去年の1月、左大腿骨骨折で入院した時、
医師から、介護保険の申請をしておくように勧められた。
先生は、私が歩けるようになるとは思ってなかったみたい
介護認定員と面談する頃には、
杖で歩けるようになってた(笑)
要支援1の認定が下りたのは、
申請してから1か月半たった頃。
バスグリップが必要だったので、
介護保険を利用して1割負担で購入。
介護認定は1年ごとに見直しがある。
認定してもらうには、医師の所見が必要。
退院後は、その病院には通院してないし、
使いたいサービスもないので、申請を見送った。
これから先も、使わずにすめばええけど、
問題だらけの体なので、どうなるかわからん。
介護保険って、
保険料だけはしっかり徴収されるけど、
いざ、使うとなれば、ハードルが高い
内容が変わることもあるので、
知識を得ておくことは必要。
こんな本が目に留まった。
「史上最悪の介護保険改定?!」
(2023年)
編者は上野千鶴子氏と樋口恵子氏
上野さんの講演会に行ったことがあるし、
樋口さんのエッセイを読んだことがある。
上野さんの「はじめに」を読んで、
こんな改悪案が出ていることを知った
2024年度に向けた7回目の介護保険改定にむけて、
出されていた改定案
・利用者自己負担率1割を標準2割に、
さらに所得に応じて3割に
・要介護1・2の通所介護と訪問介護を
介護保険からはずして総合事業に
・ケアプランの有料化
・福祉用具の一部をレンタルから買い取りに
ひとまず先送りになったものの、
油断はできないとのこと。
「総合事業」とは
この本の解説より
まとめさせていただきます。
*
2. 総合事業はどうなる?
― 介護保険の縮小再編をめぐる最大の争点
日下部雅喜氏
<総合事業とは>
「介護保険ではあるけれど保険ではない」という、
わかりにくい制度。
「保険」の三大要素は
①加入者=保険料を支払う人
②保険事故の査定=要介護認定
③利用者=要介護認定によって保険給付を受ける人
総合事業は介護保険の財源を使うが、
この要素には当てはまらない部分があり、
保険本体ではなく「おまけ」。
総合事業は地域支援事業の一つであり、
財源として介護保険財政を使っている。
<財務省のねらい>
2024年度改定の主なねらいは、
要介護1と2のホームヘルプとディサービスを
総合事業に移すこと。
介護保険「本体」から「おまけ」の部分に移行して
安上りにするというやり方。
<阻止するために>
①要介護者への総合事業の拡大はさせない
②要支援者の在宅ケアを支えるホームヘルプ・ディサービスの拡充
③地域支援事業ではなく、保険給付に戻す運動の全国的構築
「史上最悪の介護保険改定?!」より