ご訪問ありがとうございます。
え、今更な感じ満載ですが
えぇ、今更ですけども、アロマテラピー教室としてスタートした手前、アロマのこともちゃんとお伝えしたいな~、と思いまして目にして気になったこととなど、アロマの基本のキを綴っていきたいと思います。
精油は、香りのある「芳香植物」と呼ばれるものから採られますが、この「採る」という言葉にちょっと引っかかる方もいらっしゃるかもしれません。でも、精油って「作る」ものではなくて、植物が「作った」有効成分を、私たちがありがたく使わせてもらうためにあれやこれやといった方法で「採ってるもの」なんですよね。
原料植物から精油を採る方法は、主に3つあります。
その名の通り、水蒸気を利用して採油する方法です。
釜の中に網を敷いて植物をのせ、下からお湯で熱して水蒸気に香り成分をうつす方法です。香り成分を含んだ水蒸気は、今度は冷水で冷やされて香り成分のかたまりである精油と、少しだけ香り成分を含んだ芳香蒸留水に分かれます。
コチラは、2017年に訪問した日本最古のハーブ園と言われる鹿児島の『開聞山麓香料園』さんにお邪魔した時にみせていただいた蒸留器です。
日焼けの時にお勧めしたハーブウォーター(芳香蒸留水)というのは、この水蒸気蒸留法で精油を採るときに一緒にできる“芳香分子を含んだお水”です。
簡単なようですが、成分によっては温度管理など難しいこともあるそうで、経験がものを言う世界だそうです。
精油のほとんどは、この方法で採られています。
柑橘系の果皮から精油を採る方法です。みかんの皮をむくと、手にちょっと油っぽいものがついたりしますよね
柑橘の香り成分は、“油胞”と呼ばれる皮表面のつぶつぶにあります。それを搾って精油を採りだします。
今は機械化されているようですが、昔は皮だけ取ってスポンジを押し当て、表面の油胞をつぶしてすべて手作業で精油を採っていたそうです。熱を加えていないのでまんまフレッシュな香りですが、柑橘系の精油は劣化が早いので、早めに使いきるのがベスト
この“圧搾法”で採られた精油には、“光毒性”という禁忌があります。
ちょっと前になりますが、柑橘系の精油についてお伝えしました
ただ、柑橘系の精油すべてにこの光毒性があるかというとそうではなく、“水蒸気蒸留法”で採られた柑橘系の精油には、光毒性はありません。なので香りが好きだからスキンケア製品に入れてみたいという場合は、“水蒸気蒸留法”の柑橘系精油を探してみてください。
水蒸気蒸留法や圧搾法ではほぼ精油が採れないものは、この“有機溶剤抽出法”が使われます。ローズやジャスミンなどのお花の精油が多いですが、この方法で採られた精油はAbs.(アブソリュート)と呼ばれます。
例えば、ローズは水蒸気蒸留法で採られたものは“ローズ”または“ローズ・オットー”と呼ばれますが、有機溶剤抽出法のものはローズ・アブソリュート(Abs.と略されることが多い)と呼ばれます。採りだせる成分が少し違うので、香りも異なります。成分的に、Abs.で採られたものの方が、お花のローズの香りに近いとは言われてます。
これも、昔は牛脂や豚脂といった動物の“脂(アブラ)”に花びらなどを並べ、時間をかけて香りをうつして採油していたようです。最近は、ノルマルヘキサンなどの有機溶剤を使って香りを採っています。
この他にも二酸化炭素などを使った“超臨界流体抽出法”なんてものもあります。これで採られた精油が、自然界の香りに一番近いと言われていますが、大掛かりな設備投資が必要だそうで、今のところあまり出回っていません。
普段アロマテラピーで使うと「小瓶の中の液体」と思いがちですが、精油もいろいろ。精油を見かけたら、パッケージなどに「抽出部位」が書いてると思うので、ちょこっとみてみてください
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