コミュニケーションと一言でいってもいろいろありますね。会っての会話、電話、メール等の言葉によるコミュニケーションもあれば、行動(SEXなんかもそうですね)によるものもある。自分の意思を伝える手段は様々なれど、自分の気持ちをそのまま相手に伝えるのは結構難しい。自分の本当に思っていることが相手に素直に伝わらない、変に誤解を与えてしまう、こういったことに悩んだことはありませんか。

すごく言葉ベタな人がいて、会って話すのも、電話もメールもだめ。でも、いつでもとんできてくれて、そばにいてくれたり、手伝ってくれたりする。元気のないときに黙って海につれていってくれたり、とことんまで愚痴につきあってくれる。そういったコミュニケーションの場合、感覚的にその人の思いを感じることができます。でも、人はそれだけでは満足できなくて、【言葉】を求めてしまいます。でも、たとえ言葉を使っても自分の思い通りには伝わらない、そんなところにコミュニケーションの難しさがあります。

言葉が相手に伝わらない最大の理由は実は自分にあります。人はみな自分が大好き。自分を守るためなら、嘘もつくし、人を陥れるようなこともする。自分のことを皆に評価してもらいたくて、虚勢を張ったり、表面的なやさしさを示したりする。多かれ少なかれそんなところがあります。そんなときは自分の殻の外側で話をしていて、相手も外側を理解しようとする。でも、本当に相手に分かってもらいたいのは殻の内側だったりする。そこでギャップが生まれるから、【相手は自分のことを分かってくれない】ということになるのでしょう。言葉が相手に伝わらないのではなく、自分の思いを飾り気のない、オブラートに包まれていない言葉で伝えていないのだと思います。

「そんなことを言っても自分の思いをそのまま伝えると角が立つし、相手が傷ついたりするから言えない」という人はいるでしょう。そう、結局は【相手に対する気遣い】が、自分の気持ちをそのまま伝えることを妨げています。でも、もしかすると、それって【相手に対する気遣いのため】ではなくて【自分を守るため】なんじゃないですか?すべてのコミュニケーションを殻の内側でする必要はないと思うけど、自分の思いを本当に伝えたい、相手に理解してほしいというときは、勇気をもって心の中から出てくるものをそのまま伝えてみてはいかがですか?事前に考えたどんなに綺麗な言葉よりも、その場ででてくるアドリブの言葉のほうが相手に伝わることってすごくありますよ。
とある王国での物語。【幸せの四葉のクローバー】を探せとの指令に、白いマントの騎士と黒いマントの騎士が手を挙げた。二人は別々のやりかたで四葉のクローバーを探し始める。さて、それを見つけることができたのは・・・。

これを書いているのは経営コンサルタントなんですが、ちゃんと物語になっていて、すごく分かりやすい。どれぐらい分かりやすいかというと、子供に読み聞かせられるぐらい。だからすごく腑に落ちる感じがします。

でもコンサルタントらしく、【幸運を呼び込む秘訣十か条】なるものがあります。でも物語が分かりやすいので、【あー納得】という感覚になりますよ。

【運は、呼び込むことも、引き留めることもできない。幸運は、自らの手で作り出せば、永遠に尽きることはない】

十か条の中のひとつですが、僕はこの言葉が一番すきです。
以前話題になった『猟奇的な彼女』という韓国映画を今さらですがビデオでみました。笑っちゃうくらい攻撃的で気の強い彼女に振り回される彼氏というストーリーばかりがクローズアップされていましたが、最後までみてみるとなんだかここにつながるなーと思ったので、今日はこの映画で私が感じたことをコメントします。

まず、彼女。普段の彼女はすごい殻をかぶっていたんですね。心から愛していた彼氏が死んでしまい、【自分はもっと強くならないと】という気持ちと【彼氏への思い】を封印するために作っていった殻。おそらく本当の自分と正反対の姿を作り上げていったのだと思います。最初から、時折彼女が見せる表情にギャップを感じていたのですが、なるほどと思いました。彼氏(キョヌ)が出現して、付き合っている間にその殻はどんどん薄くなっていくのですが、反面【死んでしまった彼氏への思い】が表に出てきてしまったために思い悩んでしまったのでしょう。彼女は心の整理をつけるためにしばしの別れを選択しますが、それで整理をつけるのは難しい。心から愛している状態でこの世を去ってしまった人に対しての思いは心から消えることはありません。でも、新たに愛した人に対する思いを心の中で膨らますことで、これまでの思いを隅に追いやることはできます。だから彼女はつらくともキョヌのそばにいる道を選択すべきだったのではないかなと思いました。そうすれば3年もの間、前の彼氏のことで思い悩むことはなかったのだと思います。

