バーレッスンの流れ ⑪ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール~バレエのレッスン疑問点 no.29~ | 瀬間亜理砂バレエ教室のブログ

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バレエ初心者の方も、これからバレエを習おうかなとお考えの方も、ずっとバレエのレッスンをしている方にも、バレエのお悩みがちょっとでも解決できるようなブログになれるといいな・・・と思っています

こんにちは

愛知県名古屋市にある瀬間亜理砂バレエ教室です

 

バレエの基本中の基本なんだけど、基本すぎて今更人に聞けないような疑問って、結構お持ちなのではないでしょうか?

バレエ初心者の方も、これからバレエを習おうかなとお考えの方も、もうバレエは随分習っている方にも、お悩みがちょっとでも解決できるようなブログになれるといいな・・・と思っています

 

《バーレッスンの流れ ⑪ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール》

Rond de jambe en l'air

直訳すると 脚を空中で回す です。

 

en l'air

l'air・・・フランス語 空気 の意

en l'air で 空中に の意

 

Rond 

・・・フランス語 丸い、円状の の意

 

jambe 

・・・フランス語 脚 の意

 

バレエにおいては、

より限定して、

脚をア・ラ・セゴン(横)に上げてキープし、

膝下を旋回する動き を指し、

パの用語です。

 

アン・デオールとアン・デダンがあります。

 

似たようなパの名前を

思い出していただけましたか?

 

そう、ロン・ドゥ・ジャンブ・ア・テール です。

ロン・ドゥ・ジャンブ・ア・テールは床の上で、

脚を前から後ろまで回したり、

その逆だったりしましたが、

 

ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールのパとしては、

これからご説明する動きがほとんどです。

 

ロン・ドゥ・ジャンブ・ア・テールの説明や意味はno.23をご覧ください。

(バレエのレッスン疑問点→no.23 ⑤ロン・ドゥ・ジャンブ・ア・テール)

 

⑪ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール

バーに向かって立ち、

両手をバーの上にのせます。

 

5番ポジションから

両足指の裏(腹)で、更に床を押し、

足裏の筋肉を収縮させ、

動き出すきっかけを作り、

 

重心は軸足に置いたまま、

内腿・骨盤を引き上げ、

両脚のアン・デオールをし続けながら、

横へバットマン・ジュテします。

 

この時、上半身は

反ったり、前傾しないように

下腹にしっかり意識を持ちます。

 

もう一つ、

5番ポジションから

両足指の裏(腹)で、更に床を押し、

足裏の筋肉を収縮させ、

動き出すきっかけを作り、

 

重心は軸足に置いたまま、

内腿・骨盤を引き上げ、

両脚のアン・デオールをし続けながら、

パッセやクペを通り、横へ伸ばします。

という、ヴァージョンもあります。

 

どちらからでもア・ラ・セゴンに伸ばす脚は

無理しないでキープできる高さにします。

 

キープできなければ、

軸がぶれてしまいますので、

バランスが崩れます。

 

アン・デオールは

更に、内腿・骨盤を引き上げ、

両脚のアンデオールをし続けながら、

横に伸ばした脚の膝下を

真っ直ぐ軸足に近づけ、

アン・デオールをし続けているから

足先が軸足より前を通りながら

ア・ラ・セゴンに伸ばしていきます。

 

アン・デダンは

内腿・骨盤を引き上げ、

両脚のアンデオールをし続けながら、

横に伸ばした脚の膝下を

足先が軸足より前を通りながら軸足に近づけ、

アン・デオールをし続けて

ア・ラ・セゴンに伸ばしていきます。

 

アン・デオールもアン・デダンも

内腿から膝までは

ア・ラ・セゴンの方向に引っ張り続けます。

 

膝の力を抜いて、

膝下のみを動かせるように意識します。

 

足裏のアーチに意識を持ち、

足先がどんな動線を通るのかを

イメージすると良いでしょう。

 

体幹でしっかり強い軸を感じて

胸の上(デコルテ)や腕(アームス)は

力まずリラックスして、

広く伸びやかに使います。

 

ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールは、

きちんと動こうと思うと本当に難しいです。

 

身体の引き上げ、

股関節のアン・デオール

は勿論ですが、

 

ア・ラ・セゴンに上げた脚をキープする力、

旋回する脚に流されない強い軸、

強い軸を維持するためにしなければいけない事

 

どんどん意識しなければいけない事が増えてきました。

 

ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールではありませんが、

その前段階として、

 

ア・ラ・セゴンに伸ばした脚を

パッセやクペにして、

またア・ラ・セゴンに伸ばしていく

 

という動きを練習しながら、

ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールの動きを

意識してみるのも良いでしょう。

 

・・・力をいれる部分と、力を抜く部分

 

大変難しいですが、

骨盤底筋群を使って、

上半身をしっかり引き上げ、

 

脚と胴体とを鼠蹊部(パンツのVラインの部分)で

切り離すような感覚が持てる

股関節をアン・デオールする感覚がつかめるようになると思います。

 

そして、

その他の注意点にも意識が向くように、

地道な反復練習をしていきましょう。

 

 

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