ジェシカ・ラングの出演映画で農場が舞台になっているもの。解答は次の通り。しかしすべての出演作は見ていないので、漏れがあるかも。

  • カントリー(1984)
  • 開拓/オー!パイオニア(1992)
  • シークレット/嵐の夜に(1997)

最初の二つは農場を維持・発展させていく物語だが「カントリー」は、その苦労を社会的な背景を含めて描いている。「開拓」はそうした苦労があったことは語られるが、個人の感情を中心に描かれる。
 


■ カントリー(1984)

まず、本作は結婚はしなかったけれども25年ほども一緒にいたサム・シェパードとの共演。

ジュウェル・アイヴィー(ジェシカ・ラング)とギル・アイヴィー(サム・シェパード)の農民夫婦の農場経営の苦労が正面から表現される。

土地や農機具の購入、そのための借金、農産物の販売などなどの農家の悩み事。
 


■ 開拓/オー!パイオニア(1992)

アレグザンドラ(ジェシカ・ラング)には年齢の近い弟が二人と、わりと離れた弟エーミル(リード・ダイアモンド)がいた。

父親は病気で死亡し、その際に「農地は絶対に手放すな、大きくしていけ」と遺言した。この時アレグザンドラは20歳前。

周辺では、諦めて離農する人々が多く、仲が良かったカール(デイヴィッド・ストラザーン)の一家は、土地を売って出ていった。

二人の弟は弱気であったが、アレグザンドラは借金まみれになりながらも農場を大きくしていった。母親も死亡した。

結果、10数年を経て立派な農場が出来上がった。しかし二人の弟は離反した。

エーミルは幼馴染のマリー(アン・ヘッシュ)と仲が良かったが、マリーは別の男性フランク(レイ・ローソン)と結婚した。その後、エーミルとマリーはフランクに殺された。

独りぼっちになったアレグザンドラの前に、カールが戻ってきた。
 


■ シークレット/嵐の夜に(1997)

わりと有名な女優が三人姉妹を演じている。長女/ジニー(ジェシカ・ラング)、次女/ローズ(ミシェル・ファイファー) 、三女キャロライン(ジェニファー・ジェイソン・リー)。

ジニーとローズはそれぞれ結婚して夫と一緒に父親の農場を手伝っている。キャロラインは独身、町で弁護士。

父親は二人に自分から農場を譲った。しかし直後から「農場を奪われた。取り返す」と宣言して、訴訟を起こした。キャロラインは父親に味方した。

その間ローズの夫は事故で死亡し、ジニーの夫は別の農場に就職した。

農場を譲る手続きに瑕疵はなく二人は勝訴した。しかしローズは乳癌が再発し、死亡した。

ジニーはローズの子供を引き取り、農場を売り払い、新しい人生を始めた。
 


■ 補足/沈黙のジェラシー(1998)

こちらは農場ではなく牧場が舞台。しかし牧場固有の話はとくに出てこない。

マーサ(ジェシカ・ラング)の息子ジャクソン(ジョナサン・シェック)が結婚して、妻のヘレン(グウィネス・パルトロー)を連れてきた。ヘレンは妊娠している。

マーサは勝手に「ヘレンは自宅で出産する」と医者に通告。

ヘレンはジャクソンの父親の母親アリス(ニナ・フォック)に話を聞きに行った。ヘレンはジャクソンの父親の死亡の秘密を探る。
 


■ 蛇足

 

ジェニファー・ジェイソン・リー。「ルームメイト/Single White Female(1992)」ブリジット・フォンダと共演。「カンザス・シティ/Kansas City(1996)」。

 

ジェシカ・ラング
(1981)郵便配達は二度ベルを鳴らす/The Postman Always Rings Twice
(1988)熱き愛に時は流れて/When I Fall in Love/Everybody's All-American
(1991)ケープ・フィアー/Cape Fear
(1992)ナイト・アンド・ザ・シティ/Night and the City
(1992)開拓/O Pioneers!
(1994)ブルースカイ/Blue Sky
(1997)シークレット-嵐の夜に/A Thousand Acres
(1998)沈黙のジェラシー/Hush
(2016)素敵な遺産相続/Wild Oats

 


開拓/オー!パイオニア(1992)

シークレット/嵐の夜に(1997)