バーレッスンの流れ ⑫グラン・バットマン~バレエのレッスン疑問点 no.30~ | 瀬間亜理砂バレエ教室のブログ

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バレエ初心者の方も、これからバレエを習おうかなとお考えの方も、ずっとバレエのレッスンをしている方にも、バレエのお悩みがちょっとでも解決できるようなブログになれるといいな・・・と思っています

こんにちは

愛知県名古屋市にある瀬間亜理砂バレエ教室です

 

バレエの基本中の基本なんだけど、基本すぎて今更人に聞けないような疑問って、結構お持ちなのではないでしょうか?

バレエ初心者の方も、これからバレエを習おうかなとお考えの方も、もうバレエは随分習っている方にも、お悩みがちょっとでも解決できるようなブログになれるといいな・・・と思っています

 

《バーレッスンの流れ ⑫グラン・バットマン》

⑫グラン・バットマン

grand battement

grand・・・「大きな」という意味

の言葉がついたバットマンです。

 

脚を空中に大きく振り上げます。

股関節の部分で脚の動きを自由にさせ、

脚を高く上げるように稽古します。

 

バットマン・タンデュ

 ↓

バットマン・ジュテ

 ↓

グラン・バットマン

・・・と、

動き(勢い)がどんどん大きくなっていきます。

 

矢印でまとめてお気付きかと思いますが、

脚の動きとしては、

同じプロセスをたどっていきます。

 

グラン・バットマンは

バットマン・タンデュと同じプロセスを

通過して、脚を高く

振り上げて下す一連の動きを指します。

 

違うのは勢いです。

力任せに脚を上げるのではなく、

足裏のアーチ(・・・土踏まず)が、

どのような勢いで脚を出し始めるか、

と、いうことです。

 

たとえて言うと

5番ポジションに立った前足の

土踏まずの前にボールを置きます。

そのボールを

 

バットマン・タンデュは

床の上を跳ね上がらず

コロコロ・・・と蹴り出す

 ↓

バットマン・ジュテは

床の上を跳ね上がらないが

部屋の隅まで一気に

蹴り出す

 ↓

グラン・バットマンは

自分の頭の上に蹴り上げる

 

私はこのようなイメージで指導しています。

 

5番ポジションから

脚を出し始める時が重要なのです。

 

腿の力を利用して力で上げてしまうと、

骨盤もつられてしまうので、

上半身が傾いてまっすぐ立ってられなくなります。

 

タンジュ、ジュテ

それぞれの意味や動きの説明はこちら

↓↓↓

(バレエのレッスン疑問点→no.18 タンジュ)

(バレエのレッスン疑問点→no.22 ジュテ)

 

バーに対して垂直の向きに立ち、

片手をバーの上に置きます。

 

バーの外側の足が前の

5番ポジションで立ち、

外側の腕はアン・バーポジション

 

足裏のアーチ構造を使って

床を真っ直ぐ押して立ち、

内腿の一番上・体幹を使って

骨格アライメントに沿って

真っ直ぐ伸びます。

 

体幹を使って上半身を徹底的に引き上げ、

股関節に動く余裕を持たせ

可能な限りアンデオールします。

 

アン・バーの腕を

アン・ナヴァンを通り、

アームス2番ポジション(横)へ動かします。

 

アームス(腕)でも

体幹を使って真っ直ぐな軸を伸び上がるのを

助ける意識を持ちます。

 

タンデュと同様のプロセスを通過して、

前に脚を振り上げます。

 

タンデュよりも勢いが大きい分、

軸足と上半身で引き上げる強さも

大きくしていきます。

 

脚を振り上げたら、そのまますぐ、

下してきますが、

 

下腹をえぐり上げ、背中を引き上げ、

股関節でよりアン・デオールを意識して、

足先が床にさわる瞬間を、

自分でコントロールするようなイメージで、

タンデュを通り、5番ポジションへ。

 

同様に横と後ろも行います。

 

前と横は骨盤を真っ直ぐのままで行います。

後ろは、

骨盤が真っ直ぐのままで上げられるのは、

バットマン・ジュテの高さまでくらいです。

 

そこから先は骨盤を傾けなければ上がりません。

 

下腹をえぐり上げ、股関節を広げ、

前にカンブレしていくように

骨盤を傾けていきます。

 

それと同時に

肋骨から上は後ろへカンブレするように押し上げていきます。

 

脚を下していく時は、

下腹をえぐり上げ、

骨格アライメントに沿った真っ直ぐの軸に、

引き上げながら動いていき、

それに伴って脚が床に降りていきます。

 

グラン・バットマンは脚を、

振り上げて下すまでが一連の動きです。

 

振り上げたところで止まりません。

 

そして

タンデュ・・・脚を伸ばしていく・・・

の延長線にグラン・バットマンがあるので、

振り上げる脚も、軸足も、身体も、

伸ばし切って緩めないように注意します。

 

最初にバレエの基本中の基本の一つに

タンデュがあるとお話しました。

バーレッスンで行う色々なパの中に

本当によく出現してきたと思います。

 

これがセンターレッスンにも繋がっていきます。

 

こちらも覗いてみてくださいね→瀬間亜理砂バレエ教室ホームページ

・・・現在、ホームページリニューアル中です。

  楽しみにしていてくださいね。