明治村は、季節によって閉村時間が異なります。

 

冬は16時、夏は17時。

見学時間を考えると、夏の方がお勧め。

ただ、紅葉が映え、教会や洋館などにクリスマスの飾り付けが施されているのは、

この時期ならでは。

 

こちらは京都河原町三条にあった聖ザビエル天主堂。

 

 

 

ステンドグラスのツリーがありました。

もともと教会に設置されていたものではなく、名古屋の会社が展示用に作ったもののようです。

 

 

 

天主堂の縦書きの漢字がちょっと新鮮。

てっぺんに十字架がついているけれど、これはオリジナルのものではありません。

移設後新たに設置されたあと、さらに一度劣化で交換した二代目です。

 

 

 

オリジナルの十字架はどこにあるかというと、入り口傍の床の上に置かれて公開中。

薔薇窓も、こちらがオリジナル。

 

 

 

↓カメラの関係でちょっと色が飛んでいますが、今設置されているのは

十字架同様移設後のものです。

 

 

 

建物全体の説明はHPに掲載されているのでここでは飛ばして、

中に入ったら天井にも注目です。

 

天井のリヴ・ヴォールト交差部にあるボスと呼ばれる装飾について詳しい説明が

教会内にありました。(ヴォールトの材質はケヤキ材)。

ボスの数は計8。下の写真ではそのうち6つが写っています。


下から見ると小さいけれど、なんとこれ、直径40㎝もあるようです。
8つのボスの柄はすべて異なり、それぞれに意味があると知りました。

 

 


例えばこちらの写真中央のボス。

西洋建築の柱などでよく見かけるアカンサスの葉が周囲を取り囲み、
描かれた米印のような記号はフランシスコ・ザビエルのイニシャルモノグラムだそう。

そうそう、ザビエルは現ナバラ州のナバラ王国出身。

つまりバスク人。

マドリードなどのカスティーヤ語のスペルはFrancisco Javierだけど、

バスク語だとXavier(スポーツ選手などの例でいうとシャビエルと読むことも)。

だからイニシャルはFXなんでしょう。

(ちなみにWIKIでザビエルを引くとFrantzisko Xabierkoaと記されていました。

妥協のないガチのバスク語の綴り。)

 

 

こちらは↓

睡蓮の8枚の葉の中心に花(ロータス)をかたどったもの。

との解説。
ロータスは復活・不死の象徴=キリスト教の永遠の発展を願う印でした。

 

ところで、私はここで大失敗(?)。

わざわざ一眼レフの望遠レンズをもっていたのに、つけかえずに撮影。

重い思いをして(といっても運び屋は夫だけど)宝の持ち腐れ。

結局望遠レンズは一度も使わずじまい。

 

 


内陣の聖人は、

右から、聖ステファノ、聖ペテロ、マリアの夫・聖ヨセフ、聖フランシスコ・ザビエル、大天使ミカエル、洗礼者聖ヨハネ、そしてアッシジの聖フランチェスコ(確かに雰囲気は清貧で、見てすぐにフランチェスコとわかります。そのほかの聖人も、アトリビュートで明白。ペテロなら鍵をもっている、とか。)



 

 

ポップなステンドグラスも見どころの一つ。

 

 

 

ステンドグラスが床模様を描いていてうっとり。

下の写真上部に写っている紙に、ボスの説明などが書かれています。

 


 

 

外観的には、横から見た姿が特に凛々しい聖ザビエル天主堂でした。


 

 

 

明治村① 紅葉の明治村で棟方志功の手紙を見つける
明治村② ステンドグラスが美しい聖ザビエル天主堂
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