そしてキョヌ。ある意味彼はすごいなと思いました。彼女の殻の部分を感じ取って、彼女に尽くしている形を取りながらも殻を少しずつ取り除いていく。最後の方で、彼女の殻がすごく薄くなったのを感じた際に「もう僕がそばにいる必要はないかもしれない」といった台詞はすごく【止まり木】的で印象に残りました。

最後はおばを通じてばったり出会うという、「それは偶然すぎるだろう」というまさに映画ならではというところもありますが、その前に【運命というのは、努力をした人に偶然という橋をかけてくれる】という言葉がでてきます。彼女が頑張って自分の手で殻を取り除き、心の中の前の彼を隅においやったときに【偶然】がやってきたと思うと、純粋に「よかったね」と思ってしまいました。

まだ見ていない人は、こんな視点で見てみたらいかがでしょう。
これも一種の心理学関係の本というのでしょうか。主人公は「伊良部」という小太りでマザコンで注射マニアの精神科医。そこにくるクライエントとのやりとりを書いた小説です。5つの物語が入っています。でも内容はすごくコミカルです。

サーカスの空中ブランコがすっかりできなくなってしまった元No.1団員。
【とがったもの】を見ると心臓がバクバクいって倒れそうになるヤクザ。
誰も気づいていない義父のカツラをとりたくてしょうがない衝動に駆られてしまう医者。
突然コントロールが定まらなくなってしまったスター野球選手。
新作を書く度に以前書いたテーマでないか気になって、前の自分の小説を読み返さないとどうにも落ち着かなくなってしまった女性作家。

クライエントは皆これまで普通にやってきたことができなくなったり、何かが気になって仕方がなくなってしまっていて、その根本には【心の病】になってしまった人達。伊良部はそんなクライエントに【何かの治療をする】というよりは、いっしょに【遊ぶ】。
自分も空中ブランコをやる
いっしょに敵対するヤクザのところに乗り込む
いっしょにいたずらをする
いっしょに野球をする
自分も小説を書く
それはすべて満足にできるものではないけど、本人はいたって楽しそうに遊んでいる。それを見てたクライエントも不思議と【心の病】が治っていく。

読んでいくうちに感じたのは、彼がやっていることは、【物事を楽しみながらやることの大事さ】を身をもっておしえているんだなということ。クライエントは皆自分の仕事を楽しんでいないように見える。昔は楽しかったけど、今はプレッシャーやストレスでそれどころではなくなっているといった感じ。最後には【伊良部は名医なんじゃないか】と思ってしまう。

伊良部シリーズとして、『イン・ザ・プール』という本もあります。これも違ったクライエントと伊良部とのかかわりを書いたもの。

この二つの本は面白いです。是非。

すごく好きな人がいます。相手も自分のことを好きでいてくれます。でも、何だか心の中には常に【不安】があって、会ってるときは気がまぎれるけど、一人になると落ち着かない。そんなときは【不安】が【疑い】に代わり、やがて【不信感】になったりします。

おそらくこれは【征服欲】からきているのでしょう。相手の心や体が完全に自分のものになっていないと感じるから、相手がいつのまにかどこかにいってしまうかもしれないという【不安】が起こる。大概はそれを【時間】で埋めようとするけど、二十四時間四六時中いっしょにいるわけにはいかないですよね。だからいくらいっしょにいても、そんな【不安】は消えないのです。

征服欲を満たすということは、いわば相手が今持っている心の殻を取っ払って、むき出しの心にあなたの殻をかぶせるようなもの。外の世界からは遮断されて、あなたしか見えないようにすること。でもそれって【洗脳】・・・?

やっぱり人の心を完全に支配することはできないししようと考えないほうがいい。【不安】は消えないかもしれないけど、それを和らげる方法はありますよ。例えば【好き】という相手からの言葉。そして、何度か日記に書いている【つながっている】という感覚。

でも、逆にいうと、【不安】があるということはそれだけ相手のことが好きだと言うこと。【不安】があるから相手のことを思いやれるし、相手に優しくできる。わがままを言ってしまうこともあるけどね。
本当にその選択が正しいかどうかの判断がつかないときがあります。迷って迷って、大事な人にも心をさらけだして相談したのにどうにも答がでなくて、でも決断しなくてはならないとき。そんなときは先が見えないことと選択を誤っているかもしれないという不安感で心が一杯になります。

