ベクターフォーシーズンズハイブリッド Vector 4 Seasons Hybrid で、灼熱と呼べる真夏の道路と、大雨で冠水した道を走りました。

 

真夏の晴天の灼熱時に、おそらく40℃は下らないと思いますが、走り出すと、すぐに「燃費がいい状態」で走り出しました。

先日、春先のまだ寒い時は燃費が良い状態で走るまでに距離を走る必要がありましたけど、今回のような暑い夏にはすぐに燃費がいい状態で走れました。燃費が良い状態で走るようになるには、ウォーミングアップが必要だったと言うことでしょう。

「燃費がいい状態」とは、前も述べましたが、軽やかに走る状態で、アクセルを離しても比較的長い間速度を保てるので、その間燃費を稼げる状態の事です。

 

雨の中も、不安なく走ることができました。相当冠水している、おそらく最大で10cmくらい、の山道でも、問題なく走ることができました。おそらくこれは、オールシーズンタイヤの性能のうち、ウェット走行性が優れているということの現れなのだと思います。そのとき、後ろから車がついてきましたが、後ろの車がついて来れないと感じることがあって、それを鑑みてもウェット走破性はあるのだと思いました。

 

まだ雪道は走れていませんが、非降雪地帯での雪道事情を考えてみます。時々大雪が降る時があっても、そのまま寒い天候が続くことはあまりなくて、次の日は晴れて気温が上がることがあります。そんなときは路面はすぐに水が多いシャーベット状から水溜りになるような状況も普通に起こります。そのような路面をスタッドレスで運転するのは、私はスタッドレスタイヤを履いたことはないのですが、ウェット性能が劣るスタッドレスタイヤでは不安なのではないでしょうか。そう考えると非降雪地帯での雪道の備えは、オールシーズタイヤで「いい」ではなく、オールシーズタイヤで「なければならない」のではないかと思います。一方で、寒い日が続くと今度は路面が凍結し、スタッドレスタイヤでないと逆に不安になったりすることもあると思います。このように、非降雪地帯の雪道事情に必要なタイヤ性能は、豪雪地帯のそれのサブセットではなく、その事情に即した性能が必要なのだと思います。

 

乾燥路、特に非舗装路を走り続けると、砂が薄くタイヤの設置面にまとわりつきますが、前履いていたサマータイヤに比べると付く量が多く、まるで接地面だけ茶色のタイヤのように見えます。おそらくそれは、通常のサマータイヤに比べて表面の粘性が高く、土が付きやすいということなのだろうと思います。今のところ見かけ以外に違和感はありませんが、ちょっと多過ぎないかとは思います。

 

 

走行音はやはり大きいと思います。それも買った当時に比べると音量が気になってきました。走り始めは周波数が上がるウィーン、止まる直前は周波数が下がるウィーン、定地走行中はゴーといった音がします。個人的には悪くないと思っているのですが、同乗者や周りの人はどう思うのかが気になります。

 

たびたび述べているこのタイヤの特性の中で、世の中の定説と対峙するものの一つが「燃費」のことです。

私は「燃費がいい」と言いましたが、その性能を引き出すには運転の工夫も必要なのではないかと思います。走行開始時はアクセルを通常のタイヤよりもふんわり踏み始め、スピードが乗ってくるとすぐにアクセルを離し惰性で走行するようにすると、ほぼアイドリングのまま走行するので燃費が良くなります。ただし、車との相性があるかもしれないので、一概に言えないです。