガレットの父親

キース・マンドン(ルーサー・アドラー)悪徳弁護士
チャールズ・ウェーバー警部(ワード・ボンド)
ジョン・リース警部補(バートン・マクレーン)

「明日に別れの接吻を/Kiss Tomorrow Goodbye」はホリデーのセリフ。

コッターが最強/最凶の悪役である。「こんな悪人には誰も敵わない」と思わせてしまう。

最近は「ヘレナ・カーター」と検索すると「ヘレナ・ボナム=カーター」という女優が表示される。だが本作のヘレナ・カーターもよろしくお願いしたい。

出演作はさほど多くはないが、きっぱりとした爽やかな感じのキャラクターを演じている。推薦作は「(1948)川の女、偽りの瞳/River Lady<」「(1952)ゴールデン・ホークの復讐/The Golden Hawk」「(1951)血に飢えたデイヴ/Double Crossbones」あたり。ただ本作では彼女の特徴はほとんど表現されていない。
 


■ あらすじ

◆ 脱獄

凶悪犯のラルフ・コッターは刑務所の中。コッターは同房のカールトンと脱獄を計画する。

カールトンの妹ホリデーの協力を得て看守のコベットを買収した。

屋外作業のおり、看守の一人を殺して脱走。多数の看守に追いかけられた。

カールトンは負傷して倒れた。情報が漏れるのを恐れてカールトンを射殺して逃亡。

◆ 悪徳警部から脅される

ホリデーは逃げてきたコッターを匿う。カールトンを射殺したことは秘密である。

さらに逃走資金をえるために白昼強盗を行う。強盗は成功したものの、その事実をチャールズ・ウェーバー警部とジョン・リース警部補に知られてしまう。

この二人も悪人で、二人から脅されて金をむしり取られる。

コッターは結局ウェーバーとリースに脅される生活が続く。

だが脅されている現場を録音して、今度は二人脅した。さらに自分の前科の記録を抹消させた。

◆ マーガレット・ドブソンと結婚

コッターは州一番の資産家エズラ・ドブソンの娘マーガレットと知り合った。

うまくマーガレットに取り入って、マーガレットと結婚した。

だが父親は快く思わず、屋敷を飛び出した。

◆ 金を得てマーガレットと再会

今度はウェーバーと協力して闇馬券屋を襲撃して、彼らを殺害し、五万ドルを得た。

マーガレットと再会し、今度はマーガレットが父親を説得して、屋敷に戻ることになった。

◆ ホリデーが待ち構えていた

荷物をまとめるためにアパートに戻った。

だがホリデーが待ち構えていた。ホリデーはコベットからコッターがカールトンを殺害したことを聞いた。

ホリデーの怒りは収まらずコッターに拳銃を向けた。

この状況ではコッターの甘い言葉は通用せず、コッターは射殺された。

ホリデー、ウェーバー、リースなどは警察に逮捕された。