一人で全てを抱えて、自分の中だけで考えて【結論】を出していく人がいます。ちょっとしたことでもいろんな人に話しをして、常に人からのアドバイスを受けながら物事を決めていく人がいます。私は、【本当に心から信頼できるごく限られた人にすべてを包み隠さずに話をして、その人との会話を通しながら結論を出していく】のがいいと思います。

「最後に結論を出すのは自分。自分のことを一番分かっているのも自分。他人に相談しても、さらに自分を悩ませてしまうから、最初から最後まで自分の中で考えて完結したほうがいい。」これが前者の人。「自分一人では悩んでしまって結論が出せない。いろんな人の話を聞いて、その中で自分が一番好きな答えを採用する。」これが後者の人です。

一人で全てを抱えて考える人の心の中はすごい状態。いろんな【選択肢】が自分を採用してもらおうとして他を抹殺しようとするバトルロイヤルをしています。その争いは時々心を飛び出して、体の中を暴れまわり、われ先に脳にたどり着き、【結論】~言葉だったり行動だったり~を出させようとしています。眠れなくなったり、体調が悪くなったりするのはそんな状態のとき。

心から信頼できる人と話をすると、心や体の中にたまってしまった【選択肢】を言葉を通して一旦外に出すので、自分の心の中を一瞬空っぽにすることができます。あなたの【選択肢】はなくなるわけではなく、相手の心の中に一度入って、相手の気持ちの入った状態であなたの心の中に帰ってきます。そのときには、ある【選択肢】は武器をもっていたり、逆に相手の中で攻撃されて弱った状態だったりします。会話を通じてそれをくり返していくと、いつのまにか【選択肢】が選別されて実はあなたが望んでいた【結論】へと導かれていきます。

このプロセスを経るには大事なポイントは二つ。一つは、相手は自分が信頼できる大事な人であること。自分の悩みを一旦預けて返してもらうのですから、いい加減な形で返されては余計に悩む原因になりますよね。それに、そもそも悩みを真剣に受け止めてくれる人はそんなに多くないはず。もう一つは、「どれだけ包み隠さず自分の悩みをさらけ出せるか」ということ。「こんなことを言ったら軽蔑されるのでは」「相手に負担になってしまうのでは」「最後に決めるのは自分だから全てを言わなくてもいいのでは」・・、こんな状態で話をすると、【選択肢】に余計なオブラートがかかってしまったり、変に武器を与えてしまったりして、相手は間違った受け取り方をしてしまいます。

ここまで話してくると、いろんな人に相談をするリスクはおわかりでしょう。一見するといろんな考えが聞けてよさそうですが、逆にいろんな【選択肢】が武器を持ったり弱ったりして、あなたのところに返って来る際には収拾がつかなくなったりします。多数の人が武器を与えてくれる【選択肢】とあなたが本当に望んでいた【選択肢】は必ずしも一致しません。

もちろん、最後に【結論】を出すのはあなたです。最後は関係者と一切の接触を絶って一人でこもって考えるのがいいと思います。でも、そのときにはすでに【結論】が出ていることが多いですけどね。