アビリーンに牛の群れを運ぶ映画を集めてみた。



実はアビリーンという町はカンザス州とテキサス州にある。

「カラミティ・ジェーンとサム・バス」ではテキサス州、他はカンザス州のアビリーン。

カンザス州のアビリーンには南北戦争当時には鉄道が開通しており、実際に牛の群れが連れてこられたようである。

 

 


(1941)掠奪の町/TEXAS

出演はウィリアム・ホールデングレン・フォードクレア・トレヴァーなど。

ダン・トーマス(ウィリアム・ホールデン)とトッド・ラムジー(グレン・フォード)は駅馬車強盗の上前を撥ねた。しかしそのせいで強盗と間違えられて騎兵隊に追いかけられた。二人は別れて逃げた。

トッドはウインドフォールの町まで逃れて来てダスティ・キングの牧場に雇われた。マイケル(クレア・トレヴァー)という男性名の女性と付き合った。

ダンもウインドフォールの町まで来た。酒場で先の駅馬車強盗に間違えられたが、たまたま駅馬車の乗客がいて、無実を証明してくれた。その関係でマット・ラッシャンの牧場に雇われた。

驚いたことにラッシャン牧場の牧童たちは駅馬車強盗の犯人であった。彼らは牛泥棒でもあり、他の牧場の牛を盗んでいた。ダンも一味に加わった。

さて当地では牛の仲買人が牛を買い取っていく。だがしかし安値で買い叩かれている。

トッドは牧場主たちに「アビリーンまで行けば高く売れる」と提案する。最初はトッドの言葉に耳を貸さなかったが、みんなでアビリーンまで9000頭もの牛を連れていくことになった。

これは大事業である。大きな困難か降りかかる。しかし彼らはなんとかアビリーンに向かって進んでいった。

ダンも含めたラッシャン牧場の一味は、これらも牛の大群を奪おうと追いかけていく。

 

 

 

 


(1948)赤い河/Red River

Red Riverはミシシッピ川の支流。出演はジョン・ウェイン、コリーン・グレイ、モンゴメリー・クリフト、ジョアン・ドゥルーなど。

幌馬車隊にいたトーマス・ダンソン(ジョン・ウェイン)は恋人のフェン(コリーン・グレイ)と別れてテキサスで牧場を経営し始めた。家族を殺された少年マット・ガース(モンゴメリー・クリフト)を育てた。

年月が経って多数の牛が育った。しかしテキサス州では市場がなく牛を運んでいく必要がある。

トーマスは牧童たちと多数の牛を連れてミズーリ州を目指した。

しかしトーマスは暴君であり牧童たちの意見を聞かない。牧童たちの不満が高まっていく。

また「カンザス州アビリーンまで鉄道が通じた」と言う話がある。そうであれば、かなり距離が近くなる。トーマスはこの話にも耳を貸さない。

ついに牧童たちの不満が爆発。いままで不満はあっても従ってきたマットがリーダーとなってトーマスに叛旗を翻し、マットが部隊の主導権を取り、トーマスを追放した。

マットたちはアビリーンに向かって進んでいく。追放されたトーマスは新たに部下を集めて部隊を追跡する。

 

 

 

 


(1949)カラミティ・ジェーンとサム・バス/Calamity Jane and Sam Bass

出演はイヴォンヌ・デ・カーロハワード・ダフ。カラミティ・ジェーンもサム・バスも実在の人物だが、ストーリーは架空。

サム・バス(ハワード・ダフ)はテキサス州デントンに来た。ここでマジメに仕事をするつもり。牧場で働くことになった。

当地では競馬が開かれる。優勝候補の筆頭はデントン・メア。

カラミティ・ジェーンという女性が来てサムと知り合いになる。ジェーンは自分の馬サンダーボルトで出場する。自信満々。

サムはサンダーボルトに賭けた。サンダーボルトが優勝して賞金を貰った。だがサムは二着となったデントン・メアを賞金で買い取った。

サムたちはアビリーンに牛の群れを連れて行った。牛の代金を受け取った。この金は牧場主のものである。

アビリーンでも競馬が開かれる。サムはデントン・メアで出場することにする。そして自分たちでもデントン・メアに賭けた。思い切って牛の売却代金も賭けてしまった。

ジェーンもこの町に来ているが、今回は出場しない。ジェーンは優勝候補の馬主に「今回は優勝できないわよ、なにしろデントン・メアが出場するんだから」と口を滑らせた。

それを聞いた馬主は、デントン・メアに毒を盛った。デントン・メアはゴールの直前で倒れて死んでしまった。

サムたちは売却代金を渡せなくなってしまった。

困ったサムたちは強盗となった。責任を感じたジェーンも加わった。

 

 

 

 


(1949)カラミティ・ジェーンとサム・バス/Calamity Jane and Sam Bass

(1948)赤い河/Red River

(1941)掠奪の町/TEXAS