先日投稿した、トマトを使わないトマトーソースのパスタ。レシピで、オレガノを使っていることがとても気になりました。オレガノは、イタリア料理に欠かせないハーブスパイスだそうですが、ヒルデガルト料理のレシピで見た記憶がありません。なので、オレガノについてヒルデガルトは何と述べているのか調べてみました。

ヒルデガルトは「フィジカ」で、オレガノは熱と乾の性質をもつが、その性質はどちらも強くないと。そしてオレガノを食べたり飲んだり、どのような形でも体内に摂取すると、レプラ(複数の皮膚疾患と解釈される)を引き起こし、肺が腫れて、肝臓が悪くなると述べています。どれだけの量を摂ればなのかは分かりませんが、これを見ると明らかに、ヒルデガルトはオレガノを食べると害になるものと見なしています。ただしレメディとしては役に立つと見なしているようで、胸、心臓や脾臓などの不調へのレメディに、オレガノを用いています。

料理に適量であれば、問題ないと思うのですが。尋ねることがきるなら、ヒルデガルトに直接尋ねてみたいです。


ヒルデガルトが推奨する赤ワインの性質に近い現代のワインの一つではないかと思う、ガメイを手に入れました。

軽くて渋みが少なく、血を温める赤ワイン。ヒルデガルトのエリキシルを作る場合、目的にもよるので一概には言えませんが、酸の穏やかなガメイはお勧めだと思います。

ヒルデガルトは「病因と治療」で、軽い赤ワイン(vinum rubeum leve)の効能について、「軽い赤ワインは血を温める」と述べています。軽い赤ワインは温性であり、冷えて弱った血を温め、体に力を与えるそうです。一方で重い(強い)赤ワインは血管や血液を不適切に刺激するので、ワインの刺激を和らげるために水で薄めるようにと度々述べています。さらに、体が弱い人は、水で割ったもの以外は飲んではならないとさえ述べています。

ヒルデガルトのワイン観については、まだまだ学んでいく必要があります。


ヒルデガルトの巡礼路の最後の区間である第10区間は、ライン河を挟んでビンゲンの対岸の街リューデスハイムからアイビンゲンの教区巡礼教会、そして丘を登ってゴールの聖ヒルデガルト修道院までです。

アイビンゲンの教区巡礼教会には、ヒルデガルトの遺骸が安置されており、ヒルデガルト巡礼の真の目的地ともいえるでしょう。

現在は「聖ヒルデガルト教会」という呼び名で知られる、この教会にヒルデガルトの遺骸が移されたのは1641年のこと。もともとこの教会は、「聖ヨハネ洗礼者教会」と呼ばれていたそうで、ヒルデガルトの遺骸が移された後も、変わらず「聖ヨハネ洗礼者教会」のままだったそうです。それが、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ヒルデガルト信仰が再び強まり、20世紀初頭に聖ヒルデガルト修道院が設立されたことも大きく影響されているのでしょう、この地域全体が「ヒルデガルトの地」として再構成されたことにより、教会は正式な名称が「聖ヒルデガルトおよび聖ヨハネ洗礼者教会」に変更されたそうです。現在では、聖ヒルデガルト教会という呼び名が一般的になっているとか。

ところでこの巡礼路のガイドブックには、「ヒルデガルトの巡礼の道の全工程を踏破した巡礼者は、聖ヒルデガルト修道院で最後の巡礼スタンプを押して巡礼が完了となります。」と書かれています。ヒルデガルトの巡礼路の巡礼パスなる冊子があり、巡礼路の主要なポイントにはスタンプが用意されて、そこを通過すると冊子にスタンプを押していくというものがあるようです。

ヒルデガルトの巡礼路を歩くことがあったなら、忘れずにこの巡礼パスを手に入れなくてはと思いました。通過した地点でスタンプを押していくのは大きな励みになりそうです。