バーレッスンの流れ ⑨アダジオ~バレエのレッスン疑問点 no.27~ | 瀬間亜理砂バレエ教室のブログ

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バレエ初心者の方も、これからバレエを習おうかなとお考えの方も、ずっとバレエのレッスンをしている方にも、バレエのお悩みがちょっとでも解決できるようなブログになれるといいな・・・と思っています

こんにちは

愛知県名古屋市にある瀬間亜理砂バレエ教室です

 

バレエの基本中の基本なんだけど、基本すぎて今更人に聞けないような疑問って、結構お持ちなのではないでしょうか?

バレエ初心者の方も、これからバレエを習おうかなとお考えの方も、もうバレエは随分習っている方にも、お悩みがちょっとでも解決できるようなブログになれるといいな・・・と思っています

 

《バーレッスンの流れ ⑨アダジオ》

アダジオ adagio

…イタリア語 音楽用語で ゆっくりとした速度で の意

 

バレエにおいては、

アダジオのテンポの音楽に合わせて踊ることを指します。

そして、

ゆっくりとした音楽を表現するように、

優雅で滑らかな動きで踊られます。

 

重心の集中を心掛け、

脚をゆっくり上げたり、重心を移動させます。

 

アダジオの音楽で踊るうえで用いられるパは、

勿論、多種多様ではありますが、

 

バーレッスンの中では、

プリエ

ポール・ド・ブラ

カンブレ

デヴェロッペ

バランス

プロムナード

・・・あとは、

ストレッチ(←パではありませんが)

等がアダジオのテンポの音楽でレッスンします。

 

プリエ

プリエの詳しい説明や意味はno.16をご覧ください。

(バレエのレッスン疑問点→no.16 プリエ)

 

ポール・ド・ブラ port de blas

・・・フランス語 腕の運び の意味

blas・・・フランス語 腕 の意味

port de・・・フランス語 ~の の意味

 

バレエにおいては

決められた腕の

ポジションからポジションへの

動きの事を指します。 

 

腕の運びとしてだけではなく、

腕、手首、指先、

顔の向き、

背中の使い方など、

上半身全体を使って行います。

 

腕のポジションの詳しい説明や意味はno.20をご覧ください。

(バレエのレッスン疑問点→no.20 腕のポジション)

 

カンブレ cambré

・・・フランス語 弓形に反った の意

バレエにおいては、

上半身を前、横、後ろに曲げることを指します。

 

ただ曲げれば良い訳では無く、

身体に負担をかけないように、

体幹を使って行います。

 

詳しい説明は、次回お話します。

 

デヴェロッペ développé

・・・フランス語 発展させる、広げる の意

バレエにおいては、

パッセを通過して、

前、横、後ろのアン・レールに

脚を伸ばし切る動きを指すパの用語です。

 

脚が

クペ→パッセ→アティチュード・・・と

展開して伸ばしていく時に使われます。

 

アン・レール en l'air

l'air・・・フランス語 空気 の意

en l'air で 空中に の意

 

アティチュード attitude

・・・フランス語 態度、姿勢 の意

バレエにおいては、

パッセから脚を伸ばしていく過程の

膝を曲げているポーズを指し、

ポジションの用語です。

 

このデヴェロッペが、

アダジオのアンシェヌマンの中で

最もよく使われるパといえるでしょう。

 

⑨アダジオ

今回はデヴェロッペ(横)の動きをお話します。

 

バーに向かって立ち、

両手をバーの上にのせます。

 

5番ポジションから

前の脚を股関節で

アン・デオールしながらパッセをします。

 

股関節で更に

アン・デオールしながら、

パッセから膝を下げないように、

脚を伸ばし切ります。

 

パッセから膝を下げてしまうと、

それより脚を高く上げることが難しくなります。

 

脚を高く上げることよりも、

しっかりと身体も脚も

伸ばし切ることを意識してください。

 

脚を完全に伸ばし切ったら、

体幹で軸を更に引き上げながら、

脚を下ろし始める動きに移ります。

 

呼吸を止めないように、

準備で息を吸い、

動くときは息を吐いていくことを

意識してください。

 

後ろのデヴェロッペも最初は

両手バーでレッスンして、

後ろに脚を上げることで、

身体が歪んでいかないように意識します。

 

前のデヴェロッペは

壁に固定しているバーの場合、

両手バーで脚を前にあげると

壁にぶつかってしまいますので、

バーに対して垂直の角度で立ち、

片手をバーにのせ、

もう片方の手は

アームス2番(横)のポジションでレッスンします。

 

移動式のバーの場合は、

最初は両手バーで出来なくもないですが、

バーにぶつかってしまうので、

脚が床に対して90度以上は上げられません。

 

そして、脚を高く上げていくためには、

ストレッチをして、

骨盤を歪ませずに上げられるようにならなくてはいけません。

 

バランス balance

・・・英語 均等に、釣り合う などの意

バレエにおいては、

ポーズを取り、バランスを保ったまま

静止しているようにすることを指します。

 

しかし、ポーズを取って

本当に静止してしまったら、

物体と同じになってしまいますので、

倒れてしまいます。

 

体幹を使って

ポーズのポジションに動いたことを

イメージの中で動き続けます。 

 

プロムナード promenade

・・・フランス語 歩くこと、散歩すること の意

バレエにおいては、

片脚を上げたポーズのまま

ゆっくりと回るパの用語です。

 

片脚を上げているので、

軸足の踵を少しずつ

前や後ろに動かして回っていきます。

 

ポーズでバランスしながら、

バランスを崩さずに回っていくので、

相当な体幹と引き上げが必要になります。

 

 

難しいジャンプを飛ぶとか、

沢山回転を回るとか、

テクニックを上達させていくことも

大切ですが、

 

アダジオの音楽に合わせて、

優雅に流れるように踊れるようになることも、

バレリーナにとって、とても大切ですし、

きちんとした体幹や引き上げが無くては、

身体をコントロールして、

優雅に踊ることは出来ません。

 

きちんとした身体で踊ることが出来れば、

テクニックも上達させることができると思います。

 

 

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