確かに、誤っているかもしれない。後悔するかもしれない。でも、確かなのはその道を選択した事実。あなたが心の底から悩んだほど、迷ったほど、選択に至るしっかりとした理由があるはず。もちろんその選択によって失うものもある。でも、人は、心の中で、何かを得る可能性を直感的に感じてその道を選んでいる。だから、今後ろを振り返りがちな自分は気づかないかもしれないけど、その道は今はぴかぴかの状態で、まばゆい光に照らされています。そんなところを不安な気持ちで、おそるおそる後ろを振り向きながら歩いていると、道には埃がたまってくるし、光もくすんできてしまいます。

今は心の中で【迷い】が大きな顔をしていて【希望】を隅に追いやっている状態。でも、ここから【意志】を生み出してください。【意志】は【迷い】の天敵ですから。

自分の目でぴかぴかで光に照らされた道を見ることができたとき、あなたはきっと胸を張ってその道を歩いているはずです。またそのうち分かれ道がやってくる。あるいはその道がやっぱり気に入らなければ、道を自分で作ってしまえばいい。【意志】と【希望】が心の中にあれば、それだって可能だと思いますよ。
バンダムさんは元吉本の芸人。東京にでてきて、今は渋谷、原宿、新橋の駅前で週末に椅子と机を構えて人の話を【聞いている】。この本はそんなバンダムさんが出会ってきた人をまとめている。

バンダムさんを訪れる人は、女子高生、カップル、OL、少年、そして中年のサラリーマンもいる。皆がみなそれぞれに、普段人には言えない悩みや思い、不安な気持ち、嬉しかったこと、いろんなことをバンダムさんのところに【落としていく】。バンダムさんはもっぱら聞き役だと自分では言っていて、何時間でも、どんな話でも聞くその姿勢はすごいなと思います。これも【心の止まり木】だなと思います。

僕も一度話をしてみたいと思い、渋谷に行ってみました。いらっしゃいました。すでにカップルが話をしています。真っ赤な髪の毛のバンダムさんはちょっと目立つ。椅子が空くとすぐに別の人が座って話し始める。なんだか、みんなの邪魔をしてはいけないなと思い、話をせずに帰りました。まだバンダムさんとは話はしていません。でも、近々また行こうと思っています。

なにかこう、バンダムさんの人柄が見え隠れする本です。是非一度。
一人で全てを抱えて、自分の中だけで考えて【結論】を出していく人がいます。ちょっとしたことでもいろんな人に話しをして、常に人からのアドバイスを受けながら物事を決めていく人がいます。私は、【本当に心から信頼できるごく限られた人にすべてを包み隠さずに話をして、その人との会話を通しながら結論を出していく】のがいいと思います。

「最後に結論を出すのは自分。自分のことを一番分かっているのも自分。他人に相談しても、さらに自分を悩ませてしまうから、最初から最後まで自分の中で考えて完結したほうがいい。」これが前者の人。「自分一人では悩んでしまって結論が出せない。いろんな人の話を聞いて、その中で自分が一番好きな答えを採用する。」これが後者の人です。

一人で全てを抱えて考える人の心の中はすごい状態。いろんな【選択肢】が自分を採用してもらおうとして他を抹殺しようとするバトルロイヤルをしています。その争いは時々心を飛び出して、体の中を暴れまわり、われ先に脳にたどり着き、【結論】~言葉だったり行動だったり~を出させようとしています。眠れなくなったり、体調が悪くなったりするのはそんな状態のとき。

心から信頼できる人と話をすると、心や体の中にたまってしまった【選択肢】を言葉を通して一旦外に出すので、自分の心の中を一瞬空っぽにすることができます。あなたの【選択肢】はなくなるわけではなく、相手の心の中に一度入って、相手の気持ちの入った状態であなたの心の中に帰ってきます。そのときには、ある【選択肢】は武器をもっていたり、逆に相手の中で攻撃されて弱った状態だったりします。会話を通じてそれをくり返していくと、いつのまにか【選択肢】が選別されて実はあなたが望んでいた【結論】へと導かれていきます。

このプロセスを経るには大事なポイントは二つ。一つは、相手は自分が信頼できる大事な人であること。自分の悩みを一旦預けて返してもらうのですから、いい加減な形で返されては余計に悩む原因になりますよね。それに、そもそも悩みを真剣に受け止めてくれる人はそんなに多くないはず。もう一つは、「どれだけ包み隠さず自分の悩みをさらけ出せるか」ということ。「こんなことを言ったら軽蔑されるのでは」「相手に負担になってしまうのでは」「最後に決めるのは自分だから全てを言わなくてもいいのでは」・・、こんな状態で話をすると、【選択肢】に余計なオブラートがかかってしまったり、変に武器を与えてしまったりして、相手は間違った受け取り方をしてしまいます。

