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昨日、『日本の精油と世界の精油を学ぼう!』というオンラインセミナーを受講しました。
こちら、フレグランスジャーナル社さんから出版された、長島司先生著「ビジュアルガイド精油の化学2」の出版記念として、先月からオンラインで開催されているセミナーです。
昨日は全3回のうちの2回目。1回目の受講レポ確認、、、と思ったら、どうやらレポしてなかったようで
1回目は「香りの基礎化学」で、精油の香り成分の調べ方や、香りの強さと持続性は含有量によるのかといったことを学びました。
どこの協会の認定コースでも、「精油はガスクロマトグラフィーで分析して、、、」といった文言くらいは出てくると思います。そのくらい「ガスクロ」は香りの分析方法としては有名なんですが、実際どのようにやってるのかを知る機会って、なかなかないんですよね。
私は以前精油の分析などされてる方のセミナーを受講したことがあって、「どんなものか」という知識はあるのですが、実際にそれを目にしたことはありません。第1回目では、わかりやすい図をみながら長島先生の解説を聞いたので、とても分かりやすかったです。
1回目のレジュメにあった図は、長島先生の著書でご覧いただけます
そして2回目は、「日本の香り」について。
事前にテキストや日本産精油のパンフレットと、“精油各論”に出てくる精油のサンプルが、小瓶で送られてきました。
先ず「日本の香りの現状」として、今現在の日本における一般的な“精油生産”のお話がありました。
ここ数年、日本産精油が注目を浴びてきてますが、蒸留技術も生産量もまだまだといったところ。精油の生産量が増えればそれだけ価格が下げられるのですが、今のところ“産業”として成功と言えるほどの生産量があるところは少なく、日本産精油の価格は高いまま。それゆえに需要がのびず、売れる見込みがないので生産量も抑え気味、、という負のスパイラル状態なのだそうです。
精油の品質に関してもこの「負のスパイラル」的なお話があり、日本産精油は世界的にも注目されつつあるけれども、色々と課題が多いということも分かりました。“日本産精油”としてブランドが確立して購入者が世界的に増えれば、“産業”としての精油生産は安定してくるんでしょうね。ただ、世界に供給できるほどの精油生産を目指すと、今度は環境破壊とか別な問題も出てきそうだなぁ、、、と個人的には思いました。
講座の最後は送って頂いたサンプルを実際に嗅ぎながら、それぞれの精油の特徴は抽出部位や抽出方法での香り成分の違いなどを見ていきました。
柑橘系の精油は、アロマテラピー界隈では“圧搾法”で採られることが多いのですが、日本の柑橘系精油は“水蒸気蒸留法”のものが多いです。その理由や海外での反応なども語られてて、面白かったです。
精油を採る方法に関してはコチラをどうぞ 『精油ってどんな風に採れるの?』
森林系と柑橘系の精油は、日本精油としてはとても重要な位置にありますが、生産者さんたちのその“思い”と“産業としてどう確立させていくか”というところ、バランスが難しいですよね。
以前、林真一郎先生がセミナーで「精油を選ぶ(購入)するとき、何を基準にされてますか?」と質問されて、「う~ん、、、、“人”かな」と答えてらっしゃいました。「その“人”が選んだ精油であれば、品質はもちろんその後ろにある背景含めて信用できる」という意味かと思いました。
私も一アロマセラピストとして、今後どういう風にお役に立っていけるか、少し立ち止まって考えるいい機会になりました。
来月の3回目も楽しみです
(2018.07『日本とアジアの精油のすべて@Herb Story』)
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