もう6月になり、せっかくオールシーズンダイヤに替えたのに雪道を走ることもなく今シーズンは終わりそうです。

というわけで、オールシーズンタイヤ「Vector 4Seasons Hybrid」「ベクター4シーズンズ」に履き替えた感想は、乾燥路を走った感想しかいえないのですが、それでも気になったことがあるので、少し書いてみたいと思います。

 

<印象>

新しいうちは、タイヤの表面が粘っていたと思います。

荒れ道を走ると、タイヤのトレッドパターンの間に小石や小枝が挟まってか、その後速く走るとそれを蹴り上げてタイヤハウスでぶつかる音がすることがありました。タイヤを見ると、溝に小石が挟まったりサイプに貼り付いたりしていました。

もう少し距離を走ると、そのような現象が見られなくなったので、走行距離が進むにつれなじんで粘りが少なくなってきたのだと思います。新しいうちと馴染んでからとで印象が変わるタイヤだと思います。

 

<燃費が良くなった気がする>

私の車は10/15モードで13.2km/lなのですが、このタイヤに変える前は、普段は良くてこの数値をオーバーするくらいの燃費で、どんなに良くても20.0km/lを超えることはなかったのですが、このタイヤに替えてからは条件さえ良ければ20.0km/l以上をたもつことができ、普段も+2km/lはよくなっている気がします。

普段の運転で言うと、走り始めて必要なスピードに達すると、アクセルオフのままスピードを保てる状況が多く、これまでよりも少ないアクセル量で加速することができます。それが影響しているのだと思います。

ネットでのユーザーのコメントでは、「燃費が悪くなった」が主流なので、これとは矛盾する話ですが、燃費は運転の仕方も含め色々な要因が絡む話しなので、私が元初期型プリウスユーザーで燃費運転に慣れていると言うことも含め、たまたま組み合わせが良かったからかもしれません。

 

<走行性が良くなった>

直進安定性もコーナリングも、加速も良くなったし、色々良くなった気がします。直進安定性で言えば、特に走りはじめのハンドルを持っていかれる感じがなくなりました。コーナリングで言えばハンドルを切れば切った分だけ曲がる感じで、交差点で左折した後の揺り戻しもコントロールしやすくなりました。

ただし、走りはじめにはアクセルをじんわり踏まないと、ぴょんと飛び出すような感じがすることがあります。

 

<音>

音はよく言われるように音量は大きいと思います。ただ、本当に平滑な路面だとその差は小さく、小さな凹凸があるような路面だと、高らかになる場合もあリますが、おそらく共鳴の関係なんだろうと思います。

もっと路面がデコボコだと、確かに音は大きくなりますが、そこまでくると路面のせいなのか、タイヤのせいなのかわからないです。音色は好みで、私はモーター音のようでカッコいいと思うのですが、音量が大きいのは確かなので、周りの人の迷惑にならなければいいけどとは思います。

 

<まるで十種競技で活躍する キング・オブ・アスリート>

表題はモータージャーナリストの清水 和夫さんのコメントですが、少なくとも乾燥路を走る限りでは、燃費も含めてその言葉を実感できました。少なくとも私が今回乗った限りでは、前回のノーマルタイヤ、ただし8年も乗った後ですが、よりは全ての性能で凌駕しているように思いました。

ただ一点あるとすれば、走行音は大きくなったと思います。私個人的には嫌な音ではないのですが、周りの人がどう感じるかまでは想像できませんでした。ただ、それでなくてもエキゾースト音や風切り音など、車が出す音はさまざまですから、それらと比べて目立つほどではないと個人的には思います。

清水 和夫さんのコメント

https://www.goodyear.co.jp/.../impression/impression2.html

モータージャーナリスト清水和夫が語る!オールシーズンタイヤ|Special Impression|スペシャルコンテンツ|日本グッドイヤーモータージャーナリスト清水和夫が、実際にドライブしてオールシーズンタイヤの実力を検証。リンクwww.goodyear.co.jp


<総括>

このようなタイヤは立ち位置が難しく、グッドイヤーも当然他のタイプのタイヤも作っているので、そのタイヤとの差別化をうまくしないとスタッドレスタイヤが売れなくなってしまうということになりかねないので、宣伝も難しいと思います。また、年2回のタイヤ交換ニーズが減少することで困る人もいると思います。

私的には様々な分野を程よくカバーしているいいタイヤだと思います。逆に、そうでなければタイヤを酷使するドイツで人気が出るわけはないと思うからです。ドイツをはじめとするヨーロッパは、比較的温暖な地域から、大雪の降るアルプスをゆうし、一回の旅行でそれらの地域を高速で駆け巡るという使い方をするので、乾燥路から雪道までをカバーする、それも低燃費でという色々な領域を高いレベルで性能を満たす必要があると思います。ヨーロッパやグッドイヤーの発祥の地アメリカでは、すでにオールシーズンタイヤは一般的で、季節の変わり目にタイヤを変えるという習慣はなくなりつつあるそうです。

 

<来シーズンの雪道を走るにあたり>

よく言われるのが「アイスバーンに弱い」ですが、もともとスタッドレスもアイスバーンは苦手なようです。雪道に弱いと言っても、それは最新のスタッドレスと比べての話で、5年〜10年前のスタッドレスの雪道性能に比べると、実はいい勝負なんじゃないかなとも思います。

タイヤの性能を過信することなく、非常用のチェーン携帯も忘れずにその時を迎えたいと思います。

 

 

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