ここでは、自分の好きな本の紹介をしていこうと思います。

水谷氏は、定時制高校の教師。でも授業が終わると横浜の繁華街を夜通し歩き回り、街中にたむろしている子供達に話しかけながら、子供達の心の悩みを聞いていく。子供達も最初は抵抗しながらも、徐々に心を開いていき、水谷氏を精神的な支えとして頼っていく。【夜回り先生】というのはここからきており、この本は水谷氏の人生と、子供達とのふれあいについて書かれています。

リストカットをする子、薬物中毒の子、売春をしている子、ひきこもりの子、いろんな心の痛みを抱えている子供達と正面から向き合って話をする。話だけじゃなくて、携帯がなって助けを求められたらすぐに飛んでいく。暴力団事務所に乗り込んでいくこともある。病院にいっしょに行く。時間を区切ることなく、距離を近くしながら接していくその態度に、子供達も心を開いていくのだろうなと思いました。

水谷氏は【夜回り】をしている理由について、【自分が寂しいから自分が子供達との出会いを求めている】と言っています。【自分が夜回りによって救われた。子供達から、生きていることのすばらしさ、誰かのための何かをできることの喜びを教わった】と。【子供達のためだから】とか、【自分が何とかしてあげたい】という人は多い中で、こういうことを言える人はすごいなと僕は思います。

【昨日までのことは、みんないいんだよ。でも死ぬことだけはだめだよ。まずは今日から、水谷といっしょに考えよう。】

ここも【心の止まり木】なんだと思います。水谷氏は最近教師を辞められたそうです。今後のご活躍をお祈りしています。

今秋、ドラマ化されるようです。まずはこの本、是非読んでみてください。