ここまで話してくると、いろんな人に相談をするリスクはおわかりでしょう。一見するといろんな考えが聞けてよさそうですが、逆にいろんな【選択肢】が武器を持ったり弱ったりして、あなたのところに返って来る際には収拾がつかなくなったりします。多数の人が武器を与えてくれる【選択肢】とあなたが本当に望んでいた【選択肢】は必ずしも一致しません。

もちろん、最後に【結論】を出すのはあなたです。最後は関係者と一切の接触を絶って一人でこもって考えるのがいいと思います。でも、そのときにはすでに【結論】が出ていることが多いですけどね。
ここでは、自分の好きな本の紹介をしていこうと思います。

水谷氏は、定時制高校の教師。でも授業が終わると横浜の繁華街を夜通し歩き回り、街中にたむろしている子供達に話しかけながら、子供達の心の悩みを聞いていく。子供達も最初は抵抗しながらも、徐々に心を開いていき、水谷氏を精神的な支えとして頼っていく。【夜回り先生】というのはここからきており、この本は水谷氏の人生と、子供達とのふれあいについて書かれています。

リストカットをする子、薬物中毒の子、売春をしている子、ひきこもりの子、いろんな心の痛みを抱えている子供達と正面から向き合って話をする。話だけじゃなくて、携帯がなって助けを求められたらすぐに飛んでいく。暴力団事務所に乗り込んでいくこともある。病院にいっしょに行く。時間を区切ることなく、距離を近くしながら接していくその態度に、子供達も心を開いていくのだろうなと思いました。

水谷氏は【夜回り】をしている理由について、【自分が寂しいから自分が子供達との出会いを求めている】と言っています。【自分が夜回りによって救われた。子供達から、生きていることのすばらしさ、誰かのための何かをできることの喜びを教わった】と。【子供達のためだから】とか、【自分が何とかしてあげたい】という人は多い中で、こういうことを言える人はすごいなと僕は思います。

【昨日までのことは、みんないいんだよ。でも死ぬことだけはだめだよ。まずは今日から、水谷といっしょに考えよう。】

ここも【心の止まり木】なんだと思います。水谷氏は最近教師を辞められたそうです。今後のご活躍をお祈りしています。

今秋、ドラマ化されるようです。まずはこの本、是非読んでみてください。

皆何らかのストレスを日々感じながら生きているけど、それが原因で体調を崩してしまう人がいます。貧血、めまい、吐き気、胃痛、頭痛等。それがずっと続くと気分が滅入ってきて、軽い【うつ】になる人もいます。

もともと、ストレスは毒を持った弓矢のようなもの。心の中で生まれたストレスは、まず心の壁を突き刺して外に出ようとします。心の壁が薄いほど、細い弓矢のまま心の外に出るから、体には突き刺さらなかったり途中で折れてしまったり。だから感情をすぐに表に出せる人は、体に変調をきたすほどのストレスはなかなかたまらない。また、スポーツ、音楽、アロマ等、自分が一番リラックスできる状態を一時的に作り出せる人は、すごく細い弓矢のまま心の外に出せています。そんなときは心を無防備なくらいむきだしにしているから。

一方、体の不調に苦しんでいる人は、得てして周囲からは【しっかり者】に見られている人。感情の起伏を心の中に押し込めようとするから、心の壁はとても厚くなっています。そうすると細い弓矢では到底その壁を突き抜けられないから、心の中にとどまる。でも、なんとか外に出ようとして、ストレスという弓矢は結束して太くなって攻撃を仕掛けてきます。だから心の外に出たときには、非常に丈夫で毒の強いものになっていて、体のいろんな場所に突き刺さるのでしょう。そうなると、その毒の原因を突き止めて、弓矢を抜き、薬を塗りこむことをしないとなかなか治りません。ただし、いろんな弓矢が組み合わさっているだけに、その一つ一つを解きほぐしていくのに時間がかかるのです。

一番の解決方法は、やっぱり自分のありのままを理解してくれる人との出会い。そんな人のそばにいると、心の壁はどんどん薄くなります。そうすると太くなっている弓矢が外にでてしまうじゃないかって?大丈夫。その人があなたの体にこれ以上刺さらないように守ってくれます。まずはこれ以上体にささらないように。そこからその人と時間をかけて付き合っていけば、今刺さっている弓矢も徐々に抜けてくると思いますよ。