■ Dinner with friends(2001)
製作:2001年、脚本:ドナルド・マーグリース、監督:ノーマ・ジュイソン 予告編 検索すると舞台劇の方も表示されるので注意。
■ はじめに
登場人物
ゲイブ(デニス・クエイド)
カレン(アンディ・マクダウエル) ゲイブの妻
トム(グレッグ・キニア)
べス(トニー・コレット) トムの妻
元は舞台劇。私がこの映画を見たのは、デニス・クエイドとアンディ・マクダウエルがでていたから。ゲイブとカレンが夫婦でトムとべスが夫婦。トムとべスは、昔ゲイブとカレンが紹介して、12年前に結婚した。
トムとべスが不和・不倫から離婚する物語。ストーリーのほとんどがセリフで展開する。しかも大きな声、大袈裟な表情で喋る。見方によっては、くどくど何度も同じことを堂々めぐりしているとも言える。
現在、ごたごたしている方は見ない方がいいかも?他人事としてみているのと割と笑える。
それと手振り。普通の会話では、手振りをしながら話をするのは、ごく普通にあることだが、映画ではほとんど見かけない。しかし本作では四人が大袈裟に手振りをしながら話す。本作以外で私が印象に残っているのは「シェフ-三ツ星フードトラック始めました」のカール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)、イネズ(ソフィア・ヴェルガラ)と「ショウタイム」のチェイス・レンジ―(レネ・ルッソ)。
■ あらすじ
◆ ゲイブとカレンの家
ゲイブとカレンがトムとべスをディナーに招いている。しかし訪問してきたのはべスのみ。
べスは最初はちょっと沈んではいるが、普通に話している。しかし突然すごい形相で泣きだす。離婚するらしい。
客室乗務員の彼女ができた。ナンシー。トムは家を出て別居状態。
最後は、二人に喋って、少し気が晴れたのか落ち着いたようである。べスは帰った。
特筆なのはべスの表情。俳優だから、いろいろな表情をするのは専門家だが、「こんな顔ができるのかっ!?」というレベル。かなり練習したに違いない。
カレンはトムを口を極めて批判し、ゲイブはそれなりにトムを擁護する。
◆ トムとべスの家
べスは家に帰った。しばらくするとトムが帰ってきた。『ワシントンに行ってるはずでしょ」「嵐で便がキャンセルになった」「空港のホテルは?」「空いてなかった」「全部?」「全部」「客室乗務員に電話すれば?」。
トムとベスが口論をする。やたらとスゴイ剣幕。トムはゲイブ+カレンの家に行って、どんなことを話したかをしつこく聞く。「僕を悪くいっただろ。君に有利になった、君の味方をする」「事実に同情してくれただけ」。
それで興奮したのか二人はセックスする。意味不明。我々に対するサーヴィスなのかもしれない、
◆ ゲイブとカレンの家
今度はトムがやって来る。主にゲイブが話を聞く。カレンはべスの話を聞いてトムとは距離を置いている。二階に上がる。
バッサリと言えばトムが浮気をしているという話をするのだが、ちょっとニュアンスが違っていて、べスとはうまく行ってない⇒寂しい思い⇒話の合う女性が現れた。いや、やっぱり浮気か!?
注、ここまでは明らかにされないが、べスも別の男性と付き合っていることが後で判明する。
トムとべスの影響でゲイブとカレンの間もギクシャクする。
◆ 1988年、マーサズヴィ二ヤード
海辺の別荘。ゲイブとカレンは結婚したばかり。トムとベスを引き合わせる。わりと長く展開する。
◆ カレンとべス
数カ月後、トムとべスはすでに離婚している。
「今付き合っている人がいるの」。相手はディヴッド。トムの同僚。出会ったのは10年前(?)。注、後でゲイブとカレンが「べスは浮気してたのか?」と言う話をする。
ディヴッドも離婚した。「それ以来会っている」。カレンは性急にならないようにアドヴァイスするが、べスは怒りだす。
◆ ゲイブとトム
二人でランチをする。「(ベスと一緒の時も)僕の人生は本物じゃないとずっと思っていた」「正直に言うと、いいひとを演じてただけだ」。
トムが昔のことをいろいろ言うのでゲイブは批判する。ゲイブの内容と喋り方がわりと説得力がある。トムは次第に黙る。
トムは「最後にナンシーと会ってくれ」とゲイブは「用がある」と立ち去る。
■ 蛇足
デニス・クエイド。「熱き愛に時は流れて/Everybody's All-American(1988)」「アンダーカバー・ブルース/子連れスパイ危機一発/Undercover Blues(1993)」「オーロラの彼方へ/Frequency(2000)」「ヘレンとフランクと18人の子供たち/Yours, Mine and Ours (2005)」。
アンディ・マクダウエル。「ルビー・カイロ Deception (1993)」「恋はデジャ・ブ Groundhog Day (1993)」「フォー・ウェディング Four Weddings and A Funeral (1994)」「ラスト・チャンスをあなたに/Just The Ticket(1998)」。