バーレッスンの流れ ⑬リンバリング、ストレッチ その1~バレエのレッスン疑問点no.31 | 瀬間亜理砂バレエ教室のブログ

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バレエ初心者の方も、これからバレエを習おうかなとお考えの方も、ずっとバレエのレッスンをしている方にも、バレエのお悩みがちょっとでも解決できるようなブログになれるといいな・・・と思っています

こんにちは

愛知県名古屋市にある瀬間亜理砂バレエ教室です

 

バレエの基本中の基本なんだけど、基本すぎて今更人に聞けないような疑問って、結構お持ちなのではないでしょうか?

バレエ初心者の方も、これからバレエを習おうかなとお考えの方も、もうバレエは随分習っている方にも、お悩みがちょっとでも解決できるようなブログになれるといいな・・・と思っています

 

《バーレッスンの流れ ⑬リンバリング、ストレッチ その1》

リンバリング limbering

limber・・・英語 柔軟体操、筋肉をしなやかにする の意

 

バレエにおいては、

バーレッスンの途中や最後に

脚を手で持って上げたり、

バーに脚を乗せて、

 

プリエしたり、

ポール・ド・ブラしたりして

筋肉を伸ばすことを指します。

 

 

ストレッチ stretching

stretch・・・英語 伸ばす、広がる、引っ張る などの意

 

スポーツや医療分野において、

身体のある筋肉を

良好な状態にする目的で

その筋肉を

引っ張って伸ばすことを言います。

 

筋肉の柔軟性を高め

関節可動域を広げます。

 

その他、

呼吸を整えたり、

精神的な緊張を解いたりする

という、

心身のコンディション作りにも繋がります。

 

ストレッチという大きな分類の中に

バレエのリンバリングがあると考えます。

 

リンバリングは

脚を持って上げたり、

バーに乗せたりします。

 

綺麗に脚を上げるための訓練です。

 

立って脚を上げるということは、

ただストレッチすることとは

意味が違うのはおわかりですね。

 

ストレッチの効果をしっかり理解したうえで、

体幹を使ってきちんと立った状態を

維持しながら行います。

 

はっきり申し上げますが、

 

骨盤が傾いたり、

骨格アライメントから外れた形で

いくら沢山脚を上げても、

必死に頑張っても

意味がないということです。

 

床に対して真っ直ぐに立ち、

骨盤の向きと傾きを正確にして、

 

(前と横は骨盤は真っ直ぐですが、

後ろは少し前に傾いていきます)

 

手で持っている脚や

バーに乗せている脚が、

手やバーが無くても、

引き上げられた強い軸の上に

きちんと乗ったバランスで

脚が上がっている状態でなければいけません。

 

体幹できちんと引き上げられ、

そこに柔軟運動が加わるので、

 

股関節部分の骨盤と大腿骨の隙間が

十分に開くため、

股関節の可動域を

広げていくこともできるようになり、

 

バレエに必要なアン・デオールも

きちんとできるようになってきます。

 

⑬リンバリング

手で持ってリンバリングする場合

デヴェロッペと同じプロセスを通ります。

 

デヴェロッペの詳しい説明や意味は

no.27アダジオの中のデヴェロッペをご覧ください。

(バレエのレッスン疑問点→no.27 アダジオ)

 

バーに対して垂直の向きに立ち、

片手をバーの上に置きます。

 

バーの外側の足が前の

5番ポジションで立ち、

外側の腕はアン・バーポジション

 

足裏のアーチ構造を使って

床を真っ直ぐ押して立ち、

内腿の一番上・体幹を使って

骨格アライメントに沿って

真っ直ぐ伸びます。

 

体幹を使って上半身を徹底的に引き上げ、

股関節に動く余裕を持たせ

可能な限りアンデオールします。

 

アン・バーの腕を

アン・ナヴァンを通り、

アームス2番ポジション(横)へ動かします。

 

前へデヴェロッペしていきます。

アチチュードのポジションまできたら、

上から踵を手で持って

脚を伸ばしていきます。

 

 

脚を上げている側のお尻が

つられて持ち上がらないように

股関節でアン・デオールすることを意識してください。

 

下腹をえぐり上げ、

軸で引き上げることによって、

身体で脚を支える意識を持って

手を離します。

 

離した手は2番ポジションもしくは

アン・オーに動かします。

 

身体を更に引き上げながら、

足先を引っ張り出すように

脚を下していき5番ポジションにします。

 

横も同様にします。

アチチュードで踵を持つときは、

脚の前から持ちます。

 

後ろは大変難しいです。

パッセまでは同じですが、

 

アチチュードにいく時に、

 

下腹をえぐり上げ、

骨盤が前にカンブレしていくと同時に

 

肋骨から上は

上に向かって伸び上がるようにし、

後ろにカンブレしていくような状態になります。

 

アチチュードになったら、

手で内腿を下から支えるように持ち、

脚を上げていきます。

 

骨盤はさらに前へカンブレしていき、

肋骨から上は

強く上に向かって引き上げます。

 

手を離して5番ポジションに持っていくのは同じです。

 

骨盤が前に傾いているので、

下腹のえぐり上げる力が大変重要です。

 

脚を下すと考えるのではなく、

骨盤をえぐり上げ真っ直ぐな位置に

立てていくから、

背中も上に向かって伸びていき、

脚が床に触った・・・とイメージしてみてください。

 

初級クラスのレッスンでは、

このリンバリングを

アダジオのアンシェヌマンにする場合があります。

 

もう一つ

バーに脚を乗せてリンバリングする場合

 

これは、次回、詳しくご説明します。

 

こちらも覗いてみてくださいね→瀬間亜理砂バレエ教室ホームページ

只今、ホームページリニューアル中、新しい事にも挑戦します。

楽しみにしていてくださいね。